2014年11月2日日曜日

スペース(追記あり)

要求室で、「室」と「スペース」とに厳密な使い分けがあるのかどうかはわからないのですが、標準解答例を見る限り「室」という呼称のときは壁で区画してあり出入口扉がある感じ、「スペース」という呼称のときは空間の一角で区画が曖昧な場所のように使い分けられていそうです。(ガッコの課題とか添削課題とかはわかりませんが)

過去問で「スペース」要求のものを見てみると、

H25:談話スペース(床面積:適宜)
・10人程度が利用できるようにする。
・本棚、ソファー等を設ける。
談話スペース
共用廊下に誰もが使えるような本棚、ソファーを設けた場所を要求されていたのだと思います。

H24:一般開架スペース(床面積:約300m2)
・書架及び閲覧席(40席)を設ける。
児童開架スペース(床面積:約160m2)
・書架及び閲覧席(20席)を設ける。
・子供に読み聞かせする「お話コーナー」を設ける。
開架スペース
相応の広さ内に閲覧席及び書架がレイアウトされていれば条件を充たせているのだと思います。また、児童開架スペースには「お話コーナー」を要求されていたので、指定面積内の一角を想定しておけば事足りていそうです。

H21:荷解きスペース(面積:適宜)
・サービス用駐車場からの搬出入に配慮する。
荷解きスペース
解答例2のほうは扉があるようですが、シャッターを開放したとき用のような気がします。通常は解答例1同様、ローカの一角の空きスペースのような感じだと思います。

いずれも、談話室、一般開架(閲覧)室、児童開架(閲覧)室、荷解き室と要求されたときとは、計画する要求室のイメージが違うような気がしたりしなかったり・・

で、今回の要求 は、
休憩・情報スペース(面積:適宜)
・30人程度が利用できるようにする。
・テーブル、椅子等を設ける。
・授乳室及びキッズコーナーを設ける。
・自動販売機コーナーを設ける。
・公衆電話コーナーを設ける。
・交通情報、観光情報等を提供する情報パネルを設ける。
・観光案内のためのカウンターを設ける。
です。

イメージとしては、エントランスホールの一角(といっても、要求条件からはエントランスホールより広そうな気がしますが)に来館者が自由に使えるような場所があり、家具等がレイアウトされていればいいのかと思っていたのですが、どうも少数派のようです。接待の掟みたいなものがあったのだろうか?


【追記】
板さんのインタビュー記事を読んでいたら
人間にとって扉を押して入るのと、開け放してある建物に入るのでは、入りやすさが全然違うからです。
と言われていた。やはり試験委員にも意図があるのかな?

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