2014年1月16日木曜日

ショートカット・トゥ・1Q_7

公表される採点のポイントには、
要求室の機能性・快適性等
という項目があります。要は使えるかどうかということなんだと思いますが、
なかなか明快な採点がしづらいところなのかもしれません。
ただ、今回の要求室には
宿泊室B(和室・12畳)
・2室計画する。
・バルコニーを設ける。
・洗面台、便所及び押入を設ける。
という特記事項のある要求室がありました。
(研修部門にも「和室(10畳)+床の間&押入」という要求室がありましたが)
ユープラ掲示板に、12畳というのは室面積(6坪≒約20㎡)を表すとも言えるのでは?
という投稿がありましたが、常識で考えて
12畳 + 押入(布団の収納でしょうから奥行き半間は必要だと思います)に洗面・便所
という部屋なんだと思います。
室面積は部屋の形状や入口の取り方にもよりますが、最低でも6m×4.5m=27㎡はないと入らなさそう。また、布団を敷くことを考虜した室形状になってないと宿泊室としての機能が果たせなさそうです。
ユープラ公開案をちびちびと一つづつ見てみると、
特記の読み間違いだと思われる案(洋室?で記載)が、2案
和室ですよ〜

・和室だけ読んで、12畳を読み落としたのかなぁと思われる案(12畳無い)が、8案
12畳ですよ〜

・12畳取れてはいない(一見入るようなレイアウトがしてあっても畳のサイズが1500とかでは小児用セミナーハウスになってしまう^^;;;案が1案
団地サイズでも5尺6寸(長手で1,700)ありますよ〜

・室内プランがされていない又は畳敷きの部分が不整形で布団を敷くのに具合が良くない案が6案。
布団が並ばない〜
合計17案ですが、いずれも不合格の判定のようです。
本当のところはわかりませんが、採点項目になっていたのかもしれません。

とはいえ、こんな合格案もありましたが。
アレレ

【追記】

セミナー室 A
・教室型とし、50人程度が利用できるようにする。
・プレゼンテーション、講演会、各種発表等に利用する。
という要求室もありました。
長机で50人が座れて、講師用のスペース(プレゼンとかでも使うようなので2mくらい)取れていればいいのだと思いますが、机のサイズをw1800×d450と小さめに想定しても8m×7m=56㎡でキツキツの感じ。標準解答例では84㎡と90㎡となっています。
こちらも1コマ、49㎡で想定している案がありました。
子供用の机だったら・・・ダメかな

おそらく要求された使い方はできない。室の欠落ということにはならないのでしょうけれど、使えないものでは・・、という気はします。

2014年1月15日水曜日

ショートカット・トゥ・1Q_6

今回の課題で、空間構成上要求室のレイアウトに多少の配慮が必要だったと思われるのはエントランスホール。
要求室の特記事項に
・1階と2階の空間の連続性を考慮した吹抜けを計画する。
・周囲の自然景観を取り入れ、明るく開放的な空間とし、コミュニケーションの場やラウンジとしても利用する。
・学生が制作した美術作品等の展示を行う。
・風除室を設ける。
とあります。
レイアウト上注意したかったと思われるのは「周囲の自然景観を取り入れ」という特記。
要は開口部を設けるということなんだと思いますが、周囲の自然景観を取り入れられるのは北側ないし東側の樹林の景観だと思います。南側に開口を設けても湖面は道路より数メートル下がったところにあるので、1階からだと道路越に100mくらい先の湖面と遠くの山々が見えるだけの感じ。
まあ、遠景でも周囲の自然景観と言えなくはないのかもしれませんが。
景観を取り入れられるのは・・

標準解答例を見てみると、エントランスホールをどの部分で想定しているのかを記載してある面積から推定すると、2案とも北側に開口を設けて自然景観を取り入れているのだと思います。
標準解答例1

標準解答例2
どちらの案も研修部門の要求室の間にラウンジを挿入して共用部門のエントランスホールに自然景観を取り入れるという手法。
標準解答例2では展示コーナー南面が開口部となっていますが、全面に駐輪場を設けているので自然景観を取り入れるための開口部ということでもなさそう。
さらに言うと、北側に開口部を設けることで留意事項の
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画ととするとともに、日射の遮蔽にも配慮した計画とする。
にもすんなり合致させられそうです。

ユープラ参加案は、と検証してみるとどうも様相が違う。
南側に開口(&吹抜け)を設けて明るく開放的にするとした案が半数以上のようです。
エントランスホールには風除室以外の開口部がない合格案もあるので採点項目ではなかったのかもしれません。
また、計画の要点等でも工夫したことを記述するよう求められていますが、景観を取り入れることについての工夫について触れられている解答案は少数派。自然通風を積極的に取り入れる工夫についてはほとんどスルーです。
まあ、エントランスホールに自然通風を取り入れなければならないとは書かれていないわけですが。
多くの受験生がスルーした設計条件は採点項目になりにくい
ということもあるのかもしれない(本当ですか??)

