2014年4月28日月曜日

コージェネレーション

コージェネレーションシステムに出てくる熱電比。
22202コージェネレーションシステムの原動機にガスエンジンを使用した場合,一般に,ガスタービンを使用した場合に比べて,熱電比(供給可能熱出力を発電出力で除した値)が大きい
という出題がありましたが、合格物語の解説では、
疑惑?の熱電比
の図とともに、
ガスタービン発電方式とガスエンジン発電方式の排熱温度は,ほぼ同じであるが,ガスエンジンの方が発電効率が高いため,熱電比は小さくなる.
と説明されています。
この図だけを見ると、ロスが少ない方が・・・とか考えてしまうのかもしれませんが
前振りがあります。
読み飛ばさないようにと注意しても、書かれてないものは・・・
行間を読む_(・_・  本当ですかぁ?

(原動機を使用しての)発電というのは燃料のエネルギーを利用するわけですが、発電効率というものは50%もありません。効率がいいシステムでも40%程度。
発電機を動かす原動機の効率がそれ程高くないということ
電気として取出せない半分以上のエネルギーは熱となり放熱されてしまいます。
その熱を有効利用しようというのがコージェネレーションシステム。
イメージとしては、
解説の図はこう読みます(本当ですか?)
廃熱として利用されていなかった熱エネルギーを、空調や給湯に利用します。(それでも利用が難しい廃熱はでます)
その利用することができる熱エネルギー(=供給可能熱出力)と電気エネルギー(発電出力)との比を熱電比といいます。
ようは、総合効率における(熱出力)と(電力)の割合です。
こんな係数、何のために?はコチラ(参考程度ですが)
http://sato4f-jottings.blogspot.jp/2013/07/blog-post_17.html
http://sato4f-jottings.blogspot.jp/2013/07/blog-post_1789.html
http://sato4f-jottings.blogspot.jp/2013/07/blog-post_20.html

*エネルギー効率は年々改良されているので、新問で出ると数値は多少違うかもしれません。

下記のパンフレットでは、発電効率40%(LHV:低位発熱量)等となっています。


コージェネ財団パンフレット(2013年版)
総合効率90%というのは、発電に電気化学的発電機(ようは燃料電池)を使うときのものです。化学反応をそのまま使うので変換ロスが少なくなります。
*LHV:低位発熱量って?(気になる方だけ、深入りです)→http://www.jsrae.or.jp/annai/yougo/153.html
**CGSに深入りは必要ないと思いますが、興味がある方はコチラ
( コージェネレーション・エネルギー高度利用センターパンフレット)
コージェネ君が説明してくれます。

2 件のコメント:

  1. たっくんまま2014年4月30日 12:41

    satoさん 解説ありがとうございます。

    仕組みが分かっていないと「行間」は読めない。
    イメージ大事ですね。

    「今どこのことをきかれているのか?」
    私はこの部分を考えるのが、まだまだ身についていなので、
    今後の課題です。

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    1. こんにちは。
      試験的には
      仕組み(メカニズム)はわからなくてもよくて、
      原理のところしか聞かれないような気もします。

      車がガソリンで走るときの
      (くみらいさんは彩華ラーメンで走る<マテ、m(_ _)m)
      熱くなったエンジンの熱を利用
      くらいのイメージ。
      なるべく簡単にした方がわかりやすくなりそう。

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