2014年4月7日月曜日

合格水準_18

「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」試験では、
建築計画(ゾーニング、動線、景観への配慮等)、構造計画(構造種別、架構形式、耐震計画等)や設備計画(空調設備、給排水衛生設備、防災設備、電気設備、環境負荷低減等)に関し配慮した事項、周辺環境に対し配慮した事項などについて、記述(又は簡易な図示)させる。
ために、計画の要点等を具体的に記述することが求められます。
自分で計画したものについての説明を数行書くだけのことなので、大したものではないのですが、ユープラ参加案を見るとどうしたんだろうというものも見受けられます。

今回の課題でいうと、
勾配屋根の構造計画について工夫したこと
という設問に対して、
・外断熱とすることで・・・
・天井ふところを充分に取るように・・
・一部を陸屋根として屋外機器置場とすることで省スペース化・・
と答えられても、問題を読んでないの?という感じ。
もしくは、すぐ上の設問で「構造種別は鉄筋コンクリート造を採用した」と書いておきながら、
・鉄骨梁の上に屋根をふく計画とした。
と書かれても??
マニュアルを暗記しておいて、とりあえず解答欄を埋めるために覚えたことを書いたとか?
センター公表の標準解答例には、
計画の要点等については、公表することにより、解答パターンが定型化するなど、適正な試験実施に影響を及ぼすことが想定されることから、概要に留めています。
と書かれています。
おそらくこういう解答案の心証はあまりよくなさそう。
内容を充たしているかどうか以前のちょっと残念すぎる解答だと思います。
聞いていることに答えていないので、ほとんど採点不能なのでは。書いた内容が適切かどうか以前に日本語の読み書きの能力の問題になってしまいます。
採点の土俵に乗れたかなという案をさらっと見てみると、上記のような解答案が7案ほどありました。
ユープラ参加案は155案ありましたが、不合格案119案のうち69案は採点の土俵に乗れたのだろうかという感じがします。
資格試験なので、計画の良し悪しというのは二の次、作図でのミスや意味が通じないことを書いたりすると、「知識及び技能」を有すると見なしてもらうのは厳しいと思います。

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