2014年10月8日水曜日

一発逆転模試_15

試験では、計画の要点等を具体的に記述したり、要求図面で表せない部分についても記述できるの ですが、これは元々H18からオマケ的に出題されていた設問が、試験内容の見直しで記載項目や内容が増量されたものです。
見直し時の中央建築士審査会のとりまとめでは、
計画の要点等(1問あたりの記述のボリュームは従来と同程度とし10問程度)
とされているので、標準解答例でどの程度のことを記載すればいいのかを見ておけば、大したことではないんだとわかると思います。

従来の「◯◯について配慮したこと」という設問形式が、今みたいに「その位置とした理由及び動線計画において工夫したこと」のようになったのはH22から。
「アプローチは動線に配慮した」や「温浴施設部門の各室は周辺環境に配慮した」のような解答をしてくる受験生対策なのかなとか思っています。
おそらくですが、H22から試験で問われることが変わった訳ではなくて、
どういう配慮をして(理由)どのように計画したのか(工夫)
ということが、変わらず問われていることなんだと思います。ごく当たり前のこと。

今回の模試でいえば・・
建築物のアプローチの計画について、その位置とした理由及び動線計画において工夫したこと
と聞かれているのですから、ApZで考えたことを記述すればいいだけです。
今回の課題の場合、建築物へのアプローチは複数あるのですが、課題では駐車場が先にレイアウトされてしまっています。フツーに考えてアプローチの計画は利用者も職員も南側駐車場から、これっきゃないです。エントランスホールの入口は南面させておけば問題無いと思いますし、動線計画の工夫と言っても(障害となるような物を計画するとか)変なことをしないだけ。
おそらく、それぞれが駐車した場所からほぼ直線の経路を取ると思うので、設計条件でアプローチを兼ねてもよいフリースペースを駐車場側に開放して計画するのですからそのまんまフリーに通れるようにしておくだけです。
敷地内通路を計画したりしてはいけない訳ではないと思いますが、試験委員に納得してもらえるような理由を説明しなければならなくなります^^;;;

決められているも同然のエントランスホールや通用口へのアプローチについての動線計画の工夫をアレやコレやを書かなければいけないということはないので、書きやすい作業室へのアプローチの計画についてとかを書けばいいんだと思います。サービス用駐車場は自分で計画するものですから、配慮や工夫もしがいがあるというもの。
といっても、作業性に配慮して近いところに、利用者動線とは分けて計画するくらいで十分だと思いますが。
利用者も管理者も多分こんなアプローチをするハズ、工夫といわれても・・


次の問題は、
特産物販売所について、その位置とした理由及び動線計画において工夫したこと
というものですが、販売施設でよく見かけるのはスーパーマーケットのように入口でカゴを持って店内を回遊、購入したい商品を持ってレジで精算のような形式。
ただ、特記事項で指定されている訳ではないので、フリマのように生産者個々が施設内に出店していて直接清算という形式や、服飾等の専門店のような店の奥にカウンターという形式もできなくはないかもしれません(あるかな?)
動線計画でちょっとした工夫があるといいかなと思われるのが、
・外部からも直接アプローチできるようにする。
という特記事項。
原則的には外部からの入口もカウンター(レジ)の手前になるようにして、清算前の商品を持っている購買中の動線部分からは出入りはさせないほうがいいような気がします。
例えば
・外部からも直接アプローチできるようにする。ときは・・
この施設の物産品販売コーナーも 、外部から直接アプローチできるようになっていますが外部からのアプローチは施設内からの入口近くに計画してあって、購買動線の途中ということは避けていると思います。工夫というほどのことではないのかもですが、特記事項の
・カウンターを設ける。
とあわせて深読み?すると、ココを見たかったのかななんて思ったり…^^;

物販ではないですが、過去問にはこんな出題があります。
レストラン:・外部からも直接アプローチできるようにする。
標準解答例では、
・外部からも直接アプローチできるようにする。
施設内からと外部からのアプローチが客席部分を通らないように店内の通路部分でつながれている動線計画の工夫が…^^; まあ、それほどのことでもなくて使い勝手を考えればフツーこういう配慮はすると思います。

特産物販売所の位置は、おそらく大半の人が当たり前のように駐車場側にすると思いますが、おそらく並びのエントランスホールからの入口と外部からの直接アプローチに対していい具合にカウンターを設けて、さも動線計画において工夫したようなことを書くだけです。

いずれにしてもごく当たり前のフツーの配慮、資格試験なので当たり前のことができていればいいんだと思います。

2 件のコメント:

  1. satoさん、お世話になります。
    シンプルで且つ、スマートなコメントが、伝わってきました。
    自分で気付かなければならないのですが、お蔭で、KYに対する、距離が近づいてきました。

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    1. てらお さん、お疲れさまです。
      資格試験なので、
      ありきたりのコトがミス無くできれば合格案です。
      リラックスして集中
      やり切りましょう。

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