2016年1月31日日曜日

活かす

今年の課題で、
エントランスホールの計画において、その位置とした理由及び吹抜けを活かした空間構成について考慮したこと。
について、要点等を具体的に記述する。
という設問がありました。
吹抜けについての設計条件は、要求室の表にある特記事項の
エントランスホール:・まとまったスペースの吹抜け(約100m2)を設け
           るとともに、自然採光を確保する。
          ・吹抜け部分には梁を設けない構造計画とする。
だけだったので、吹抜けを設けて自然採光を確保してあれば条件を充たしたことになるのかもですが・・・

H26(沖縄)には、
設計条件
・吹抜けを適切な位置にまとまったスペースで80m2以上設け、その吹抜け部分は梁
 を設けない構造計画とする。
という特記事項に対して
計画の要点等で、
 吹抜けを活かした室内空間とするために工夫したこと。

H26には、
設計条件
 敷地は、都市計画区域及び準都市計画区域以外の区域内にあるが、景観保
 全のため建築物に関して次の制限がある。
  主要な屋根は、勾配屋根とする。
という敷地条件
 勾配屋根の形状を活かした室内空間となるように計画する。
という留意事項に対して
計画の要点等で、
 勾配屋根の形状を活かした室内空間とするために工夫したこと。
という出題が、さらにその前年には、

設計条件

 敷地は、都市計画区域及び準都市計画区域以外の区域内にあるが、景観保
 全のため建築物に関して次の制限がある。
  主要な屋根は、2/10以上の勾配屋根とする。
という敷地条件
 勾配屋根の形状を活かした室内空間となるように計画する。
という留意事項に対して
計画の要点等で、
 勾配屋根の形状を活かした室内空間とするために工夫したこと。
という出題がありました。

とすると、今回の出題は自然採光を確保するための吹抜けを活かす空間構成にすることが求められていたとか?
合格水準の標準的な解答例を示すことを意図して作成された標準解答例を浅ーい深読みすると、

どちらの案も、ほぼ無窓のエントランスホールに対して、吹抜けを介して自然採光を確保しています。確かに吹抜けを活かした空間構成ですが・・・レベル高っ(ノ゚ο゚)ノ
と思ったのはワタシだけか(-_-;)

2016年1月29日金曜日

備え

合格最前線Newsに、歌って踊れるかーちゃん’sの星のブログ記事の紹介が。

『勝つタイプ』『負けるタイプ』の参考例を教えてくれた。
いくつか教えてくれたから、
そのなかから、自分に合ったものを選び、実践、育成していくもの。

・・・負けるパターンも教えてくれたので、
その『罠』にはまらないように 苦笑
失敗から=負け方からも学ぼう 笑

                            (勝手に引用m(_ _)m)
先日の検証講習会はこのタイプなんだと思います。

試験元から届いた葉書には判定が記載されていたと思いますが、不合格判定というのは「知識及び技能」が不足しているもの、ということになっています。この場合の“もの”というのは、おそらく提出した要求図書(図面、面積表、計画の要点等)のことだと思うので、提出した答案用紙に記載したことでは「知識及び技能」の不足するものに見えるのだとしたら、その不足したものを補えば合格ということ。
大雑把なイメージですが、
イメージです(汗)、特定の解答案を想定したものではありません]_・)
だとしたら、勉強としては得意なところを伸ばすというのもあると思いますが、「試験」対策としては、不足しているものを補わないと厳しいのかもしれません。
(ある振りでも可なのかもしれませんが・・・本当ですか?)

【追記】
巷では“勉強法”がブームの様子。
だいぶ前に読んだ本ですが、プロ棋士の米長氏と羽生さんの対談本(「勉強の仕方」)で、年々技能(戦術)を高めていくのは大変とかいう話の流れで、

  でも、年々越えなくてはならないハードルが高くなっていくということも・・・

 米 ある。
 羽 ありますよね。
 米 ところが、高くなるんだけれど、これをくぐるときがある(爆)。
 羽 たしかに高くなればくぐりやすくなります。
 米 くぐる。そこが人生を生きる知恵なんだ。これが大事なことなんだ。
 羽 跳ぶだけじゃ駄目なんですね。
                                     (勝手に引用m(_ _)m
という一節を唐突に思い出す。考え方はいろいろあります。

【追記2】
サッカー(男子)U−23は、無事リオ出場を決めましたが、Number Webにこんな見出しが。
◯マジック、◯ロジック、なんて思ったのはナイショだ^^;

