2014年4月30日水曜日

コージェネレーション_発電機

ドトール、オットマチガエマシタ、怒濤に対抗して「質」でと書かれていた、ままがいらしたので、ちょっとおせっかいですが。

コージェネの過去問では、
【13231】コージェネレーション方式の発電用の原動機としては,一般に,ガスエンジン,ディーゼルエンジン又はガスタービンが使用される.
のような問題が出題され、最近では
【21164】ガスタービンによる発電設備は,同一出力のディーゼル機関によるものに比べて,振動及び配置面積は小さいが,必要な燃焼用空気量は多い.
とか
22202コージェネレーションシステムの原動機にガスエンジンを使用した場合,一般に,ガスタービンを使用した場合に比べて,熱電比(供給可能熱出力を発電出力で除した値)が大きい
のような問題も出題されたりしています。
よ〜し、「質」で勝負!とノリで
コージェネ財団パンフレットより
こんな資料を覚えてると終わらなくなります。
過去問を見ると、そんな必要はなさげ。
発電機を動かす主な原動機には3種類がありますが、
ガスエンジンとディーゼルエンジンの違いは燃料です。そりゃそうだ…^^;
覚えるまでもなく、ガス(一般的には都市ガス)はインフラが無いと使えません。
エンジンタービンの違いは、メカニズムなんですが船(ディーゼルエンジン)と飛行機(ガスタービン)を思い浮かべられれば、タービンのほうが軽量コンパクトとイメージできそうです。
なお、ガスタービンの「ガス」というのは燃料を指しているのではなくて、燃焼室内で燃焼して高温高圧となった「ガス」で「タービン」を回すことからガスタービンと呼ばれています。もともとタービンを蒸気で回す装置を蒸気タービンというのに対応したものなのでこう呼びます。

なので、

大きさ:ガスタービン(軽量コンパクト)<ガスエンジン、ディーゼルエンジン(おっきい)
大きさが犠牲になるのだから、何らかのメリットがあるはずで
効率:ガスタービン<ガスエンジン、ディーゼルエンジン
発電機なので、ここでいう効率は発電効率、熱になったエネルギーから取出せる電気エネルギーが大きいということです。
ガスタービンは発電効率はガスエンジンやディーゼルエンジンより低いですが、熱エネルギーを取出すことも考えると(これがコージェネ)熱電比は大きいということになります。
これだけ覚えておく、というかイメージできれば問題は解けると思います。

omake】 
南ぬ島のママ、通称「しま^3」・・(冗談です、m(_ _)m
がブログに、熱電可変型ガスタービンコージェネレーションシステムのことを書かれていました。

ガスタービンではタービンを回した高温高圧のガスを回収して熱として利用するわけですが、

・ 蒸気需要が大きいとき
  →排熱回収ボイラで追いだきをする。
・ 蒸気需要が小さいとき
  →過剰な蒸気をガスタービンサイクルの中に注入することで電気出力を増大させる。
というシステムにして熱電可変にしているようです。出ないな^^;
 参考:(公社)日本ガスタービン学会HP→http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/jetlab/gtsj/

4 件のコメント:

  1. ご無沙汰しております。m(_ _ )m
    相変わらずなwoにご教授を・・
    よくわからないので教えて下さい。m(_ _ )m
    中央付近の『熱になったエネルギーから取出せる電気エネルギーが大きい』という部分。
    熱(エネルギー)と電気(エネルギー)とに分かれて、
    『熱(エネルギー)』で給湯とかするのかと
    思っていたのですが、
    『熱(エネルギー)』から電気(エネルギー)が
    また生まれる?ということ??
    下の絵の『高温蒸気(熱源として利用)』⇒
    電気(エネルギー)に???という解釈も可?
    ・・ダメだ、まだまだだな・・わたし(-_-;)

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    1. こんにちは。
      すみません、書き方がうまくないですね。
      >発電機なので、ここでいう効率は発電効率、熱になったエネルギーから取出せる電気エネルギーが大きいということです。

      燃料は、まずは全て燃焼室で(爆発)燃焼して熱エネルギーを発生します。
      その熱エネルギーのうちの何割かが仕事(発電)をします。
      仕事に使われない熱エネルギー(廃熱)を有効利用しようというのがコージェネレーション。

      解説の矢印の
      元の部分が燃料が燃焼して熱エネルギーになった状態、
      それが発電機を回す仕事をするエネルギー、
      熱エネルギーとして利用されるエネルギー、
      廃熱として利用されないロス
      となるということです。

      コージェネレーションは、発電して発生した熱を空調や給湯に利用なのですが、
      その熱で水を沸騰させて水蒸気でタービンを回して発電することもできます。
      電気と熱だと二つのエネルギーを取り出すのでco-generateですが、
      電気と電気なのでコンバインドサイクル発電と言います。
      (http://www.fepc.or.jp/enterprise/hatsuden/fire/combined_cycle/)

      知識の向上に努めてますね。
      ワタシも頑張らないと^^;

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  2. たっくんまま2014年5月1日 12:54

    satoさん 「質」の向上になりました(^_-)

    1つイメージできなかったので。。。
    「同一出力のディーゼル機関」→ディーゼル発電機でよろしでしょうか(ー_ー)!!

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    1. こんにちは。
      問題文のことですよね。
      出題者目線はないですが・・・
      意味合いとしてはディーゼル発電機でいいのだと思いますが、
      >ガスタービンによる発電設備は,同一出力のディーゼル発電機によるものに比べて
      だと読んだときに違和感があります。
      法文と同じ日本語の問題で
      >ガスタービンによる発電設備は,同一出力のディーゼル機関(エンジンと書いても可)による発電設備に比べて
      ということ。
      ここで比較しているのは発電機を動かす原動機(通称:エンジン、機関ともいいます)のことなので、問題文の書き方のほうがいいのだと思います。

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