2014年11月30日日曜日

ピロティ

「設計製図の試験」では、
この課題の床面積の算定においては、ピロティ、塔屋、バルコニー、屋外
階段等は、床面積に算入しないものとする。
というルールです。

「道の駅」の24時間便所の入口はほとんどがドアレスで見た目はピロティ形状が多いのですが、この部分は「設計製図の試験」的には床面積には入れてはいけないのだろうか?

キチンと引かれて面積計算されている方がいらしたので、ふと疑問が・・
ワタシは引いてない・・
またしてもやらかしたか(;゜0゜)
どうなんだろうという感じはありますが、
みはら神明の里
上の図では、床面積に入れてもいいような感じはしますが、下の写真だと入れない(ピロティの)ような気もします・・
奥久慈だいご

2014年11月29日土曜日

ユープラ_03

休憩・情報部門については、24時間利用できるように計画する。
という設計条件があり、他の部門(書かれていませんがおそらく夜間は施錠して閉鎖するんだと思います)と明確にゾーニングすることが求められています。
ワタシは休憩・情報部門をククっておいて、他の部門へは出入りができないよう施錠すればいいだろうと安易に考えたのですが、またしても少数派のようで121案中29案(24%)しかいないようです。
The 少数派だった
多数派はエントランスホールからの出入りとは別に出入口を設けて、夜間はエントランスホール側を閉鎖する案のようで87案(71.9%)あります。
他に休憩・情報部門を独立させてしまう案が5案(4.1%)。

11月末時点でのユープラ参加案(未受験・解き直しを除く)121案で、24時間便所のアプローチと重ね合わせて集計すると

花まる・・本当ですか?
といったトレンドのようです。
ユープラ参加案の多数派は、便所は外部、内部両方からの利用に配慮し、情報・休憩部門にはエントランスホールからとは別に出入口を設けるという案。
これと、駐車場利用者の便所利用には配慮しない(内部からのアプローチのみ)で、休憩・情報部門へのアプローチはエントランスホールからとは別の出入口も設けるという案
とで77案(63.6%)となります。

合否判定は来月までわからないのですが、例えばH24のカフェの特記の
・貸出手続き前の書籍を閲覧することができるようにする。
では、標準解答例はBDSを出入口に設ける案でしたが、カフェを図書館部門内にククって部門入口にBDSを設置でも条件は充たせますし、そもそもBDSを設けるという設計条件は無かったので(サービスカウンター等でセキュリティに配慮してあれば)スルーしても合格案になりました。

今回も、夜間利用に配慮するという条件が充たせていれば採点上は問題ないと思いますが、パターンによっては、他の条件をラクに充たせる案と知識及び技能を駆使(通称:力技)しなければならなくなる案とがあるように思います。

2014年11月26日水曜日

ユープラ_02

今回の設計課題は「道の駅」なので、設計条件に記載されているいないにかかわらず、
駐車場・便所・電話は2 4 時間利用可能であること
はマストです。
「道の駅」で一番多いのは分棟タイプで便所が独立して計画されているものだと思いますが、「設計製図の試験」では、1棟の建築物とするという設計条件があるので分棟での計画はできません。
とすると・・
ウラ模試のように外部から直接利用する。
という形がフツーっぽい。今回の課題も、敷地1,800m2と描かれたところへのハコを考えるわけではなくて、「道の駅」としては、二面接道の94m×84mの計画地に駐車場156台と駅舎からなる「道の駅」を計画するものです。
(要求図書に記載するのはハコの部分だけですが)
駐車場がないと
7秒で一級建築士になる!!
という感じになるのかもしれない。

なんてことを思っていたのですが、ユープラ119案を見ると・・
便所を外部から直接利用する計画は22案(18.5%)の少数派です。
しかも、22案のうち12案は通り抜け便所として計画されているので、外部からだけとしている案は11案(9.2%)しかありません。
やっちまったーなのか( ̄ー ̄;
どうやら多数派は、
エントランスホールとは別に通路状のスペースを計画し、そこに出入口を設けて便所へ入れる案のようで51案(42.9%)あります。
エントランスホールを
おっきい玄関でどうでしょうか.
といわれたのはP代表ですが、差し詰めちっさい玄関(通称:リトルエントランスホール)といったところなのかもしれません。
リトル◯◯は流行語大賞候補にもなっているようだし、トレンドに乗り遅れてしまったのか^^;;;

