◯◯計画について、次の要点等を具体的に記述する。
として設問が並んでいる。
過去問をタテ読みしてみると、
H21.◯◯について配慮したこと
H22.◯◯について工夫したこと
H23.◯◯について工夫したこと
H24.◯◯について工夫したこと
となっているのだが、H22年から“配慮したこと”が“工夫したこと”となったのは?
辞書を見ると,
はい‐りょ【配慮】
〘名〙スル心をくばること。心づかい。
〘名〙スル心をくばること。心づかい。
く‐ふう【工夫】
〘名〙スル
1よい方法や手段をみつけようとして、考えをめぐらすこと。また、その方法や手段。
〘名〙スル
1よい方法や手段をみつけようとして、考えをめぐらすこと。また、その方法や手段。
となっているが、
問題文で記述するように求められているのは、
「◯◯について何に配慮したか」ではなく「◯◯について配慮したこと(配慮してどんな対応をしたのか)」
参考にウラ指導さんの模範解答例を見てみると、
H21(1)①建築物の外部動線について配慮したこと。
という設問に対して
「周辺状況からも本敷地の主要な道路と想定できる北側道路からのアプローチに配慮し、玄関ホールへの主出入口、・・・を北側道路に向けて計画した。(後略)」
まさに模範解答。
これが、
「主出入口は、主要な道路と想定できる北側道路からの利用者の利便性に配慮した。」等だと解答として少しズレている。
試験元は設計課題において具体的に何をしたのかということを記述してもらおうと思って問題文を作ったのだと思う。次の年から問題文の言い回しが変わったのは、こう書けば読み間違いしないだろうという親切心なのかも。