2015年2月3日火曜日

合格水準_配慮する

「動線に配慮する」についてウラ指導さんの過去問研究講座に解説がありますが、どのように「配慮」したのかということが、試験元が聞いていることなので、要求図書にその「配慮」したことを表現しておくことが必要なんだと思います。

H19

屋上庭園:・・・、河川が見渡せる位置に計画する。
のような条件であれば、
課題文の条件は、
「やれ」「やるな」
「近づけて」「離して」
のたった4つに大別されます。
の世界です。読み落としたりしない限りクリアできると思いますが、
H26再:浴室  ・眺望に配慮する。
      休憩室 ・眺望に配慮する。
H26:休憩室  ・眺望に配慮する。
     レストラン・眺望に配慮する。
H25:浴室   ・眺望に配慮する。
と最近の流行の特記事項は、ワンランク上の解答案を期待されているのでは?ということがあるかもしれません。

島ママブログにあった沖縄製図試験検証会でのやりとりのような解釈もあるのかもですが、(→http://ameblo.jp/2014kosoha/entry-11979726080.html
昨年の標準解答例を見ると、
h25_標準解答例1
南面の“遠くに山々が見え景色がよい”景観を眺められるよう大きな開口部を設けていますが、1階にある屋外テラスからの視線を遮るためにバルコニーは矩体としていて、更に前面道路の視線に対してか植栽を置いています。スラブは防水分を下げて浴槽縁は立ち上げる計画のようです。浴槽に浸かっているときはバルコニーで空しか見えないかもですが、浴槽縁に腰掛ければ外部の視線を気にせずちょうど遠くの山々が見えるよう計算ずくのようです(;゜0゜)


h25_標準解答例2
1階の北側で樹林が眼前に迫っています。視界は開けてないかもですが、豊かな自然を満喫はできそうです。エントランスホールのラウンジや屋外機器置場からも樹林側に出られるのですが、浴室前に入れないよう障壁を立てています。また2階バルコニーから覗き込まれないようにということなのか、浴槽前に引きを取っています。

フツーに考えて浴室に景色を眺めるための開口部を設けたら、外から覗かれないよう配慮すると思います。ユープラでは、ほとんどスルーされていましたが。

今年は手を変え、
h26_標準解答例1
渓流や親水公園の眺望が臨める南面及び東面に対して(縦横比の目安とかガン無視で)長手とした室形状として大きな開口部を設けています。南面には屋外テラス、バルコニーを設けて軒の出を深くすることで自然通風を積極的に取り入れつつ、日射の遮蔽に配慮しています。


h26_標準解答例2
同様に、渓流や親水公園の眺望が臨める南面及び東面に対して大きな開口部を設けています。南面には屋外テラスを設けて軒で日射の遮蔽に配慮しています。自然通風を積極的に取り入れたいからか西側にも開口部を設けていますが、西日は極力入らないよう屋根を寄棟形状にして受照面を小さくしているようです( ̄^ ̄)
ん〜、「減点50発」をくぐり抜けたプランの平均」なのだろうか・・・

10月試験で、ココまで配慮できた解答案がどのくらいあったのかはわかりませんが。沖縄県会場再試験では、合わせ技のような出題です。標準解答例は・・・月末までわかりません。

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