2015年1月31日土曜日

「設計製図の試験」[沖縄県会場]_06

課題文を読み比べていてふっと思ったこと。

昨年10月の試験までの課題文では、飲食系の要求室は
H26:レストラン ・厨房を設ける。
H25:食堂 ・厨房を設ける。
H24:カフェ
H23:食堂
     食堂・デイルーム
     厨房
H22:レストラン ・厨房を設ける。
H21:喫茶室
H20:コーヒーショップ
H19:
H18:レストラン ・厨房及び便所(従業員用)を設ける。
H17:喫茶室
H16:レストラン ・厨房及び便所(従業員用)を設ける。
と、厨房はレストラン等の特記事項に「・厨房を設ける。」と記載されていたのですが、
沖縄県会場試験では、
フードコート
フードコート厨房
と別々の要求室として記載されていました。
(*H23は介護老人保健施設という課題なので、室の機能の意味合いが違いそう)
何か企ん、オットマチガエマシタ、出題意図があったのだろうか(通称:深読み?)
要求室の表には、
厨房 ・麺類、丼物等、ファーストフードを提供する。
   ・配膳カウンターを3か所設ける。
   ・食器等の返却コーナーを1か所設ける。
   ・倉庫及び従業員用の休憩スペースを設ける。
ということは、すき家,吉野家、どん亭とかの3店のカウンターが並んでるとか??
んなわきゃーないとは思いますけど・・・
実務的なことでいえば、テナント(なのかな?)区画とか営業許可とかのことがありそうですが、計画の要点等で
各部門の構成と配置について工夫したこと
について聞く都合があったからというのは考え過ぎか…^^;

【追記】
チョーどーでもいい話ですが、
吉野家
・・・・
沖縄県内の店舗は、ハンバーガーなどのファストフード店と同様のウォークアップスタイル(セルフサービス方式)をとっており、すべてテーブル席で馬蹄形のカウンター席はない。県内初出店した吉野家USAの方式をそのまま踏襲しているためである。 by ウィキペディア
それが何か?ですね。

2015年1月30日金曜日

モデル・重点・重点候補

KK報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000472.html

政府インターネットTV
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg11133.html

「設計製図の試験」[沖縄県会場]_05

(続いて)
【構造計画】【設備計画】
構造や設備は、計画するというより準備しておいたものから選ぶみたいな感じなんだと思いますが、事前に発表される試験課題から出題される設問はある程度の想定はできます。
専門的なことを出題しても、過半の人ができないなら点差はつきません。
純ラーメン or 耐力壁付きラーメン
とか
ボイラー or ヒートポンプ
とかを決め打ちで準備しておくのでもいいと思いますが、決め手が説明できないと厳しいのかもしれません。

【省エネ】
10月の試験では、「建築物の特徴に対応した」環境負荷低減について、とあり意味が取りにくかったんですが(ワタシだけか^^;;;)、これも沖縄県会場再試験の問題文では、わかりやすく訳されています。
昨年は設備計画の留意事項だった
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも配慮する。
という設計条件が、建築計画の留意事項として記載されていたのはコレが理由だったのかもしれません。

【追記】
特に根拠はないのですが、省エネに対する試験元の基本的スタンスは、
H23年学科試験_環境・設備
のような気がします。

2015年1月29日木曜日

「設計製図の試験」[沖縄県会場]_04

要求図書は、
課題名及び要求図書については、平成26 年7 月25 日(金)に公表したものと同じです。
ということで、同じだったようですが、要点等を具体的に記述すると求められる、計画の要点等で記述するよう求られたことの内容を見てみます。

【建築計画】
レストランフードコート
勾配屋根の形状吹抜け
と変更されているだけで似たような設問なんですが、最初の設問が、
ゾーニング計画各部門の構成と配置
と訳されていました…^^; 
各部門を適切にゾーニングし、というのは、改正以前の試験のときから連綿として留意するよう求められていることで、「設計製図の試験」のお約束みたいなものなんですが、正面切っていわれても、(゚-゚;)オロオロ(;゚-゚)
沖縄県会場再試験で各部門の構成と配置」となっていたのをみると、試験元の聞きたかったこと(「適切に」してもらいたいこと)はこれだったのかいという感じもします。

で、突然ですが、今回の試験では(10月試験も再試験も)、要求室の特記事項に
・吹抜けを適切な場所に(中略)設け、・・
という設計条件がありました。
深読みなのかもですが、部門を適切にゾーニングするために吹抜けを適切な場所に設けるなのかも・・・本当ですか?

