コージェネの過去問では、
【13231】コージェネレーション方式の発電用の原動機としては,一般に,ガスエンジン,ディーゼルエンジン又はガスタービンが使用される.
のような問題が出題され、最近では
【21164】ガスタービンによる発電設備は,同一出力のディーゼル機関によるものに比べて,振動及び配置面積は小さいが,必要な燃焼用空気量は多い.
とか
【22202】コージェネレーションシステムの原動機にガスエンジンを使用した場合,一般に,ガスタービンを使用した場合に比べて,熱電比(供給可能熱出力を発電出力で除した値)が大きい.
のような問題も出題されたりしています。
よ〜し、「質」で勝負!とノリで
コージェネ財団パンフレットより |
こんな資料を覚えてると終わらなくなります。
過去問を見ると、そんな必要はなさげ。
発電機を動かす主な原動機には3種類がありますが、
発電機を動かす主な原動機には3種類がありますが、
ガスエンジンとディーゼルエンジンの違いは燃料です。そりゃそうだ…^^;
覚えるまでもなく、ガス(一般的には都市ガス)はインフラが無いと使えません。
エンジンとタービンの違いは、メカニズムなんですが船(ディーゼルエンジン)と飛行機(ガスタービン)を思い浮かべられれば、タービンのほうが軽量コンパクトとイメージできそうです。
なお、ガスタービンの「ガス」というのは燃料を指しているのではなくて、燃焼室内で燃焼して高温高圧となった「ガス」で「タービン」を回すことからガスタービンと呼ばれています。もともとタービンを蒸気で回す装置を蒸気タービンというのに対応したものなのでこう呼びます。
なので、
大きさ:ガスタービン(軽量コンパクト)<ガスエンジン、ディーゼルエンジン(おっきい)
大きさが犠牲になるのだから、何らかのメリットがあるはずで
効率:ガスタービン<ガスエンジン、ディーゼルエンジン
発電機なので、ここでいう効率は発電効率、熱になったエネルギーから取出せる電気エネルギーが大きいということです。
ガスタービンは発電効率はガスエンジンやディーゼルエンジンより低いですが、熱エネルギーを取出すことも考えると(これがコージェネ)熱電比は大きいということになります。
これだけ覚えておく、というかイメージできれば問題は解けると思います。
【omake】
南ぬ島のママ、通称「しま^3」・・(冗談です、m(_ _)m)
がブログに、熱電可変型ガスタービンコージェネレーションシステムのことを書かれていました。
ガスタービンではタービンを回した高温高圧のガスを回収して熱として利用するわけですが、
・ 蒸気需要が大きいとき
→排熱回収ボイラで追いだきをする。
・ 蒸気需要が小さいとき
→過剰な蒸気をガスタービンサイクルの中に注入することで電気出力を増大させる。
・ 蒸気需要が小さいとき
→過剰な蒸気をガスタービンサイクルの中に注入することで電気出力を増大させる。
というシステムにして熱電可変にしているようです。出ないな^^;
参考:(公社)日本ガスタービン学会HP→http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/jetlab/gtsj/