2016年5月22日日曜日

WBGT(湿球黒球温度)

マラソンで1500 g の汗をかいて、それが全て蒸発するならば、蒸発潜熱を2.45 kJ/g (20℃)とすると
 1500 × 2.45 = 3.675 × 10^6 J (= 1020 Wh)
の放熱になるのですがぁ〜、
日本の夏の気象条件では、汗が体表面から蒸発せずにポタポタと滴り落ちてしまいそう(汗)
あたりまえですが、この汗は体温を下げるという目的にはほとんど寄与しないことになります。
実は,人間は熱さにメチャクチャ強い生き物なのである.
なんてことはなくて、
夏の炎天下にマラソン
なんて無茶をすると、熱中症(熱射病)ということになりそうです。

環境省が熱中症予防サイト(http://www.env.go.jp)で発表している暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、

 屋外:WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度

というものですが、大雑把なイメージで
(上記H.P.より引用)
という感じ。(実際には、気流(風)の影響もあります)
なので、気温だけでは運動による熱中症の危険性はわからなく、日本の夏のように、湿度が高いと皮膚からの汗の蒸発が机上の計算のようにはいきません。

日体協の熱中症予防運動指針では、
(日体協「熱中症予防ガイドブック」内イラストを加工)
という感じ。芝の上でプレーする、サッカーやラグビーでも、協会がガイドラインや通達を出しています。
https://www.jfa.jp/documents/pdf/other/heatstroke_guideline.pdf
https://www.rugby-japan.jp/2013/06/26/id20293/

これが、マラソンともなると市街地のアスファルトの上を走るので建物や路面の輻射熱の影響をマトモに受けます。昨年(2015年)の7月24日から8月9日までの東京のWBGT実測値を見ると、
一番暑い時期か・・・( ̄O ̄;)
となっています。これは気象庁の測定点(観測露場)での計測値なので、マラソンコースでは更に温度が高くなりそう。第32回オリンピック競技大会の立候補ファイル(https://tokyo2020.jp/jp/games/plan/
では、マラソンは7時半〜となっていますが、かなり厳しい条件になるのかも・・・

【追記】
昨日は、ブリスベン(豪州)で
の試合がありました。
試合後に選手にサインをもらおうとして、
五郎丸自由帳 byショウワノート
http://www.showa-note.co.jp/press/151208/
という光景が。
オーストラリアでも売っている、なんてことはないと思いますが、持ってるのは誰だ?と思ってズームインすると・・・
(;゜0゜)KATUZO オットマチガエマシタm(_ _)m
ホントウデスカ???

0 件のコメント:

コメントを投稿