2016年1月26日火曜日

調整

採点調整とかいう与太ばな、オットシツレイシマシタm(_ _)m都市伝説のような話を耳にしたのですが・・・
試験元に問い合わせても回答はないだろうし、ちょっと推測してみると・・・

試験元発表の資料には実受験者総数はあるのですが、各都道府県ごとの受験者数の発表はありません。が、学科からの受験者数は各都道府県ごとの発表なので集計できます。

(*実際には、試験地変更をされたり、合格されても設計製図の試験を受験されない方もいるので違いますが)
発表された合格者数を集計するとこんな感じ。
とすると、学科の試験から受験された方の合格率は
〜69.2%となります。
仮に設計製図の試験からの受験者数が、学科の試験からの受験者数と同じだとすると(総数では、ほぼ同じです)その合格率は
*仮定の数値です
21.1%〜85.4%となります。総合(学科から&製図から)では、15.8%〜66.7%といったところ。
一番受験者数が少ない県でも10人以上の受験者がいると思います。ちなみに、今年合格者数が一番少なかった県の昨年の学科合格者数は13人。4名が合格されていたようなので、今年は9人 + 3年目の方が受けていると思われます。(受験されない方もいるかもですが)
特に根拠はないのですが、合格率は悪くても10%以上はありそうですし、合格者がいなくて調整なんてことをしなくても、それなりに納まるような気はします。
(い、いちゃもんじゃないですよーm(_ _)m

2016年1月25日月曜日

ユープラ検証会、2日連続

・・・。
ハードスケジュールになってしまいました・・・
つ、つ・・・以下、略。

一昨日、日と、二日間連続で、ユープラ検証会に参加させてもらいました。

参加された皆さま、お疲れ様でした。

と、姫さまのマネっこ。わずかながら残席があったようなので、今更ですが初参加しました。内容は・・・(P代表のブログを見よう<ぉぃ

先週は、学科の検証会もあったようです。ということで

2016年1月22日金曜日

合格率

合格発表の際、試験元から
という試験データが公表されています。
注)「学科の試験」の実受験者数と「設計製図の試験」からの実受験者数の合計です。
ということから、「設計製図の試験」からの実受験者数は、
 30,462 − 25,804 = 4,658人
設計製図の試験の実受験者数9,308人のうち、学科からの方が
 9,308 − 4,658 = 4,650人
だったということになります。

合格者数は、3,774人だったのですが、合格者の受験番号を見ると
「学科の試験」から受験された方が1,590人
「設計製図の試験」からの受験者が2,184人
でした。なので、合格率は
 学科から:1,590/4,650 = 34.2%
 製図から:2,184/4,658 = 46.9%
となります。
学科の試験から受験された方の中には、2周目という方とかもいると思いますが、、最近
合格率は、ザックリ学科から35%、製図から45%といったところのようです。
それ以前のことは調べてないのでわかりません)

この、合格率40%(35%/45%)と3回受検可という「試験」ですが、ゴールがわかっていれば、それほど難しいものではないと思うのですが、“ズレ”てることに気付けなかったりすると・・・
3回で考えれば合格率80%の「試験」ということなのか・・・
なのかもしれない。単なる数字遊びですがm(_ _)m

2016年1月21日木曜日

JJJ(じぇじぇじぇ?)

昼前に
という速報が。噂通りの人選。
国際経験と日本ラグビーへの高い理解度
のある候補者はそうそういないし。

元日本代表選手なので協会HPには、
というプロフィールが。平尾の時か...( = =) 遠い目
2019年9月20日まで、あと1,338日。( •̀_•́)