【omake】
どなたかのコメントだったかで、「地域特産品売場の空調機」の設置場所について聞いてきているのは、吹抜けの位置のヒントになっていたとかいうのを見たことがありますが。
ただの資格試験でそんなクイズみたいなことするかなぁという気がします。「知識及び技能」に天井の高い空間の空調計画が必要だということであれば、ストレートに「吹抜けを設けた場所の空調機」のような設問になると思います。

2015年1月28日水曜日

「設計製図の試験」[沖縄県会場]_03

設計条件がほぼほぼイコールなんだから、標準解答例をまんまパクってしまうと・・
そのまんま、半ひねり 
秘技に対抗して、必殺技,“反転半ひねり”
眺望に配慮することを求められている温浴部門の諸室を東面させたいとかの調整は必要にしても、上の案(標準解答例1)は、何かしっくりこない・・
考え過ぎなのかもですが、車路を入ってきたときの施設建物の見え方に違和感があります。西面センター入りってどうよ?という感じ。
今回の課題条件では、敷地条件で利用者のアプローチ(道路から駐車場へのアクセス)が決められてしまっているので、これまでの課題のようなアプローチの検討という手順ではなく、想定されるアプローチに対してのゾーニングのような検討が必要な気がします。

標準解答例が
ペン神様が進化(;゜0゜)









さんの説のように、
出題者の『模範解答例』(問題を作る前につくる図面)がこの配置だった(意図されていた)
だとしたら、道路からわかりやすい、南西角入りとかもありかも?
まあ、趨勢によってあっさりとセンター入りになるのかもですが…^^;

2015年1月27日火曜日

「設計製図の試験」[沖縄県会場]_02

設計条件を見てみます。
主文は
平成26年「設計製図の試験」[沖縄県会場]
敷地の周辺状況にに合わせて修正しただけで、主意は同じようです。
計画に当っての留意事項にいたっては、
平成26年「設計製図の試験」[沖縄県会場]
手ぬ、オットシツレイシマシタ、コピペ(変わらんやないかい(`∧´))で一行削除しただけです。
勾配屋根条件は、条件指定しても守ってもらえないしーの、形状も記載してもらえないしーので、すべったのか?と思ったのはナイショだ<ぉぃ

建築物やその他の施設等も、大枠(構造、階数、床面積、要求室の部門構成等)は変わらず、
〈要求室〉
休憩・情報スペース:30人程度が利用できる→40人程度
便所の便器器数:男(5+10)女(13)→男(6+13)女(15)
店舗:地域特産品売場(約200m2)→物販店舗(約150m2+約50m2)
料飲:レストラン(50人程度+屋外テラス)→フードコート(80人程度)
   *眺望に配慮           *自然通風に配慮
休憩室:和室(30人程度)→洋室(リクライニングチェアで20人程度)
エントランスホール: →ショーケースを設ける
多目的室:20人程度→無し
防災備蓄倉庫(約50m2)→無し

〈その他の施設等〉
屋外休憩スペース→屋外販売スペース
という違いくらい。

おそらく「あたえられた内容及び条件を充たす建築物を設計し」という試験において、求められた「設計する知識及び技能」に関しては沖縄県会場でも同じものだったのでは、という感じがします。

