2014年6月10日火曜日

遮音性能

◯◯女ママのブログに
床衝撃音遮断性能に関する等級はLr-80いくんじゃないだろうか
>空気音遮断性能に関する等級はDr-30とかでは
と、LrとかDrと書かれていたのを見てちょっと調べてみたこと。

改めて過去問を見ると、
09064床衝撃音レベルに関する遮音等級L-50は,L-40に比べて,床衝撃音の遮断性能が高いことを表す.
【09065】室間平均音圧レベル差に関する遮音等級D-50は,D-40に比べて,室間遮音性能が高いことを表す.
【17021】建築物の床衝撃音遮断性能に関する等級におけるLr-30は,Lr-40に比べて,床衝撃音の遮断性能が高い.
【17025】建築物及び建築部材の空気音遮断性能に関する等級におけるDr-55は,Dr-40に比べて,空気音の遮断性能が高い.
【20073】建築物及び建築部材の空気音遮断性能の等級におけるDr-55は,Dr-40に比べて空気音の遮断性能が高い.

Dが「Dr」に、Lが「Lr」になっている。
これだからワタシは(>人<;)
(ありゃ、ピ◯ーチさんが移った(*゚ー゚*)
おのれいつの間に?

 JISをみると、
実験室における音響透過損失の測定方法・・・・・JIS A 1416(1994)
建築物の現場における音圧レベル差の測定方法・・JIS A 1417(1994)
という規定が
実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法・・JIS A 1416(2000)
建築物の空気音遮断性能の測定方法・・・・・・・・・・JIS A 1417(2000)
 &
音響-音響インテンシティ法による建築物及び建築部材の空気音遮断性能の測定方法
第1部:実験室における測定・・・JIS A 1441-1(2007)
第2部:現場における測定・・・・JIS A 1441-2(2007)
と改正され、
床のほうも、
建築物の現場における床衝撃音レベルの測定方法・・・JIS A 1418(1977)
 &
コンクリート床上の床仕上げ構造の軽量床衝撃音レベル低減量の実験室測定方法・・JIS A 1440(1997)
建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法
-第1部:標準軽量衝撃源による方法・・・JIS A 1418-1(2000)
-第2部:標準重量衝撃源による方法・・・JIS A 1418-2(2000)
 &
実験室におけるコンクリート床上の床仕上げ構造の床衝撃音レベル低減量の測定方法
-第1部:標準軽量衝撃源による方法・・・JIS A 1440-2(2007)
-第2部:標準重量衝撃源による方法・・・JIS A 1440-2(2007)
と改正されてきて
その評価方法も
建築物の遮音等級・・・・・・・JIS A 1419(1992)
建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法
-第1部:空気音遮断性能・・・・JIS A 1419-1(2000)
-第2部:床衝撃音遮断性能・・・JIS A 1419-2(2000)
となったようです。

細かな内容はともかく、1992年にD値として規定されていたものが2000年の改正でDr値とされているものに相当。D値=Dr値と考えて問題ないようです。

(シラナカッタけど)

ちなみに学会の「建築物の遮音性能基準と設計指針(1999)」では、下記のような適用等級
遮音性能基準(建築学会編)
が示されています。(多分出ません)
D=30の例として、「テレビ、ラジオ、会話などの一般の発生音」が(話の内容がわかる)
L=80の例として、「人の走り回り、飛び跳ねなど」が(うるさくて我慢できない)
となっています。
学会が推奨する好ましい集合住宅の性能水準(1級)は、
D=50、「テレビ、ラジオ、会話などの一般の発生音」が(ほとんど聞こえない)
LH(重量)=50、「人の走り回り、飛び跳ねなど」が(小さく聞こえる)
LL(軽量)=45、「椅子の移動音、物の落下音など」が(小さく聞こえる
のようです。

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