2013年6月25日火曜日

日本建築史⑨_住宅建築(用語)

住宅建築関係の用語

渡殿 わたどの 「わたりどの」ともいう。渡り廊下に同じ。

中門 ちゅーもん 表門の次にある門。寝殿造時代の宮殿に在ては正殿の東西にある長廊            下の中へ開きたる切通しを中門といひたり。

釣殿 つりどの 池辺に造りたる亭をいふ。

方形造 ほうぎょうづくり 四方の隅棟一箇所に集れる屋根に云ふ。隅棟の会する所には露盤              其他の飾あり。之を宝形造とも書く。屋根の伏図は正方形をなす。

附書院 つけじょいん 床の間脇なる窓付きの所にして其の棚板は机の代用となし得らるるもの           なり。

押板 おしいた 古昔は造り付けにあらざる台にして硯、短冊、等を置くに用いたるものなり。

唐破風 からはふ 唐門の図にある破風の如く下半の上は凹曲線をなし上半のは凸曲線をなす          ものなり。

代目畳 だいめだたみ 略して代目ともいふ。普通の畳長の四分の三なるものをいふ。余りの            四分の一は板敷となし又は炉を切り置くものとす。古昔田地一丁に付            四分の一を納税したるを代目と井浸るより起れる名称。

火燈口 かとーぐち 茶室の勝手通口(かよひくち)の上方曲線形なる場合にその通口をかく           称す。

通口 かよひぐち 茶室に於て勝手へ出入する口をいふ。故に「勝手口」の称あり。若其造り方         洞火燈(ほらかとー)ならば之を「火燈口」といふ。

叉首 さす 昔は図に示したる如く丸太などを交叉したる合掌形のものをいいたるならん。農家      の茅葺屋根の丸太合掌を叉首といひ居るは其の名残ならん。





2 件のコメント:

  1. 茶室の畳数を数える時に、二畳台目とか言う時もありますよねー
    この場合、代目畳が使われてるんでしょうかね。

    まぁ、いずれにしても耳学問。
    お目汚し、失礼しました~

    返信削除
    返信
    1. こんにちは。
      裏千家の今日庵、一畳台目(1.75畳)
      大徳寺真珠庵の庭玉軒、二畳台目(2.75畳)
      とかありますね。
      行ったことないけど。。

      削除