2015年1月26日月曜日

「設計製図の試験」[沖縄県会場]_01

今年の試験は、台風の影響で沖縄県会場が再試験となったのですが、採点のポイントや標準解答例が沖縄県会場における試験実施後に公表されたということは・・・
10月に実施された試験と同じ採点基準なので、形式的に公平感を出すために伏せていた?とか。
真意はともかく、八重泉の瓶に入った試験問題が黒潮に乗って辿り着いたので(ウソ)、
解いてみての感想を二言三言(ヒトコトオオイかもですm(_ _)m)。

チラ見はしていたのですが、やはり敷地図を見て、え”!です。
西正面(西側駐車場)ということは、西日がマトモということ。なのに、留意事項には
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも配慮する。
なんてサラッと書かれています。
まぁ、留意するよう求められなくてもフツーに考えて西側更地(駐車場)って気にはなります。何も考えないで計画したら、暑い熱い(♯`∧´)とクレームが来そう。
しかも、車路と駐車マスのレイアウトから見たら、南入り?という感じも(;゜0゜)
難易度高くね?とも思いますが、準備期間が3カ月延びたんだからということなのだろうか。


【omake】
再試験用の問題を作成することになった試験委員たちの間で「ちょちょいのちょいやさー」
とかいう言葉が飛び交っていたとか・・・本当ですか?

 それは

 試験元にしか

 分かりません。。。(島ママ風に)


10月実施試験
秘技、半ひねり
偽装、オットマチガエマシタ、カムフラージュ^^;;;
K流の 水を抜いたら 遊歩道・・・本当ですか?
まあ、何ということでしょう!
問題作成の匠(ノ゚ー゚)ノ☆

【追記】
縦長敷地なので、慣れない作図に余計時間が掛かってます。腰痛注意報・・・
体幹トレーニングから始めないといけなかったか…^^;

2015年1月21日水曜日

合格水準_自動販売機

島ママのブログに
券売機ではなく、自動販売機と明記した
とコメントされている方がいて、ナルホドー、そうとも言える・・という感じ。

温浴部門のロビーの特記は
・自動販売機を設ける。
だったのですが、ワタシは飲料等の自販機だとしか思わなかったので、
標準解答例2のレイアウトは、わざわざ靴はいて買いにいくのかよー、何考えとるんや(なぜかエセ関西弁風…^^;
と思ったのですが、券売機と考えればこのレイアウトはありでした。
標準解答例1_自動販売機は上足利用です
標準解答例2_下足利用って??
ん〜、深い!標準解答例( ゚o゚)
揚げ足取り記事を公開する前でよかったぜ^^;;;

2015年1月20日火曜日

合格水準(建築計画の概要02)

KKの報道発表資料(センター発表のものと同じ)にある通り、
「設計製図の試験」というのは、
です。
前にも書きましたが、二級建築士試験でも木造建築士試験でも

と、(合格基準が合格判定基準となっているだけで)コピペでつくられています。これは標準解答例が公表されるようになって以来10年以上変わっていないようなので、「掟」とか「法度」みたいなもの。
要求図書には何を記載(計画)してもいいと思いますが、「与えられた内容及び条件(要は課題文条件です)を充たす計画」でないと、掟破りとか御法度ということで合格判定からは遠くなりそうです。・・・本当ですか?

その「与えられた内容及び条件」には、計画に当っての留意事項
建築計画については、次の点に留意して計画する。
という設計条件が明記されています。
設計課題は当然毎年違うのですが、「与えられた内容及び条件」にも
設計課題によらず、変わらず求められること

今回の設計課題において特に求められていること
とがあると思います。

タテ読みすると
H26
1. 敷地の周辺環境に配慮する。
2. 建築物はバリアフリー、セキュリティ等に配慮する。
3. 休憩・情報部門、店舗・料飲部門、温浴部門及び共用・管理部門を適切にゾーニング
  し、明快な動線計画とするとともに、避難等に配慮する。
4. 24時間利用可能なエリアとそれ以外のエリアを明確にゾーニングし、夜間利用に
  配慮する。
5. 勾配屋根の形状を活かした室内空間となるように計画する。
6. 自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも
  配慮する。