2014年11月25日火曜日

空気齢

メモです。

【22034】の解説の図にあるように
空気齢というのは、ある地点へ給気口からの新鮮外気が到達する時間のこと。
なので、
【13014】空気齢が高い  → 新鮮度が低い
【17014】空気齢が長い  → 新鮮度が低い
【24043】空気齢が小さい → 新鮮度が高い
です。年齢と同じで生まれたばかりのときが新鮮度100%のピパーチ、オットマチガエマシタ、ピチピチだとしたら時間が経つにつれて曲がり角を曲りーで、シワシワになっていきます。空気の場合は、室内の汚染物質と混ざって新鮮さが失われていくということですが。

問題文に「空気の新鮮度」とか「新鮮外気の供給効率」と書かれているのは、ある地点(上図P)の換気を行う空気の「新鮮さ」、つまり空気齢の小さい新鮮な空気 のほうが換気の効率はいい(少ない空気で換気できる)ですし、年寄りの空気、オットマチガエマシタm(_ _)m 、空気齢が高い(長い)空気だとたくさんの空気が必要になり換気の効率が悪くなるということだと思います。

換気の計算問題では、「発生した汚染物質は、すぐに室全体に一様に拡散するものとする」などと書かれていますが、実際はそんなことはなくて、P点の空気を換気するには、給気口からP点までたどり着いた空気によるしかないのですが、当然P点までくる間にいくらか室内の汚れと混ぜ合わさり新鮮度が下がってた空気になります。つまり新鮮外気100%より効率が下がっているということ。

で、
【22034】ですが
空気齢は,時間の単位をもつ換気効率に関する指標であり,その値が小さいほど
→新鮮なので、その新鮮な空気を使うと換気効率はよくなります。が〜、
発生した汚染物質を速やかに排出できることを意味する.
世の中そんなに都合良くいくのだろうか・・
換気された空気(もともとP点にあって、若い空気に追い出された空気、←あくまでイメージです。実際は混ざり合わさって希釈されます)が部屋から素直に出ていくかどうかは、空気齢によっては決まりません、たぶん。
おそらくですが、給気口と排気口との相対的な位置や気流量、気流速度とかの影響が大きいんだと思います。
例えば、下図の1や3のような空気の流れでであれば
すごすごと引き下がり、リフレッシュしてリベンジすることもあるかもしれませんが、
2とか4のような空気の流れだと部屋に淀んで長生きをするということもあるかもしれない・・本当ですか?

試験問題は、一定の空気の流れがあって部屋の空気が全て換気されるような気流中での空気寿命(空気齢+空気余命)の問題とかでは無くて、ただ用語の意味を聞いているだけなんだと思います。
出ないと思いますが、流体解析したりもできるようです。ワタシの頭では理解不能ですが^^;;;
http://www.cybernet.co.jp/ansys/case/analysis/324.html

【追記】

過去問を検索すると・・
【13011】熱損失係数
【13012】夜間放射
【13013】露点温度
【13014】空気齢
【13015】新有効温度 ←正答枝(×問)

【17011】新有効温度 ←正答枝(×問)
【17012】A特製音圧レベル
【17013】光束
【17014】空気齢
【17015】総合熱伝達率

とH13が初出だったようですが、計画科目(H20以前は計画と環境・設備でセットで25問)の最初の問題というのは用語とか単位とかの知っているかどうかだけの問題です)明らかな×問(正答枝)があるので、知らなくても正答できます。

H22[N0.3]
換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
【22031】温度差換気
【22032】置換換気
【22033】気密化
【22034】空気齢 ←正答枝(×問)

H24[N0.4]
換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
【24041】常時換気と気密性
【24042】温度差換気 ←正答枝(×問)
【24043】空気齢
【24044】必要換気量

