2014年6月10日火曜日

Low Emissivity_9:(終日日射量_北緯35°)

終日日射量の問題はH19年から
北緯35度のある地点において、
となったのですが、これは解説にある各方位面の日射量を知らないと解けません。
太陽位置から計算はできますが、電卓なしでやるひとはいなさそう…^^;

北緯35°では、
【19041】
夏至_水平面(コレはどこでも決まり)が最大で、
(冬至_南)>(夏至_東・西)>(冬至_水平)>(夏至_南)
【25062】
冬至_南)>(冬至_東・西
となるのですが、緯度によってはこうなりません。

資料集成の初版本(1942、古っ)に参考になる図が載っています。
水平面及び鉛直面に受ける日射量
左:北緯40°、中:北緯35°、右:北緯30°
(おそらく、直達日射量だけで輻射(天空日射)や地面反射分は入ってないようです)
北緯35度の終日日射量がど、緯度によってどのように変化するかを見てみます。
水平面の終日日射量は、
緯度による水平面の終日日射量の変動
左:北緯40°、中:北緯35°、右:北緯30°
緯度によって冬季の日射量が大きく増減します。夏季も多少は変わりますが。
要は北にいくほど冬は寒くなるということです。そりゃそ〜だ。
また、南側鉛直面の終日日射量は、
緯度による南側鉛直面の終日日射量の変動
左:北緯40°、中:北緯35°、右:北緯30°
夏季は緯度が高くなると、太陽高度が低くなるぶん日射量が大きくなり、
冬季は緯度が低くなると、太陽高度は低くなるので日射量が大きくなります。
緯度による終日日射量の変動
左:北緯40°、中:北緯35°、右:北緯30°
ということから、
【19041】の北緯35度での終日日射量の大小関係
(冬至_南)>(夏至_東・西)>(冬至_水平)>(夏至_南)
はある緯度で、

高緯度:冬至_南面 > 夏至_東西面 > 夏至_南面 > 冬至_水平面

 35 度 :冬至_南面 > 夏至_東西面 > 冬至_水平面 > 夏至_南面

低緯度:冬至_南面 > 冬至_水平面 > 夏至_東西面 > 夏至_南面

という入れ替わりが起きることになります。

【追記】
NEDOのMETPV-11のデータ(実測値)をみると確かに入れ替わりが起きていることがわかります。
晴天日の水平面・鉛直面日射量グラフ
上:札幌(夏至頃/冬至頃)、中:東京(夏至頃/冬至頃)、下:那覇(夏至頃/冬至頃)

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