H25
1. 建築物はバリアフリー、セキュリティ等に配慮する。
2. 研修部門、宿泊部門及び共用・管理部門を適切にゾーニングし、明快な動線計画と
  するとともに、避難等に配慮する。
3. 勾配屋根の形状を活かした室内空間となるように計画する。
4. 敷地の周辺環境に配慮する。

H24
1. 建築物はバリアフリー、セキュリティ等に配慮する。
2. 図書館部門、集会部門及び共用・管理部門を適切にゾーニングし、明快な動線計画と
  するとともに、避難等に配慮する。
3. 敷地の周辺環境に配慮する。

H23
1. 建築物はバリアフリー、セキュリティ等に配慮する。
2. 施設利用者部門と管理部門とを適切にゾーニングし、明快な動線計画とすると
  ともに、避難等に配慮する。
3. 食堂,食堂・デイルーム、レクリェーションルーム等の共用部については、自然光を
  積極的に取り入れる計画とする。
4. 敷地の周辺環境に配慮する。

H22
1. 敷地の周辺環境に配慮する。
2. 公開部門と非公開部門とを適切にゾーニングし、来館者動線、職員動線及び搬入経路
  が交差しないような計画とする。
3. バリアフリーに配慮する。

H21
1. 建築物はバリアフリー,セキュリティ等に配慮し、貸事務室については収益性、
  快適性、フレキシビリティ等に配慮する。
2. 建築物の環境負荷低減に配慮する。
3. 敷地の周辺環境に配慮する。

となります。
敷地の周辺環境に配慮
バリアフリー、セキュリティ等に配慮
ゾーニングと明快な動線計画(含避難)
といったことが、この試験で設計課題によらず、変わらず求められること、のようです。
(常識の範疇かもですが)ガッコや添削で指導されやすい(しやすい)ことだと思います。

一方赤字今回の設計課題において特に求められていることと考えることができそうです。
今回の課題では、プランニングの自由度が高いからなのか、例年に比べて条件が多かったのですが、一時間ちょっとのエスキースで条件を盛り込むとなると引出しがあるかどうかのところもありそう。構造や設備も具体的な記述を求められるようになっている様に感じるので、ある程度の実務的能力“も”求められるようになっているのかもしれません。
まあ、建築士というのは実務上の資格なので、セオリーやマニュアルを暗記して準備すればいいなんてことでは対応できなくなるのはいいことなのか。

【追記】
ネットの広告ページに
定石を当てにしても通用しない事態が起こる。(日本サッカー協会最高顧問)
なんてでてきた。
ん〜、深い…^^;

2015年1月19日月曜日

史上最強模試?

先日ヤラカした、センターのH.P.に、
という案内が掲示されています。
これって、本試験問題を模試として活用できるということ。
もしかしたら
に比肩するクオリティーなのかも。

時間が取れなければエスキースだけでもいいと思いますが、課題文から試験元が求めているものが読み取れれば、合格への距離が大分短くできそう。途中で、より道なんかするヨユーもできるかもしれません。

2015年1月18日日曜日

合格水準(建築計画の概要01)

合格水準の標準的な解答例を示すことを意図した標準解答例には、計画の要点等の概要も記載されています。概要に留められても書かれているということは逆に言えば、最低限これくらいの「与えた内容及び条件」は要求図書に記載(表現)してもらいたいことと捉えてもそうはズレていないと思います。
標準解答例には、
h26-1
 ・24時間利用可能なエリアには、利用者が駐車場からアクセスしやすいように、
  1階西側に配置
   (→留意事項3、4
 ・エントランスホールは、切妻の屋根形状を活かした吹抜けを設け、開放的な空間に
  なるよう計画
   (→留意事項5
 ・温浴部門の休憩室は、眺望のよい2階南側に配置し、軒を深くし、バルコニーを
  設けることで、日射遮蔽に配慮した計画
   (→留意事項1、6
 ・ハイサイドライト(開閉式)を設け、自然採光及び自然通風に配慮