【追記】

昨日ペンギンさんがブログ製図合格者たちの本番での割切り方という記事を載せてくださっていましたが、その中に
・エントランスホールには特記事項として自然景観を取り入れとあったが1階外周部に 
開口部が 計画出来なかったので屋根にハイサイドを計画し、自然景観を取り入れる計画とした 
とされている方がいました。
気分は
 春はあけぼの・・・山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
とか。雲や月でも自然景観といえば自然景観だよな〜というところなのか(本当ですか??)
さすが塾生といったところでしょうか。

2014年1月13日月曜日

ショートカット・トゥ・1Q_5

今日はオッサン家に程近い千葉県のプールで知的障害者の水泳大会。
会場が近づくにつれ修行僧の気合が充満しているのを感じる・・(本当ですか???ペンギン桜MMK風)
耳を澄ますと、“トラの穴”のメンバーの会話が聞こえたような気がしたので帰ってきてからちょこっと検証。

標準解答例2では、管理部門の事務室と食堂に設けた厨房はエントランスホールを挟んでレイアウトされています。

今回の課題のお題は大学のセミナーハウス。管理のスタイルはいくつかあるのだと思いますが、一般的には大学本部で使用の申込みをして料金は先に支払い。現地には管理委託された業者のかたがいるだけということを想定してもそれ程不自然ではないのかもしれません。
とすれば、事務室と厨房が離れていてもストーリーさえ成立するならそれ程無理のないレイアウトなのかも。
事務スタッフの主な業務は、来館者の受け入れ(宿泊室やセミナー室の鍵の管理)
厨房スタッフは食事の提供。
ということを念頭に標準解答例2を眺めてみると、サービス用駐車場は西側に設けられていて通用口も西側にあるのですが、敷地東側にもちゃっかり歩道の切り開きがあり、屋外テラス東側にケータリング等搬入の車両を一時停車させて積み降ろしするためのようなスペースが設けられています。
また、厨房内に便所が計画されていて、業務中は厨房内で作業が完結するよう想定しているのかもしれません。
よく見ると、屋外テラスの隅の植栽に1mくらい通路と思われる部分が取られていて厨房(&設備機械室)への出入口もあります。ストーリーは成立しそうです。
ストーリーは成立する?

ユープラにも、事務室と厨房(食堂)をエントランスホールを挟んでレイアウトした案があるのですが、この点に注目してみると・・・
(どなたの案かわかりませんが、勝手に引用スンマセンm(_ _)m

この案だと、サービス用駐車場から厨房の出入口へはメインアプローチを横切るのですが、この施設は不特定多数の方が常時出入りする施設ではないので何とかならないわけでもなさそう。
厨房から出てすぐのメインエントランス脇にゴミ置場も設けられているし、食堂に面して便所も(どーんと)計画されているので与えられた条件を充たすと判定されたのかもしれません。
ランク1

一方こちらの案だとゾーニングはほぼ同じなのですが、サービス用の動線がエントランスホール内を横切ることになるので、明快な動線計画とは判定されなかったのかもしれません。
ランク2
あくまで憶測なので、本当のところはわかりませんが m(_ _)m

【追記】
敷地北東、屋外テラス北側の空きをランク1案では「庭園」として積極的に?利用しているのに対して、ランク2案では、空いたままで何に利用するのかわかりにくいということも評価を分けるポイントになったのかもしれません。


【追記2】
千葉県国際総合水泳場のエントランスホール。1階と2階の空間の連続性を考慮した吹抜けが計画されていた模様。
設計条件だったのだろうか >_<

2014年1月12日日曜日

ショートカット・トゥ・1Q_4

ユープラ案が公開されて以来気になっていた
主要な屋根は2/10以上の勾配屋根とする。
という景観保全のための建築物に関しての制限。
主要な屋根がどこの部分を指すのかという話があるのかもしれませんが、
2階建て(アトリエ部分は1階)だとしたら、2階の屋根を主要な屋根とみなすのがフツーの感覚だと思います。一部1階となっている部分は制限の範囲外としても良さそう。
ということにしてユープラ案を見てみると、
勾配屋根の制限を素直に守っている案が70案。
設備スペースを屋上に確保するために一部を陸屋根とした案が55案ありあます。
(ほとんどの方の理由は敷地の有効利用ということになっていますが、有効に利用した敷地もせいぜい植栽が植わっているくらい、むしろムダに空いているようにしか見えなくてどうなんだろうという感じの案も見受けられます)
もう少し詳しく見ると、
陸屋根案の内でも、景観に配慮してなんだと思いますが北側を陸屋根にして湖側からは見えないように配慮している案が37案。
しかとして、見えることとかは気にしていなさそうな案が9案。
位置が未記入でどのように考えているかわからない案が9案です。
ちなみに、今回の課題文では要求図書として、設備スペースは平面図に記載するように求められていましたが、スルーして断面図に記載している案がほとんど。
受験生にシカトされた課題文条件は採点項目になりにくいということもあるのかもしれない(冗談ですm(_ _)m
採点の内訳は、
勾配屋根_採点
屋上に設備スペースを設けることのメリットも特に考えられないので、室外機等は地上設置で問題なかったはず。余り気味の敷地を設備スペース(屋外機器置場)としておけば、配置計画も簡単にまとめられる課題だったと思います。

2014年1月10日金曜日

ショートカット・トゥ・1Q_3

今日(1/10)現在のユープラでは、
解き直し・未受験案を除いた公開数は125案。
合否の内訳は
 ランク1・・36案(28.8%)
 ランク2・・52案(41.6%)
 ランク3・・32案(25.6%)
 ランク4・・  5案(  4.0%)
です。
KKの発表では、本試験の採点の結果は
 ランク1・・40.8%
 ランク2・・27.3%
 ランク3・・19.2%
 ランク4・・12.7%
ということなので、実勢からは少しズレている感じ。アレっ?