で昇格?して、通常の問題入りしていますが、コレにしても換気の用語として意味を知っているかどうかだけです。
室の換気効率とかを知ろうと思っても実際はかなり難しそう。流体力学(オイラー方程式とかナビエ・ストークス方程式とか出てくるヤツです)で解析したりするのでしょうけれど、通常の実務では、設備やさんとかも便覧とかで経験的に設計するだけ(換気回数何回とか収容人員から毎時何m3とか)なんだと思います。

2014年11月24日月曜日

ユープラ_01

KK発表では、
今年の学科の試験の実受験者数は、25,395人、合格者数は、4,653人。
昨年の学科の試験の実受験者数は、26,801人、合格者数は、5,103人。
です。
学科の試験合格者全員が設計製図の試験を受ける訳ではないようで、
昨年の設計製図の試験を受験した実受験者数は、9,830人でしたが、
うち製図から4,903人
ということだったので、
9,830 − 4,903 = 4,927人が学科からの受験者数。
つーことは、
5,103 − 4,927 = 176人(3.44%)の方が、何らかの事情で製図試験を受験しなかったのか、できなかったのかのようです。
等ということを考えると・・・

おそらくですがH26年の製図試験の実受験者数は、
学科試験合格者4,653人のうち4,500人くらい
 &
2回目:昨年の学科合格者5,103人のうち製図合格者数は1,720人だったので3,300人くらい。
 &
3回目:データは無いでのですが、昨年の製図からの受験者数が4,903人で合格者数が2,294人だったので、4,903 − 2,294 = 2,609人のうち、○,○○○人?
更に、沖縄県の受験者(100名くらい)を除くと、9千人台前半といったところだと思います。

11/22現在のユープラ参加者数は、未受験・解き直しを除くと116案、受験者数の1%ちょっとが参加しているといったところです。
母集団が少ないので、ユープラ参加案を分析しても統計データとしての信憑性には疑問がありそうですが、
(そもそも全解答案の無作為抽出ではないので、最初からかなりの私意性が入っていそう)
他に方法も無いので、ちょっとだけトレンド分析をしてみます。


通常の課題だと、ApZ(アプローチとゾーニング)でパターンが分かれることが多いのですが、今年の設計課題は「道の駅」。答案用紙の制約から駐車場が決められている敷地内での設計課題だっ たので、アプローチは北入り(駐車場側)で決まりです。多分100%の受験生がそう考えたと思います。
ゾーニングも、1階:休憩・情報部門、2階:温浴部門で決めつけて、別パターンを考えた受験生はいなさそうです。
さらに、試験課題には、地上2階建ての1棟の建築物とする。という条件があるので、面積バランスから、店舗・料飲部門(地域振興施設)を1階、2階に分けて(1階:店舗、2階:料飲)と考える人が多かったようです。
ユープラ116案中には、1階に店舗・料飲部門をまとめた案が12案(10.3%)、2階に店舗・料飲部門をまとめた案は2案(1.7%)ありますが。

ApZに関しては、ほとんどの方が同じように考えたと思われるのですが、要求室の表に
と記載されていた条件に関しては、どのように充たすかでパターンが分かれたようです。

「設計製図の試験」は、与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画することが土俵に上がるということだと思いますが、まとめやすいパターンと難しくなりがちなパターンとがあるように思います。
多数派になるようにして、泥仕合を生き残るという戦略もあるとは思いますが、知識及び技能を有しているかどうかあやしいワタシは、ラクにまとまる案で要領よくということを考えるので、合格しやすいパターンがどういうものだったのかを探ってみることにします。

2014年11月22日土曜日

太陽光発電

太陽光発電パネル設置の最適角度は、大雑把には緯度くらいの角度といわれています。
NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のデータベース(過去29年間の日射量)で見ると、
東京の最適傾斜角度は32.8°(あくまで過去の気象データからの推定値です)
北緯35度41.4分
一般的には南にいくほど傾斜角は緩くなるのですが、こち鹿児の竜さんのところで27.7°
北緯31度33.2分
島ママのところでも14.0°です。
北緯24度20.2分

屋根の勾配角度(tan)を計算すると
勾配ー角度換算


























最適角度を屋根勾配で表せば、東京だと6寸5分(6.5/10)くらい、鹿児島で5寸(5/10、昨年の標準解答例2です)石垣まで南下しても2寸5分(2.5/10)くらいです。
(*2寸勾配が最適角度になりそうな緯度11度といったら、気象条件にもよりますがフィリピンやベトナムくらいになります)

