② 研修部門、宿泊部門及び共用・管理部門を適切にゾーニングし、明快な動線
計画とするとともに、避難等にも配慮する。
を考えてみます。
今回の課題では、要求室の表は部門ごとにカテゴライズされていました。
(H21、H23は基準階型で設置階別の要求室)
出題元が提示してきたものを素直に受け止めた方が「できる子」のように見えるはずなんですが、試験では、あくまで「与えられた内容及び条件を充たす建築物の計画」なのかどうかで採点されるんだと思います。
は、製図試験のお約束みたいなところもあるのですが、
「適切」や「明快」という形容動詞で修飾していることから正解には幅があるような気もします。ようは、ウラ指導さん(というかペンギンさん)の言う「ストーリー」が成立するかどうかなのかもしれません。
今回の課題でビミョーなのは共用・管理部門の食堂。
飲食系の要求室は、利用者と管理者が共存する室ということがいえるので、試験ではかなりの頻度で要求されています
(→http://sato4f-jottings.blogspot.jp/2012/08/blog-post_27.html)
通称:動線計画のスパイス(ピパーチ?)←ウソダカラナm(_ _)m
また、共用・管理部門といっても全部でひとくくりではなくて、共用部門と管理部門との二つを考える方が適切なゾーニングだと思います。
H24の課題でも、共用・管理部門に
エントランスホール
カフェ
事務室
作業室
館長室・応接室
職員控室
通用口
設備スペース
が要求室としてありましたが、標準解答例では共用・管理部門の中で、さらに管理部門だけでもククられています。
また、集会部門として要求されていた《小ホール控室》は、標準解答例では管理部門でくくられていました。
(参考→http://sato4f-jottings.blogspot.jp/2013/02/blog-post_17.html から4回)
H24_標準解答例① |
H24_標準解答例② |
適切にゾーニング(14/01/29差し替え) |
また、実例キングのオッサンさんのレポートにもあったように
(http://nakanaka7369.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-1dc5.html)
厨房では調理するというより、できたものを持ってきて暖めて盛りつけるくらいのところなのかもしれません。
そんなこんなを考えると、厨房は管理ゾーンでククっておいてサービス動線(サービス用駐車場→通用口→厨房→ゴミ置き場)が利用者動線と交錯しないようにしておくと簡単にストーリーが成立しそうです。
参考までにみんなが大好き、資料集成の宿泊のところ(p278)を見ると、
>利用客の動線とサービス動線が交錯するのは極力避けるように計画する。特にロビー部分は宿泊客・宴会客・一般外来者の三種類の客動線が集まる部分であるので注意が必要となる。
利用客を目的の場所へ的確に誘導する明確な動線計画が、利用客に安心感とゆとりを感じさせるだけでなく、非常時の避難に際しても有効となる。
サービス動線については効率化と同時に維持管理にも配慮した動線計画とすることが望まれる。
と書かれていました。
ロビー→エントランスホール、宴会客・一般外来客→地域住民と読み替えると、ほとんど留意事項のマンマです…^^;
もちろん、屋外テラスのレイアウトから一体的に利用する食堂(+厨房)の位置を管理ゾーンからチギる解答案もあるとは思いますが、何らかの工夫(どこでもドアを設けるとか<マテ)はしたいところだと思うのでハードルが上がる方向。
ゾーニングで丁寧なパターン出しをしておいた方がラクな合格案にまとまりそうです。
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