   (→留意事項6
h26-2
 ・レストランを2階に設け、天井を寄棟の屋根形状を活かし、空間にひろがりを持た
  せ快適に過ごせるよう計画
   (→留意事項5
 ・レストランは渓流側、温浴部門の休憩室は親水公園に計画し、眺望に配慮
   (→留意事項1、特記事項
 ・メインエントランス側に小さい吹抜け、サブエントランス側にまとまったスペースで
  吹抜けを設けた計画
   (→特記事項
と記載されています。
当然ですが、これだけできていればいいということではないと思うので、バリアフリーや
セキュリティ(留意事項2)に配慮しなくてもいいということにはならないと思いますが、概要に留めてある解答例でも記載されているくらいなので、エスキースで考慮し、配慮したことを図面や要点等に記載したほうが「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し」ということになると思います。

そう考えれば、昨年の標準解答例2の光庭案も別に奇をてらったという訳ではないのかも
・・・本当ですか?

ついでなので、標準解答例をタテ読みしておきます。
h25-1
 ・1階は今日よう管理部門及び研修部門、2階は宿泊部門とし、眺望のよい南側には
  食堂、アトリエ及び浴室を計画
 ・北側からの安定した採光を取り入れるため、ハイサイドライトを設けた計画
 ・1階と2階の連続性を考慮した吹抜けを設けた計画
h25-2
 ・研修部門は安定した光が得られる北側に計画、宿泊部門は眺望のよい南側に計画
 ・共用・管理部門の食堂は眺望のよい東側に計画
 ・エントランスホールは周囲の自然環境を取り入れた計画とし、建築物の中央には外部
  として利用する光庭を設け、明るく開放的な空間となるように計画

h24-1
 ・1階は図書館部門、2階は集会部門
 ・東南部分の一般開架スペースにトップライトをもつ吹抜けを設け、明るく開放的で
  豊かな空間となるように計画
 ・西側に樹木を植栽することにより、西日対策に配慮
h24-2
 ・1階は地域住民の交流の場となる集会部門、2階は図書館部門
 ・一般開架スペース、読書室及びカフェは、隣接する公園側に設け、図書館利用者が
  心地よく読書のできる空間となるように計画
 ・西側には、西日対策として縦ルーバーを設置

h23-1
 ・東西軸の中央を11mスパンとすることにより、大空間に対応できる計画としている。
 ・療養室は東側及び西側に設け、階段及びエレベーターは北西及び東南に配置し、
  避難計画に配慮している。
 ・また、食堂、食堂・デイルーム及びレクリエーションルームは南側に設け、採光、通風等に
  配慮し、明るく開放的な空間となるようにしている。
h23-2
 ・1階のピロティ部分に車寄せを設け、施設利用者の利用に配慮した計画としている。
 ・また、北側の療養室は病院との離隔距離に配慮し、南側の療養室は個室を配置し、
  閉鎖的な空間とならないよう採光、眺望に配慮した計画としている。

h22-1
 ・公園及び北側道路からのアプローチを主動線とした計画であり、南側の遊歩道からも
  アプローチできるようにしている。
 ・公開部門は、上部をトップライトとした吹抜けを中心に展示部門を設け、明るく
  開放的な空間としている。
 ・非公開部門は、搬入経路に配慮するとともに、管理部門を1階にまとめて計画
  している。
h22-2
 ・来館者のメインアプローチを北側道路からとし、南側の遊歩道からもアプローチ
  できる計画としている。
 ・公開部門と非公開部門のゾーニングを明確にし、来館者動線、職員動線及び美術品の
  搬入経路が交差しないように配慮した計画である。
 ・また、2階ホワイエから公園及び川への眺望に配慮した計画である。

h21-1
 ・オープンスペースを北側に設け、1階のカフェテラス、自動車ショールームと関連
  づけた計画である。
 ・基準階は貸事務室を東西に区分し、南側に共用部分を設けた片寄コアとしている。
h21-2
 ・南側住宅地に配慮してオープンスペースを南側に設け、基準階の貸事務室に付いて
  は、セキュリティゲートを経由して人の出入りを管理する計画としている。
 ・基準階は貸事務室を南北に区分し、センターコア形式としている。
毎年2案公表されるんですが、概要は合わせて1案(両案の概要が計画されている)みたいに読み取っていいんだと思います。