2016年1月20日水曜日

において/について

計画の要点等の問題文は、
というものでした。毎年似たようなことしか聞かれないのですが、よーーーく見ると、いつも(過去問)と違う(¬_¬)
過去問では、
H26沖縄:
 休憩・情報スペース、フードコート及び浴室の計画について、その位置とし
 た理由及び動線計画において工夫したこと
H26:
 休憩・情報スペース、レストラン及び浴室の計画について、その位置とした
 理由及び動線計画において工夫したこと
H25:
 研修部門の各室について、その位置とした理由及び動線計画において工夫し
 たこと
H24:
 一般開架スペース、サービスカウンター、小ホール及びカフェにについて、そ
 の位置とした理由及び動線計画において工夫したこと
H23:
 駐車場及び車寄せの計画について、その位置とした理由及び動線計画におい
 て工夫したこと
H22:
 建築物のアプローチ計画について、その位置とした理由及び動線計画にお
 いて工夫したこと
H21:
 建築物の外部動線及び内部動線について、配慮たこと
となっていたのですが、今回は
芸が細かい^^;)
と、途中で聞き方を変えてきています。伊達や酔狂ということではないんだろうから、何らかの理由があるはず。そもそも
において【に於いて】
(連語)
〔格助詞「に」に動詞「おく(置く)」の連用形の音便の形「おい」と接続助詞「て」が付いたもの〕
① 動作作用の行われる場所時間などを表す。「総会は東京―行う」「明治時代―流行せる思想」
② 事物について,それに関連することを表す。…に関して。「在任中,外交―特に大きな功績をあげた」「勉強―も,運動―も,彼にかなう者はいない」〔漢文訓読文に由来する語〕
について【に就いて】
(連語)
〔格助詞「に」に動詞「つく(付く就く)」の連用形の音便の形「つい」と,接続助詞「て」の付いたもの
① 動作作用の対象となるものを表す。…に関して。「日本の経済―研究する」「文学―語る」
② ごとに。それぞれに。…に対して。「学生一人―経費が一万円もかかる」

とは意味が(ちょびっと)違います。

デイサービス部門について、利用者・スタッフ等の動線・・・
という問題文であれば、デイサービス部門へのアプローチ(外部動線)のことについての記述をしてもよさげですが、
デイサービス部門において、利用者・スタッフ等の動線・・・
と書かれていれば、デイサービス部門における動線(部門内動線)についてのことを書くのがフツーのような気はする。気のせいか( ̄ー ̄?)

【追記1】
こんなことを考慮していたっぽい。
本当ですか・・・?

【追記2】
・・、いろいろと聞きたいことは沢山あるけど
A3の紙の範囲でしか質問できないんですよね。
デイの動線についての説明は一度でいいですし、
アプローチについての説明も一度でです。
すでに質問した事とは別の視点で答えて欲しいわけです。(勝手に引用m(_ _)m
という意見もあります。
('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*) うんうん!賛同!

2016年1月18日月曜日

ゾーニング

今回の試験では、
住 宅 部 門 :3〜5階基準階
デイサービス部門:1階又は2階
共 用 部 門 :1階又は2階
という階指定がありました。
(デイ)スタッフルーム:・介護スタッフと事務員の計9人が使用する。
という特記があったからだと思いますが、階別(機能訓練室等とスタッフルームを同一階)でデイを2階にまとめた案が多数派です。が、ユープラ参加案を見ると1階にスタッフルームを計画した案が27案(13.6%)あります。こんな感じ。
イメージです
エントランスホールにデイの受付がある形式です。スタッフルームが介護スタッフと事務員との共用ではなく事務室ということであれば多数派だったのかもですが、デイサービス機能の運用を考えると1フロアでまとめたいところだとは思います。

ユープラ参加案のスタッフルーム1階案を見比べてみると・・・

補足&計画の要点等
27案のうち、2階に(その他必要と思われる室等としてなのか)スタッフステーション or スタッフコーナーを設けた案が案ありますが、案ともランク1判定です。
計画の要点等では、利用者・スタッフ等の動線について考慮したこと
・アプローチを利用/管理で分離したとしている案は、12案中ランク1判定は4案(33.3%)
・内部動線を利用/管理で分離したとしている案は、5案中ランク1判定は案(20%)
・利用・作業動線を短縮したとしている案は、3案中ランク1判定は案(66.7%)
・他は、・・(省略)

ココだけで合否が決まるわけではないと思いますが、難しくなる案だと思われる1・2階デイ部門案でも、ケアするなりフォローするなりできれば、見るところを見てくれるような気がします。

2016年1月13日水曜日

及び

大したことではないのですが、今年の合格基準の採点のポイントに
という記載がありました。
「及び」って・・・^^;
(住宅部門の)管理人室は要求室の表では室名の項目には上げられていなくて、扱いとしてはエントランスホールの一部に設けるという感じ。言ってみれば浴室の脱衣所とかレストランの厨房のような扱いだったので、管理人室の欠落だけでは重大な不適合という採点はしませんよーということなのか。イタいミスには違いないんでしょうけれど、これだけなら不合格という判定にはならないのかも・・・本当ですか?