実際の日射量がパネル角度でどのくらい違うのかを調べると
水平
♪傾斜10度の・・
傾斜角30度
水平面の年平均日射量は3.32kWh/m2くらいなのですが、傾斜角度10度で3.53kWh/m2、30度だと3.73kWh/m2 になります。発電量と日射量との相関関係はわかりませんが、単純に比例するとしたら
水平面に対して、傾斜角10度で6%アップ、傾斜角30度で12%アップ
ということになります。2寸勾配の勾配屋根に、“なり”でパネルを設置するのと、陸屋根に最適角度で設置するのとを比較したらどっちがいいのだろうかという気もしたりしなかったり。太陽光発電を想定した勾配屋根にするなら、ある程度の勾配にする配慮があってもいいのかもしれません。

【追記】
上記はあくまで東京のデータを元にした試算です。
課題文とは関係ないですが、雪国(日本海側)だと冬季の日照時間が少なくなると思うので(カントーの冬は晴天日ばっかりです)
東京と同じくらいの緯度の松江の最適角度は24.2度、
北緯35度27.4分
日本海側をずっと北上して設計やさんのところでも最適角度は26.2度。
北緯39度43分
雪国では、日射量の多くなる夏の発電量を増やすようにしないと割に合わなさそうです。あまり緩勾配にしたりすると雪下ろしとかも考えないといけないのか・・( ̄ー ̄;

草原狼

どーでもいいことですが・・

コヨーテをいろいろな言葉で書くと、

























































らしい。

ナワトル語(北米インディアンに話されていた言語)は読めませんが、ラテン文字で書くとcoyōtlだとか。
コレをスペイン語に置き換えてcoyote(コヨーテ)。英語読みするとコイオートとかカイオウティなんだろうけれど、アメリカ人とかの英語ネイティブ以外には通じなさそうな気がする。
だからどうだということでもないんですが・・

2014年11月21日金曜日

課外活動??

先程配信のKKのメルマガに、こんなトピックが。
○「道の駅」を、観光振興や地域振興を学ぶ学生の課外活動やインターンシップの場として本格活用することとしました。
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000452.html

なんだか“テッパン課題”への道まっしぐらという感じ╲(。。)╱
沖縄の再試験も
設計製図の課題名等
温浴施設のある「道の駅」
(課題名及び要求図書については、平成26 年7 月25 日(金)に公表したものと同じです。)
ということだし、試験委員だけでなく省内にも「駅」好きがいるのかな?

【追記】
今日のつぶやきは
どこのサポなんだろう?

「道の駅」親水公園

旧月夜野町(現在は合弁でみなかみ町)を流れる河川の河岸段丘に縄文後期の村の跡の遺跡があり(国指定史跡)発掘保存されていますが、親水公園としても整備されています。
矢瀬遺跡(文化庁データベースより転載)
矢瀬親水公園
更に、まんま名前にして「道の駅」も整備されています。
「道の駅」月夜野矢瀬親水公園_案内図
駐車場、お手洗い、情報コーナーの他は、農産物直売と軽飲食だけの施設で、どー見ても「道の駅」はオマケっぽいですが…^^;
KK関東地方整備局H.P.より転載
親水公園内には渓流等があって水遊び・散策等をすることができるようです。
親水公園内の渓流
眺望に配慮したくなりそう…^^;、流れは渓流に注いでいるようです
敷地に沿って流れている渓流はけっこうな急流です。おそらく水遊びは禁止なのかも。
利根川です
水遊び危険、散策も厳しそう…^^;
あっ、でも「等」だからな、いろいろありそうです
これも水遊びですが(;゜0゜)
親水公園や渓流で水遊び・散策等をする
の親水公園というのは、園内に水遊びのできる水場がある公園くらいの意味のような気はします。わかりませんが。