2015年1月16日金曜日

合格水準(構造)

自然採光や自然通風を積極的に取り入れるために吹抜けを設けて、
はいいとして、標準解答例では
部材の断面寸法を適切に計画して、構造計画上特に配慮
もしているようです。
エントランスホール北側と南側を吹抜けにしているので中央1スパンだけのスラブになるのですが
katuzo、オットマチガエマシタ、構造に配慮
吹抜け部分は梁を設けない構造計画にする、からか、
スラブ厚300にしています。
いわれればそうなのかもという感じはしますが・・・知識及び技能の向上に努めないと^^;;;
(庇はキャンチガーダーで持たせたほうがいいんじゃね、と思ったのはナイショだ)

沖縄県会場の再試験では、目標耐震性能の記述もあったようだし、マニュアル暗記で対応という訳にはいかなくなるのかもしれません。
とはいえ、「こんなミスがあっても」という話もあります。満点でなければ合格できない試験とは思えないので、じみーに普通の計画をすると合格に近づけると思います。

2015年1月15日木曜日

ユープラ_08

先日、行き過ぎなことをしまして、謹慎中でした。
ご迷惑をお掛けしましたことをお詫びします。m(_ _)m

標準解答例から、建築計画ついて留意して計画するよう求められた
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも配慮する。
という条件が採点のポイントの空間構成にあったのかも?と思ったのですが、ユープラで検証してみます。

自然通風を積極的に取り入れる計画のためなのかどうかはわからないのですが、エントランスホールを南側までのばして開口部(窓だけの案も含めています)を設けた案がユープラ170案中60案あります。ユープラでの趨勢としては35.3%と少数派なんですが・・・
60案のランクの内訳は、
 ランク1・・24案
 ランク2・・19案
 ランク3・・15案
 ランク4・・  2案
で、合格率は40.0%とユープラ参加案合格率29.4%よりかなり高くなっています。
さらに、この60案中エントランスホール上部に吹抜けを設けた案が22案あるのですが、
ランクの内訳は、
 ランク1・・10案
 ランク2・・  7案
 ランク3・・  4案
 ランク4・・  1案
となっていて、合格率が45.5%と全体合格率(29.4%)の1.5倍くらいになります。

中央吹抜け案のほうが壁際に設けるより計画の難易度は上がるとは思いますが、レストラン2階案だったら温浴部門とレストラン&多目的室とゾーニンングすることで空間が分断されていたほうが明確なゾーニングになるということもあります。
犠牲系にしても大丈夫と読み切って、最初から泥仕合勝負という戦略もあるのかもですが、パターン出しで検討してみる価値はありそうな気はします。
条件ピックアップシートにも
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも配慮する
という留意事項は書かれていないのですが、今回の採点基準にはあったのかもしれません。・・・本当ですか?
 それは

 試験元にしか

 分かりません。。。(島ママ風に)

【追記】
昨年も図面に『↓風』と書込んでアピールしている合格案があったのですが、
今年も図面に『通風窓』と記載してアピールしている合格案がありました。
(合格水準の標準的な解答例を示すことを意図した標準解答例1にも書き込みがあります…^^;
記述でも「南側に開口部を計画することで・・通風を確保した」とアピールされています。
(ユープラに参加して探そう(゚.゚*)(*゚.゚)
ブログに製図振り返り記事を書かれているのですが
エントランスホール上部吹抜け案も考えたけれど風除室面積を引くと厳しそうなのでそこは割切ったというようなことを書かれています
考え方の大筋が「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画」する方向にそっていると思います。

