2014年6月4日水曜日

表面温度/人工木材だから?

先日のペンギンさんブログ(ura410(ウラシドウ)物語)で、ちょっと気になったこと。
よく、人工木材のウッドデッキは夏は熱くなるので自然木の方が・・のようなことをいう人がいるのですが、以前気になって調べたことかも・・・

表面温度を上げるのは日射なので、理屈からいえば日射吸収率と熱伝導率で表面温度は決まるはず。
合格物語
【12023】相当外気温度とは,外壁などに日射が当たる場合,日射の強さに応じ外気温が仮想的に上昇したと考えた温度である.

【19185】「SAT」と「相当外気温度をいい,外壁等に日射が当たる場合,日射の強さに応じて外気温が上昇すると仮想した温度」とは,用語とその説明の組合せとして正しい.

【21042】日射を受ける外壁面に対する相当外気温度(SAT)は,その面における日射吸収量のほか,風速の影響等を受ける.

[解説]外壁等が日射を受けると実際の外気温よりも著しく上昇するため,冷房負荷等を検討する際に内外気温度差のみで検討した場合,実際の値と異なる結果となる.それを解決するために考えられたのが相当外気温度であり,外気温度に日射による外壁面温度上昇の影響を加味した温度をいい,外気温度+{(外壁面全日射量×日射吸収率)/外壁表面熱伝達率} で求められる.尚,「外壁表面熱伝達率」は,風速の影響を受ける.

ということなので、相当外気温度SATは、日射吸収率で決まることがわかります。
NEDOのMETPV-11で6月の最大日射量を見ると3.23(MJ/㎡)というのがある。
表面熱伝達率を23(W/ ㎡℃)として、日向の外気温が35℃だとすると
相当外気温度SATは、

になります。
おそらくですが、日射吸収率は材料(天然木か人工木材か)によるというより、
表面色による違いのほうが大きそう。
資料集成にあるデータから日射吸収率を推定すると
日射吸収率
ダークブラウン:0.9、ライトブラウン:0.5、ホワイト(参考) :0.2 
とすると、相当外気温度は、
SAT(dark brown):70.1℃
SAT(light brown):52.5℃
SAT(white):42.8℃
になります。
相当外気温度というのは仮想される外気温度なのですが、
日射下にあれば熱くなるということはわかりそうです。

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