2014年11月20日木曜日

換気回数

コンパクト建築設計資料集成の便所設計の基本作法」には、
採光窓(換気)
と図に描かれています。
「道の駅」には必須の24時間便所ですが、衛生試験所の換気回数の指針を見ると
公衆便所は20回(毎時)となっていて、3分に1回の割合で空気を入れ替える計算になります。
仮に便所面積が2コマ(≒100m2)だとすると、24時間便所の換気量は毎時40コマ分の容積ということになるので、大雑把には1棟分の空気が必要換気量ということになります。
換気は機械に頼ることもできないわけではないですが、課題文には
「自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも配慮する」
「空調設備、(中略)を適切に設け、環境負荷低減に配慮する」
とあります。
必要換気量を考えるとそれなりの電力消費になりそうですし、第3種換気で換気経路が室内からだとすると、空調負荷もかなり増大しそうなのですが、ユープラでは無窓の案が絶対多数派で、窓を設けている案は2名しか見当たりません。11/19現在で1.8%です。

合ママ風に、^^;
「休憩・情報部門の(24時間)便所」に開口部が計画されていなくても、
それだけでは減点にはならないと思いますが、
そこに計画したことで発生しうるコトに配慮ができていないと
いけないのかな・・・と感じます。

なんて思ったり。
ただ、これだけスルーされると合否には影響なさそうですが。

ドアレス

コンパクト建築設計資料集成の便所設計の基本作法」には、
出入口はドアが必要であるが、視線制御のトラップを設ける場合にはドアレスも可能である。
と書かれています。
一般論ですが、「道の駅」の24時間便所(サービスエリアや駅、公園等の公衆便所)は、小さな子供やお年寄りの利用も多いだろうしバリアフリーに配慮すれば、出入口はドアレスにするのがフツーの感じ・・
ペンギンチェリー(通称:katuzo_san)みたく
ドアに挟まれたり、ぶつかったりとかしがち…^^;
だと思っていたのですが、ユープラでは4名ほどしか採用案が見当たりません。
(他にドアレスのつもりなのか単なる描き漏れなのか不明なものが7案ありますが)
11/19日現在で3.5%という超〜少数派です。

ドアレスの出入口ははH22の標準解答例にあります。
見えるんじゃね?と多少あやしい感じもありますが…^^;
また「便所設計の基本作法」には、
入口幅:規模によっては人が生き返るオットマチガエマシタm(_ _)m行き交える幅とする
なんてことも書かれています。156台の駐車場のある「道の駅」だと壁芯1m幅では狭いのかも?
ただ、ここまで小数派だとおそらく合否には直接影響ないのかもしれません。

2014年11月14日金曜日

屋根の形状

今年の要求図書には、記入するよう求められた必要な事項に
2階平面図:2階の屋根の形状(軒先、棟等を一点鎖線で図示する。)
というものがありました。
おそらくですが、昨年
H25
1.敷地及び周辺条件
   景観保全のため建築物に関して次の制限がある。
   主要な屋根は、2/10以上の勾配屋根とする。
4.計画に当っての留意事項
  建築計画
   勾配屋根の形状を活かした室内空間となるように計画する。
  設備計画
   自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮
   蔽にも配慮する。
要求図書
1階平面図兼配置図及び2階平面図には、次のものを図示又は記入する。
 設備計画に応じた設備スペース
という設計課題で、
見えないところなら勾配屋根にしなくていいとか、過半でなければ勾配屋根にしなくていいとかの未公認?ルールで、屋上を一部陸屋根にして設備スペースを設ける案が多かったのですが、平面図に設備スペースの記載をしていないため、どういう形状のものを計画したのかわからない案が多かったことの予防救済措置のような気がします。

今年も同じような設計条件
H26
1.敷地及び周辺条件
   景観保全のため建築物に関して次の制限がある。
   主要な屋根は、勾配屋根とする。
4.計画に当っての留意事項
  建築計画
   勾配屋根の形状を活かした室内空間となるように計画する。
   自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも   配慮する。
なのですが、屋上に設備スペースを計画した案は激減しています。昨年の敷地は“ウラ”があったので、今年の課題より地上に屋外機器置場を計画しやすかったと思うのですが。設備スペースを計画するなら陸屋根オッケイというのは単なるブームだったのかな^^;;;