2015年1月14日水曜日

「設計製図の試験」[沖縄県会場]

島ママが、先日の試験問題をチラ見せしてくれているので見にいくと
(→ピパーチさん
*早速カウントダウンが差し替えられています。結構まめです(^-^)//""
微妙というのか絶妙というのか、手が止まりそうな敷地だったようです。
設計条件はわかりませんが、10月の試験のように
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも配慮する。
とかしなければならないとしたら、西正面ってどうよ??ですし、車路がまた南入りを誘っています。
採点のポイントは変わらないと思いますが、こだわったりするとパターン出しで大きく時間を奪われそうな感じだったのかもしれません。

【追記】
どーでもいいことですが、石垣港でこの船(電気推進式遊覧船)の実証実験が始まったらしい。
さすがオモチャやさん

合格水準(追記)

知識及び技能ではち切れそうなかーちゃんが、何やら
・ 風除室の位置+駐車場側建物周りは『歩行者用通路』扱いになる
  かと思ってた!
  <植栽とか設備スペースで外からの通り抜けできないし!
   車道歩くのか・・・(ーー;)
つぶやいていたのが聞こえたのか、標準解答例がこそっと?訂正されています。
※平成26年標準解答例については、平成27年1月14日12時に、敷地の寸法の一部を訂正しています。

何かと思ってみてみたら、
劇的ビフォー
アフター
体育会系?の◯◯女ママが、
標準解答例にはビックリしました(@_@)
と言ってはったのは、このことだったのだろうか。気付かなかったぜ…^^;

2015年1月13日火曜日

合格水準

センターに設置された試験委員会作成の標準解答例が公表されました。習得すべき知識及び技能の目安を示す資料として合格水準の標準的な解答例を示すことを意図してつくられたものということです。
P代表は、試験直後のメルマガで
この試験で判断根拠とできるのは,2つしかありません.
それは,講師のアドバイスでも,ネット上の匿名の書き込みでもありません.
根拠と成り得るのは,センターが公開している標準解答例と本試験の合否結果の検証のみです.と書いていた。(ウ、ウラ指導は?と思ったのはナイショだ…^^;

「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」試験なのですから、設計条件(課題文)を大筋で標準解答例に示されている方向でまとめられていれば、そう悪い判定を貰うことはないはず。といっても特別なことをしなければいけないわけではなく、勝手なルールやセオリーとかでハードルを上げたりしないで素直に聞かれたことに答えるだけなんだと思います。

今回要求された「道の駅」は、お約束のゾーニング&動線計画の他に、
勾配屋根の形状を活かした室内空間となるように計画する。
 &
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも配慮する
という条件がありました。
標準解答例は、
標準解答例1
標準解答例2
となっていて、建物中央にレイアウトしたエントランスホールの中央or両端に吹抜けを設けて渓流側にも開けた計画となっています。渓流からの爽やかな風が通り抜ける明るく開放的なエントランスホールを中心に各部門が配された「道の駅」がイメージできます。
ゾーニング最優先で、駐車場側がオモテ(正面)、その反対側がウラ
というのはセオリーなのかもですが、設計条件(課題文)を素直に読めば、1コマくらいは開けて風通しのいい空間にしてもらいたかったのかなという感じはします。
あと、気になっていた駐車場の駐車マス配置ですが、やはり車路で開けているところが正面っぽいような気がしなくもない。L型のPのときはコーナー部分が・・とかいうセオリー?より設計条件(課題文)を優先したたほうがまとめやすくなったのかもしれません。

標準解答例1
標準解答例1
は、イメージとしては、ガラス張りの建物。
駐車場の道路に対して開けている部分に地域特産品売場をレイアウトして、風が通り抜ける気持ちのよさそうなエントランスホールを挟んで休憩・情報スペースを配置しています。ウラは南東、南西に振分けたようなイメージ。

