2015年1月9日金曜日

ユープラ_06

休み明けがユープラのランクの連絡期限でしたが、
今日まで(1/9)で、公開案は198案。
未受験13案・解き直し案6案とランクの連絡の無い案を除くと165案です。
ランクの内訳は
 ランク1:48案(29.1%)
 ランク2:71案(43.0%)
 ランク3:42案(26.7%)
 ランク4:  2案(  1.2%)
となっています。

採点のポイントの公表はまだなんですが、合格基準等にはいつも通り

採点結果については、4段階区分のランクとする。
と書かれていて、
「知識及び技能」を有するものがランク1
「知識及び技能」が(著しく)不足しているものがランク2、3
という採点です。
ランク2の割合の32.7%という数字だけ見ると、ランク2が増えているように見えるんですが、合格率40%というのは変わらないので、実際はランク4の割合が減った分が上(ランク2、3)にスライドしたような感じ。未完成や要求室欠落はともかく、面積や建ペイをオーバーしてしまうような課題ではなかったですし、スパン飛ばし等も要求されていないので重大な不適合というのが少なかった?、わかりませんが。
ランク内訳
もしかしたら
ということもあるのかも・・・本当ですか?

「設計製図の試験」合格基準等に書かれているように、
「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであり、
という試験です。
(いま知りましたが、この文言は二級も木造建築士も同じ)
試験で提出するのは要求図書(要求図面、面積表、計画の要点等)なので
「知識及び技能」を有する=設計図書に適切に記載されている
ということだと思います。
変な例えかもですが、わかっていたけど書けなかったというのは、学科試験だったらマークをしてないみたいなもの。相手(採点する試験委員)に伝わりません。
「設計条件を逸脱している」のでは、
「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し」
という試験のルール違反ですし、
必要な事項が記載されていないと、
「設計する知識及び技能」
が不足しているという判定になるのだと思います。

要求室や要求図書の特記で、必要な事項として記載するように求められていることは、
課題文の条件は、
「やれ」「やるな」
「近づけて」「離して」
のたった4つに大別されます。
となるんだと思いますが、
課題文(「与えられた内容及び条件」)には、
計画に当っての留意事項
建築計画・構造計画・設備計画については、次の点にに留意して計画する。
ということも記載されています。
特記事項よりもう少し常識的な、イメージのような感じ。
曖昧な書き方(「◯◯に配慮する」とか「適切に計画する、設ける」)とも言えるんですが、明快でない分《充たす程度》は何でもありっぽい(極端ですが、1%しか充たしてなくても100%充たしていても「知識及び技能」を有するという判定)気がします。当然ながら充たしているということを記載していなければ伝わらないと思いますが。
ただの資格試験で、それ(与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画をする)以外のことを採点基準にするということは考えにくいので、センターの公表資料(合格基準等、標準解答例)を真に受けて、習得すべきとされる知識及び技能を記載しておけば合格水準と見なしてもらえるんだと思います。


【追記】
センターで発表された、「学科の試験」と「設計製図の試験」の合格者の受験番号をみると学科→製図とストレート合格された方の人数がわかります。当然ですが合格率が各県40%になるようになんて調整はされていなくて、大きくバラツキ(最低が10.7%、最高が52.9%)があります。明後日の沖縄会場の試験の合格率が60%とかになってもフツーのこと。難易度どうこうとかではなく、要求されたことに答えているかどうかだけだと思います。

4 件のコメント:

  1. Satoさま

    お疲れさまです。

    常識的に、明快に記載する!

    自身、わかっているようで、

    一番難しいところです、、、(T-T)

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    1. ナミ〜さん、こんにちは。

      >常識的に、明快に記載する!
      というのは、ある意味(試験解答としては)理想系なんだと思います。
      「設計製図の試験」って
      そんなにレベルの高いところで
      競ってはいないと思うので、
      相手の要求(聞かれていること)に
      答えようと言う姿勢さえ見せる気持ちがあれば
      グランプリは無くても
      審査員特別賞くらい貰えるような気がします。
      (淑女限定かもですが…^^;)

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  2. そうなんですよね。。。^^;
    8月末頃に授業でグループ学習した際 多年生のどなたかが
    「今年の試験はカンタンだよね。だから皆描き上げるだろうね」
    と言っていましたが 皆が描き上げる→ランク2の増加
    になったのかと思いました

    分析を進めると「課題条件を満たしている」ように見えるプランが
    多数、ランク2になっていたりするので
    (記載漏れからの減点積み重ねなのかもしれませんが^^;)
    去年度の基準とは少々違う気もしています。。。

    学校の試験結果分析の講義中
    どこの県かは忘れましたが合格率40%をゆうに超えている県も
    ありました(60%、だったのかも^^;?)
    過疎県だった記憶があるので
    皆で「その県の一級建築士が不足してるから補充されたんだよ」
    なんて冗談を言っていましたが

    satoさんがおっしゃるように
    各県の人口割合に対しての合格枠があるのではなく
    試験元のいう「技術・知識を満たしていると思われる者」であれば
    人数に関係なく合格させているのかもしれませんね。。。

    でも そうであれば
    毎年のように合格率が40%前後、という数字が妙に引っかかる
    私です。。。^^;

    沖縄は去年度の合格者は23人で受験者数は90人いない
    と言われているので
    今年度はこれを上回ると思います
    私も それに入りたい。。。!

    でも 変に小難しく考えずに
    試験に挑みます(^^)

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    1. こんにちは。
      ユープラ分析はこれからなんですが
      採点基準が変わるということは考えにくいので
      昨年まで基準だと思っていたこと(学校ルールや添削指導)が違ってたのかも
      と考えたほうが妥当のような気もします。

      合格「率」というのも
      もともとの合格者数が少ない県だと
      1人合格者が増えるか減るかで
      数字上は10%以上変動するので
      あまり意味のある数字ではないのかもです。
      (高齢者の方で試験を受ける方もあまりいないだろうし
      (60才より)若い人の人口分布だと、より大都市集中が進んでいるようで
      合格者の1/4(3793人中942人)は東京都会場の受験者なんです。
      ストレート合格者が1桁という県が47都道府県の1/3以上もあります)

      40%というのは、公務員とかの定員みたいな感じですかね。
      人口に対して一定数は必要みたいな。

      妙な考え起こさないで
      フツーに解答すれば合格案が描けるもんです。
      さっさと合格して
      リゾートライフ満喫しましょう( ^ ^ )/□

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