今年のトレンドは、(11/13まとめ、未受験・解き直しを除いた111案)
・切妻屋根   ・・・・・・・94案(84.7%)
・段違い屋根(北採光)・・ 5案(4.5%)
段違い屋根(南採光)・・ 5案(4.5%)
・オリジナル? ・・・・・・1案(0.9%)
・一部陸屋根 ・・・・・・・6案(5.4%)
となっていて切妻屋根でないと何かやらかしたんじゃないかと錯覚しそうな感じです…^^;

流行の移り変わりはともかく、昨年の標準解答例

からは、試験元の
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とする
意気込みが感じられたのですが、ほとんどガン無視?されたようで、どうもすべったみたいです<ぉぃ
光庭はともかくハイサイドライト案は、自然採光や自然通風を積極的に取り入れるという条件を充たしやすいと思うのですがなぜか少数派。
ただ、課題文条件を充たしやすい段違い屋根やオリジナルなんですが、作図ミスがあると計画意図が伝わらない恐れがあります。
多分ですがこんな感じ
ユープラを見ると
・段違い屋根(北採光)・・5案中未記入が2案、記載が不完全なものが1案、
段違い屋根(南採光)・・記載が不完全なものが2案、
・オリジナル?・・・・・・記載が不完全なものが1案、、
・一部陸屋根・・・・・・・6案中未記入が3案、不完全なものが1案
とミスが多いです。
極端な話、切妻屋根は屋根形状が未記入でも計画したものは伝わりそうというのはあると思いますが、工夫したことはアピールしないと伝わらないので、ちょっと残念なのかもしれない。自然通風を積極的に取り入れるとかはスルーしても合否に影響は無いという暗黙の了解でもあったのだろうか。

2014年11月13日木曜日

いー勉強

大将がいい勉強されていたので真似っこして…^^;
スポーツの秋です。土曜日はラグビー場へ行ってました。
秩父宮ラグビー場_メインスタンド ウラ側
段床が屋根スラブになれば勾配屋根って・・本当ですか?

日曜日は水泳の大会。
辰巳国際水泳場 正面に空調吹出口(観客席後部にもあります)

四隅に吸込口(だと思う)
詳しいことはわかりませんが、良好な室内環境とするための工夫をしているのだろうか。
ようは、気流がいい感じで流れればいいんだと思います。
(空気齢があーたらこーたらとか考えたりするんだと思う)ちなみに当日のコンディションは水温、気温28度でした。

【追記】
今日のKKメルマガ。
第1,501号ということで担当者が替わったのかもしれませんが、
[3]本日のつぶやき
なんてのがある。
あ”??
博士みた〜いと思ったのはナイショだ<マテ

2014年11月11日火曜日

ユープラ_0

ユープラが11/11(ポッキープリッツの日)現在で114案公開されています。未受験(沖縄の方とか)と、解き直しを除くと108案です。野球のボール(硬式球)の縫い目の数と同じようです。別に意味はありませんが^^;;;

「設計製図の試験」は、採点のポイントにある通り「与えられた内容及び条件を充たす建築物」なら間違いなく合格なんだと思いますが、実際は一定数の合格者を確保するためなのか「充たせてない解答案」でも合格になります。また、試験ルールとか指導とかというものでも、実際は 充たす必要は無いこととかもあると思います。ユープラを整理しておいて合否結果と照らし合わせることで見えてくることがありそうです。

今年のユープラ答案用紙には、
こんな時間配分を記載する欄がありました。

公開されているものを集計してみると
(未記入及び合計が6時間30分にならないものは除外したので88案です)
エスキース時間(平均)  :2時間13分
計画チェック時間(平均):   11分
要点等記述時間(平均) :   59分
図面等作図時間(平均) :2時間55分
作図チェック時間(平均):   13分
となります。
ちなみに
エスキース時間(最短)  :1時間0分
計画チェック時間(最短):   0分
要点等記述時間(最短) :    20分
図面等作図時間(最短) :2時間5分
作図チェック時間(最短):   0分

エスキース時間(最長)  :3時間30分
計画チェック時間(最長):   40分
要点等記述時間(最長) :1時間30分
図面等作図時間(最長) :3時間55分
作図チェック時間(最長):   40分
の方がいます。
それぞれ事情があったかと思いますが、
エスキース(チェック込):2時間30分
要点等:         1時間
作図(チェック込):   3時間
くらいの目安、ココ1、2年と同程度の試験問題だったんだと思います。

