「設計製図の試験」では、飲食施設は共用・管理部門として出題されることが多いんですが、今回は『店舗・料飲部門』として要求されています。「設計製図の試験」というのは「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、」というものなのでその通りにするだけ。主文に〈交流の場となるように〉と書かれているんだから、いつも通り共用・管理部門ではないのはおかしいとか思うのは自由ですが、こだわることで条件を充たせなくなると合格から遠くなるような気がします。
要求室の表の共用・管理部門のなかで管理部門だと思われる室は、
事務室、設備スペース、従業員控室、防災備蓄倉庫があります。これらをつなぐ「管理廊下」をどのように計画しているかを標準解答例で見てみると、
(通用口−事務室−従業員控室)がククラれているだけで、設備機械室や防災備蓄倉庫はスタンドアローンで外部からの入口があるだけ。現実的な運用を考えると、管理廊下でつなぐ必要性はなさそうですし、問題はないと思います。
一方コチラは、
みはら神明の里 |
と要求されています。要求どおりの共用・管理部門ということで見ると
〈共用・管理部門(エントランスホール、管理諸室)〉− 〈利用者用コア〉−〈共用・管理部門(多目的室)〉というゾーニングは成立していますし、中央スパンのコア&服抜けレイアウトで各部門を東西に振り分けているため動線計画も明快です。
「道の駅」というのはある意味商業施設なので、各部門内や室ごとに、サービスを提供する機能がある構成となっています。
休憩・情報部門の案内カウンター、
店舗・料飲部門の地域特産品売場のレジカウンター、仕分け室、レストランの厨房・レジカウンター、
温浴部門のロビーの受付カウンター,リネン室等も管理スタッフが利用者にサービスを提供するための室ないしスペースだと考えられます。動線“命”で、これらを管理動線でつなごうとしたら時間内ではまとまらないと思います。
利用者が(間違って)入ってこないような配慮くらいは必要なんだと思いますが。
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