設計するとなると、湿り空気線図やハンドブック片手に熱負荷計算から始まって
気流速度が〜、とか
ダクトサイズを〜、とか
いろいろやらなくてはならないんでしょうけれど(奥が深いともいう)
製図試験というのは、設計するわけではないので
上っ面の知識だけで「知識及び技能」を有するように看做してもらえます。
要演技力(ウソ^^;)
要は機器置場を作っておくだけ。
アトは任せた、くらいのいい加減な図面でいいんだと思います。
とはいえ、置くもののイメージくらいはないと○や□も描けないので・・・
H25の標準解答例は、2案とも
アトリエ:空冷ヒートポンプチラー+単一ダクト方式
その他 :空冷ヒートポンプマルチ型エアコン
でした。
ザ・定番なんだと思います。
「空冷ヒートポンプ」って?というのではさすがに常識を疑われるので
これは独学で頑張ってもらうとして^^;
空冷ヒートポンプ式 |
メカニズムはどうでも熱源が空気なので室外機が必要です。
以下、大雑把な話になりますが・・・
チラーというのは、仲間さんをチラッ♪ ではなくて(残ね〜ん^^;)
チリングユニットとかウォーターチラーともいいますが、
以前からある圧縮式とかの冷凍機(要は冷水(5〜10℃くらい)をつくる装置)のことで、
ウィキの説明風に訳すと、水を冷媒とする空調(冷房)装置の冷熱源機器のことです。
(chill:冷蔵する、とかいう意味)
ただ、ヒートポンプ技術が開発されて温熱源としても使われるようになったのですが、
そのまま「チラー」と昔の名前で出ています。
なので、ヒートポンプ式空調機の室外機と親戚のようなものだと思ってもそれ程見当違いではないのかも。
ただ、空冷ヒートポンプエアコンの冷媒はフロン(ハイドロクロロフルオロカーボン( HCFC)類とハイドロフルオロカーボン(HFC)類)なのですが、
空冷ヒートポンプチラーの冷媒は水です。要は水の冷却・加熱装置。その熱交換の仕組みが空冷ヒートポンプ式ということです。なので冷温水がエアハンと間を循環しているのは圧縮式とかの空調機と同じです。
空冷ヒートポンプチラー |
標準解答例も屋外機器置場に四角を3子オットマチガエマシタ、3個描いてあって
おそらくチラーとマルチ型の室外機のつもりなんでしょうけれど、この辺はテキトーでいいんだと思います。
エアハンドリングユニットはこんなんです。
エアハンドリングユニット |
H24の標準解答例の様に屋外設置タイプもあります。
メーカーカタログには、
・屋内スペースを開放
・建物内への騒音を軽減
・外気ダクトの短尺化が可能
などと書かれていますが、無難に機械室から天井裏ダクトにしてあまり特殊なことはやらない方がいいかもしれません。
エアハンからダクトが空調する部屋の吹出口、吸込口までつながっています。
とりあえずと、ぽつんとDSを描いたりすると師匠のツッコミがあるので気をつけましょう…^^;
とりあえずと、ぽつんとDSを描いたりすると師匠のツッコミがあるので気をつけましょう…^^;
制御のやり方で、単一ダクト方式と二重ダクト方式とがありますが、
を見ておくだけでいいと思います。
試験は事前に設計課題が発表されるので、採用する設備はある程度想定できます。定番で無難にという「楽しよう(楽勝)合格戦略」で対応可だと思います。
【追記】用語(名称)はなるべく正確に書く習慣をつけておいた方がいいと思います。
自己流の省略とかをすると、どのように採点されるのかわかりません。
「空冷ヒーポン」くらいは通じるのかもしれませんが、「空冷ヒートパッケージ」というのはどうなんだろうという気がします。
sato先生、ご無沙汰。
返信削除先ほど不合格検証最終章を更新してからこちらを拝見したのですが
色々と気遣って頂いていたようで感謝しております^^
少しずつですが、空調も理解できるようになりました。
今頃かい…と突っ込まれそうですが(汗)
お疲れさまです。
削除設計製図の試験って、
基本的に設計しているのではなくて
設計課題(問題)の解答を作成している
と思った方がいい(合格案にまとめやすい)のだと思います。
合格基準(スゴく低そうですが)を充たすかどうかだけ。
なので、常識的な線(ありきたりなもの)を描いとけば合格、
「知識及び技能」を有するという判定で、
いろいろ検討しても描き終わらないと
「知識及び技能」が不足していると判定されるのだと思います。