2013年6月24日月曜日

日本建築史⑦_寺院建築(図版)

組物の違い、
・和洋(柱の上に組物が乗る)
・大仏様(挿肘木を使う)
・禅宗様(詰組)
は、一度見ておけばわかると思う。

古代寺院の細部意匠は出題されたことはないと思うのでチラ見でいいと思います。

薬師寺東塔
薬師寺東塔
法隆寺東院伝法堂
法隆寺東院伝法堂
新薬師寺本堂
前面一間を吹放しというのは唐招提寺金堂の前面(エンタシスの柱が並んだところ)のようなものをいいます。
新薬師寺本堂
三仏寺投入堂(試験的には)オマケだと思う。


上記古代寺院の技術的伝統との異質さがわかればオッケイかな。
大仏様
・貫で軸組みを固めて長押は使わない
・組物は挿肘木
・軒は一軒(ひとのき)(地垂木だけ、和様では屋根に反りをつけるために軒先に飛檐垂木(ひえんだるき)を使いますが、大仏様では軒反りをつけない)
・垂木は隅だけ扇垂木(隅扇)
・化粧屋根裏として天井を張らない
浄土寺浄土堂
浄土寺浄土堂
↑柱間が等間隔というのも異例です。
製図用紙で設計したのか^^;;;

東大寺南大門
東大寺南大門

禅宗様

・基壇の上に立ち、床を張らない
蝦紅梁を用いる
組物は詰組
垂木は扇垂木
外陣は化粧屋根裏、内陣は鏡天井
・装飾的な要素(繰型)が多い

円覚寺舎利殿
実物は小さく上に高いプロポーションです。


円覚寺舎利殿
円覚寺舎利殿 扇垂木


2 件のコメント:

  1. す、す、すごい。
    とにかくありがたい。の一言につきます。
    試験前までちょくちょく訪問して
    海馬さんに覚えてもらおう。p( ̄ー ̄;

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    1. こんにちは。
      大した問題は出ないはず、
      というまとめになる予定なのでもう少しお待ち下さい。
      明日にはまとまると思いますm(_ _)m

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