標準解答例2
標準解答例2
は、壁に被われた壁面に必要な開口部を開けたような建物の感じ。
エントランス前のアキを駐車場の道路に対して開けている部分に向けるようにしてあり、入口を入ると吹抜けのある開放的なエントランスホースの正面に地域特産品売場の入口がレイアウトされています。ウラは西側でまとめています。
当然ですが、エントランスホールを起点にした各利用者ゾーンへの方向性は明快で、習得すべき知識及び技能が明確に示されているんだと思います。そりゃそうだ。
ついでに言うと、車椅子使用者用駐車場からエントランスまではピロティor庇が計画されていて、バリアフリーに対する配慮なのかも。実例でもテントが掛けてあったりと配慮されている例が多いと思います。

ということくらいができていれば、このくらいのいこと
標準解答例1
標準解答例2
では、
審査員特別賞が出たのかもしれません(淑女限定なのかもですが^^;;;)・・・本当ですか?
(バルコニーや屋外テラスというのが意味深ではありますが。)

2015年1月12日月曜日

ユープラ_07

再試験となった沖縄県会場の「設計製図の試験」も終わったようです。
明日には採点のポイントと標準解答例も公表されると思いますが、例年どおりの内容のような気はします。沖縄県会場の試験実施後まで伸ばされたのは何かが変わったからということもあるのかもなんですが。

ユープラ参加案を見てみると、例年通り、ラクにまとまって合格しやすい案とハードルが上がってまとまりにくくなり、合格から遠ざかってしまう案とがあるように思います。公表されている合格基準等には、「設計製図の試験」は解答案の優劣により合否を判定するとは書かれていないので、6時間半でラクにまとまる案のほうが合格しやすくなるということはあるんだと思います。

設計条件をいくつかピックアップして見てみます。

〈吹抜けを適切な位置にまとまったスペースで80m2以上設け、〉
という設計条件がありました。
設ける位置をどこにするのかということもあるんですが、80m2以上という設計条件だったので(2コマ吹抜け)とされた方が大半なんですが、約200m2と要求された地域特産品売場の上部にスパン飛ばしで4コマ設けた案がユープラ参加165案中19案あります。
(他に、スパンを飛ばさない中央に柱のある吹抜け案と、休憩スペース上部に計画したものが1案づつ)
19案のランクの内訳は
 ランク1・・3案
 ランク2・・8案
 ランク3・・8案
で、合格率は15.8%とユープラ参加案合格率29.1%の半分くらいになっています。

また、店舗・料飲部門のレストランを地域特産品売場とククルためなのか1階にレイアウトした案が20案あります。
ランクの内訳は
 ランク1・・5案
 ランク2・・8案
 ランク3・・7案
で20案の合格率は25.0%。こちらもユープラ参加案の合格率29.1%より低くなっています。

どちらの条件も合格案はあるので、その事自体が条件違反になるわけではないと思いますが・・。
一般的なことをいえば、スパン飛ばしの吹抜けは熱環境的には不利になりますし、(明記はされていませんが)冷蔵庫や食品加工室のある地域特産品といったら野菜等の生鮮食品っぽい。フツーに考えれば直射日光とか避けたいだろうから吹抜けを通してトップライトからの日照を取り込むといっても説得力に乏しいような気がします。
また、レストランは「眺望への配慮」を求められているので2階に計画したほうが配慮した風に見えそう。集客性のようなことを書かれていたりもするんですが、回りに競合店があるような市街地ならともかく、おそらく飲食店はここ一件だけっぽい(コチラも明記はされてはいないんですが)。集客性も何も、他に行くところが無ければこのレストランに入るしかないような気がします。・・本当ですか?
スパン飛ばしや1階パンパン案を積極的に採用する理由があってのことなら、挑戦するのもありだと思いますが、特に理由も無いのに計画を難しくしても・・・
試験に対するスタンスは人から強要されるものでもないですし、敢て困難な道を選ぶという考え方もあるとは思いますが、合格してからも(知識及び技能の維持向上)に努めなければならない(士法22条)のですから、ただの資格試験なんかラクしてさっさと合格してしまうという考え方もありだと思います。