【追記】
(施設全体の)施設管理室と(住宅部門の)管理人室。どちらも共用部門として要求されていますが、標準解答例では、
施設管理室は共用ゾーンと管理ゾーンの間(共用→管理入口)に

施設管理室は(外部→)管理ゾーン入口&共用ゾーンと管理ゾーンの間に
という感じ。
サービス用駐車場が夜間の使用限定の案では、施設管理室のカウンターも共用部側だけ。日中車両で来館の人は、近隣の駐車場を利用して正面から入ってきますよということか。

2016年1月10日日曜日

ユープラ_EV非着床or兼用階段

今回の課題では、ほとんどの方が2階デイサービス部門というゾーニングにしたと思いますが、ユープラではデイサービス部門⇔住宅部門とを相互に行き来できないようにということなのか、住宅部門のEVを2階(デイ)非着床にした案が多数派です。
課題文には「住宅部門」と「デイサービス部門」については、管理主体が異なるため、管理区分が明快な計画とするというような特記もないので、どうしてこうなるのか理解不能ですが多数派は多数派、何らかの必然性があったのかもしれません。

ユープラでは、合否のわかる165案中2階非着床のEVを計画した案は109案。合格率は44.0%なのでユープラ合格率42.4%とそう変わりませんが、コアということで階段も見ていくと、住宅部門の階段が2つとも2階を通り過ぎるよう計画した案(避難を考えると階段4個〜プラン)が32案あるのですが、合格率は37.5%と少し下がるよう。

標準解答例を見ると
標準解答例 
≒合格水準の標準的な解答例を示すことを意図したもの
となっていて、両者ともEVは着床するフツーの計画、階段も1ヵ所は避難用(1階は外部からしか出入りできない)のような感じです。さらにもう一方の階段を見ると、管理ゾーンに接続、共用&管理ゾーンに接続となっているので、住宅部門用兼管理用階段、住宅部門用兼共用兼管理用階段といった感じ。現実的に考えて階段を使用するのはデイのスタッフや施設管理の従業員くらいだろうし、施設の特性から考えてもこれで問題はないと思います。
(ちなみに、もっとシンプルにした階段2個プランの合格案も複数あります。)

どのように考えても、内容及び条件を充たした計画であれば合格案にはなるのだと思いますが、合格を目的と考えるなら多数派にはなれなくても、簡単にまとまる案にするという考え方もあると思います。(いらんお世話か。。。m(_ _)m

2016年1月8日金曜日

ユープラ_住戸配置

休み明けで、ユープラ参加案の合否結果連絡も

ということなので1/6までの公開案を集計してみると、解き直し等を除いた164案で、
 ランク1(42.7%)
 ランク2(26.2%)
 ランク3(27.4%)
 ランク4( 3.7%)
となっています。ユープラ参加者はバイアスがかかっていると思うので統計的な有効性はないと思いますが、試験元発表の採点結果の割合とそうかけ離れていない感じはありそう。

それはともかく、
今回のお題は“集合住宅”だったのですが、住戸の配列と合否結果との相関を見てみると・・・
基準階は、専用面積約30m2/戸の住戸を12戸という要求でしたが、敷地は東西50mあるので、南面I型(片廊下)でラクに納まると思うのですが、164案を見てみると、
 I型:138案(84.1%)
 L型:  20案(12.2%)
 他 :  6案(  3.7%)
となっています。
これを、合格案/不合格案別に見てみると、
ランク1案(70案)では、
 I型:63案(90.0%)
 L型:  5案(  7.1%)
 他 :  2案(  2.9%)
となり、ランク2、3、4案(計94案)では
 I型:75案(79.8%)
 L型:15案(16.0%)
 他 :  4案(  4.3%)
となります。
別の見方をすると、
I型でまとめた138案では、合格案は63案あるので合格率は45.7%となるのですが、
L型でまとまた20案では、合格案は5案なので合格率25.0%
でまとめた6案では、合格案は2案なので合格率33.3%
ということになり、ユープラ参加案の合格率42.7%と比べると、簡単にまとめた(と思われる)I型案が合格案にまとめやすかったということは言えるかもしれません。

多数派が有利というようなことがあるとは思いませんが、合格率40%超の「試験」でL型や標準解答例のような吹抜け(ボイド)を囲む案にしないとまとまらない課題は出題されないと思うので、シンプルな案が合格案に近いということはあるような気がします。