2014年11月9日日曜日

24時間開放 情報・休憩施設

KKのH.P.にある道の駅案内で、新着トピックス
道の駅「あいづ 湯川・会津坂下」(福島県湯川村、会津坂下町)がオープンしました
(2014年10月2日)
をなにげに見ていたら、
こんなピクトグラムがあります。
全国道の駅マップ_東北から転載
前からあったのかな??
東北地方には「道の駅」が144駅あるのですが、リンク先を調べると41駅に24時間開放情報・休憩施設が設置されているようです。意外に多い。

【追記】
上記の「道の駅」の愛称は

らしい。アイデミッセ??
意味は調べないとわからなかった…^^;
(→http://heso-aizu.jp/heso-blog/2306

【追記の追記】
空調(冷暖房)は、 こんなんもありです。
ブラケット吊り、「工夫」してます^^;;;

2014年11月7日金曜日

厨房動線

今回の課題でも、「設計製図の試験」で頻出の飲食施設が要求されていました。
レストラン(店舗・料飲部門)
・屋内で50人程度が利用できるようにする。
・屋外テラスと一体的に利用できるようにする。
・テーブル、椅子等を設ける。
・厨房を設ける。
・眺望に配慮する。
留意事項は、お約束の
・・部門を適切にゾーニングし、明快な動線計画とするとともに、避難等に配慮する。
です。
ほぼ日、オットマチガエマシタ、毎年のように繰り返し出題されているのですが、
H25:食堂(共用・管理部門)・・・大学のセミナーハウスなのである意味ウチワのスタッフです。
H24:カフェ(共用・管理部門)・・業務内容が不明ですが、メニューが珈琲オンリーということも無くはない。
H23:食堂・・・介護老人保健施設、自分達用の施設になります。
H22:レストラン(共用部門)・・不特定多数を対象の営業なので、業態としては今回の要求に一番近そう。コレを見てみます。

特記事項
レストラン(共用部門)
・30人程度が利用できるようにする。
・外部からも直接アプローチできるようにする。
・厨房を設ける。
・テーブル、いす等を設ける。
留意事項は、
公開部門と非公開部門とを適切にゾーニングし、来館者動線、職員動線及び搬入経路が交差しないような計画とする。
でした。
標準解答例は、
となっていて、厨房と管理動線をつなぐ計画にはなっていません。
この年の要求室の部門構成は、
となっていて、レストラン(厨房)は共用部門です。
(過去問では飲食施設は「共用・管理部門」での出題が多いです)
今回は、
で、レストランは「店舗・料飲部門」。適切なゾーニングのためのククリに必要なのは、厨房を管理部門でククルことではなく、地域特産品売場とのククリなんだと思います。

「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」として、厨房への食材の搬入やゴミの搬出等の使い勝手もあると思いますが、
くらいが配慮できていればいい感じ。
H22の留意事項は設計課題の美術館のことだとは思いますが、ムリクリ適合させるとしても、厨房からサービス用駐車場への動線のために管理ゾーンにククル必要はなさそうです。厨房に直接外部への出入口を設けてしまい、敷地内、建物の外部で来客者のアプローチとサービス用駐車場から厨房への搬入動線やゴミ出しの動線が交差することとかは問題とされなさそうですし、従業員が利用者の使用する便所を利用することとかも許容範囲、合格水準と認めてもらえていそう、フツーに見かける光景です。
今回も、レストランを1階に計画した場合、厨房を管理ゾーンにククらないで直接外部への出入口を設けてしまい、外部で利用者が渓流等へ行き来する動線と交差したとしてもオッケイ、レストランを2階に計画した場合も、厨房と管理階段とがウラ動線でつなげられていなくても外部階段等で処理してしまえば問題ないと思います。

管理ゾーンにククってあるほうがいいとは思いますが、そのためにプランニングに制約が出て、眺望への配慮が十分でなくなったり、自然採光や自然通風を積極的に取り入れられなくなってしまうと「設計製図の試験」的には優先するものが違うような気がします。