2013年10月9日水曜日

もしもし

今年のウラ指導さんの模試2題
前半戦http://www.ura410.com/03_seizu/zenhan_moshi/h25/h25_kadai/moshi_kadai.pdf
 &
後半戦http://www.ura410.com/03_seizu/kouhan_moshi/h25/h25_kadai/moshi_kadai.pdf
を解いてみましたが、
どちらも昨年の本試験のように、いろいろな解答案ができるようにつくられていたと思います。
(解答例や落としどころはわからないので間違っているかもしれませんがm(_ _)m
試験制度が見直されてからの出題傾向である「設計の自由度を高める出題とする」は踏襲されるのだろうなという気がします。

一級建築士試験設計製図試験内容の見直しの具体的対応(中央建築審査会とりまとめ)について(http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000111.html)では、
「設計条件」における「所要室」に関し、室構成や床面積を細かく指定し、これ に従った設計図書の作成を要求する従来の方式を改め、室構成や床面積を大括りの設定とするなど、設計の自由度を高める出題とする。
ということで、要求室の表の構成が変わるようなイメージが提示されていたのですが、
もっと根本的に課題そのものの自由度が高められてきているような感じがします。
H20年までの問題では、いろいろ条件縛りがあって、エスキースはいかに整理するかということだったと思いますが、昨年の課題とかはある意味なんでもあり…^^;

解き直し①で、設計の自由度を高めるということで設置階指定をなくしてみましたが、
つい、いろいろなことを考えがち。
だいたいが課題文に条件を付加して難しくなる方向で考えていることが多い。
思い込みや解釈違いも起きそうです。
解き直し②では、最近ブームのダブルエントランスを考えてみましたが、
単に渓流へのアプローチを設けるのであれば、以前の課題のような条件縛りなのですが、
ブームになっているのは、エントランスの取り方そのものに自由度を与えたいということなのではと思うので、
敷地条件も二面接道の道路条件を同じ(歩道付き16m道路)にして、サブエントランスを渓流公園からもアプローチできるものとするとして、設計の自由度を高めてくるのではと思います。
ダブルエントランス用敷地条件
イメージなんですが、まとめ〜。
trick
(秘策が途切れているのに意味はありません。思いつかなかっただけです…^^;)
試験内容が見直されて、
条件縛りをクリアできるかどうか、最悪は犠牲系でまとめたとしても
犠牲にしたものが採点に大きく影響しなければ知識や技能を有すると判定されるような試験から
各自が読み取った設定で、全体(計画、構造、設備)を取りまとめられているかどうかという試験になってきていると思うので、
条件違反をしないよう気をつけてラクにまとまる案でまとめてしまい、
ミスを極力減すことが合格案に近づく早道だと思います。
いい案にしようと設計案の検討を始めると時間内で終わりません。
土俵に乗るようにして(条件違反をしない)不整合(ミスというのは問題文に書かれている必要な事項との不整合です)に気をつけるのが合格戦術の王道だと思います。

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