おそらく24、5歳でさっさと合格してしまうような方(15%、600名くらいおられます)や記念受験とかいう方はユープラとか面倒なことはスルーなんでしょうから、そういった方々を除くと実態に近づくのかもしれません。
 ↑ちょっと苦しい言い訳です…^^;
 検証用下書きをいくつか用意していたのですが、
 予想と異なる結果が出てきて(;^_^A アセアセ・・・
 多数派工作が失敗に終わった??本当ですか・・(←ペンギン桜MMK風)

まあ、解き直しを含めたユープラ参加案でも139案しかないので実受験数9,830人の1.4%。統計的には不確定要素の方が多いのですが、採点されたであろう条件を推測することはできるだろうということで検証を進めてみます。


課題文の設計条件から(個々の要求室の特記事項等を除いた)条件をピックアップしてみると、
主文
 この課題は、都市近郊の湖畔に建つ美術系の大学のセミナーハウスを計画するものである。本施設は、教員や講師を囲んでの実習や討論を通じてコミュニケーションを図る場であるとともに、豊かな自然を満喫することで心身をリフレッシュする場でもある。また、地域住民との交流の場となるように発表会、講演会、ワークショップ等ができる計画とする。

1.敷地及び周辺条件
敷地は、(中略)景観保全のため建築物に関して次の制限がある。
建ぺい率の限度は60%、容積率の限度は200%である。
主要な屋根は2/10以上の勾配屋根とする。

2.建築物
・地上2階建ての1棟の建築物とする。
・床面積の合計は、1,500㎡以上、1,800㎡以下とする。
・セミナー室 A・B・C、アトリエ、和室、エントランスホール及び食堂については、
 地域住民との交流の場となるように配慮する。
・エントランスホール:1階と2階の空間の連続性を考慮した吹抜けを計画する。
           周囲の自然景観を取り入れ明るく開放的な空間とし、
           コミュニケーションの場やラウンジとしても利用する。
・食堂:明るく開放的な空間とし、屋外テラスと一体的に利用できるようにする。

4.計画に当たっての留意事項

・研修部門、宿泊部門及び共用・管理部門を適切にゾーニングし、明快な動線計画とするとともに、避難等にも配慮する。
勾配屋根の形状を活かした室内空間となるように計画する。
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも配慮する。

お約束の建ペイやゾーニング・動線を除くと10項目もありません。

まとめると
大学のセミナーハウス_打合せ記録
コレだけです。
要求室の特記事項もアトリエに大きさの指定(天井高、間口・奥行き寸法)があるだけで、あとはごくありきたりなことだけ。いいプランになるかどうかは別にして、何かを犠牲にしなければ納まらない課題ではないと思います。

2014年1月9日木曜日

ショートカット・トゥ・1Q_2

試験制度が見直されて、
図面で表せない部分については、計画の要点等で記述できるようになり、
合格基準の設定に関し「空間構成」に関し足切り点を設定するものとするということが公表されています。
とは言え、受験するのは建築士を目指す人で変わりはないだろうし、合格率もそれ程変わっていません。

条件縛りの多い試験だったときは時間内にまとめるために犠牲系発動ということもあったのかもしれませんが、今の試験では条件をはずさない案にまとめてミスを減らすことを考えた方が合格に近くなると思います。
公表される標準解答例も多少のミスは(わざと?、寸法的には入るのにバリフリ階段になってないとか)あるのだと思いますが、
課題文の条件(足切りに触れる空間構成)はハズしてないんだと思います。
イメージとしては、「こんなんでも」でいいので不整合等のミスの少ない計画です。


合格水準の解答案

犠牲系発動でも合格案にはできると思いますが、ヨミを誤って犠牲にした条件が足切り点に設定されていた場合はいくらミスがない図面でも合格が遠くなると思います。

ペンギンさんも書かれていますが、ユープラを見ていると、

製図試験の採点基準(採点方法)は,毎年,異なります.課題条件違反があってもそれが減点項目にならないこともあります.そのため,フタを開けてみねば合否結果は誰にも分かりません.それが製図試験の実態です.

ということはあるような感じです。
所詮試験の解答案でしかないので、素直にいわれたこと(課題文に明記されていること)はポリシーに合わないとかは棚上げにしてそのまんま受け入れてまとめてしまった方が合格に近づけるように思います。

ショートカット・トゥ・1Q

ープラの合否結果も100案を越えたので検証を進めていますが、
どうも予想してたのとちょっと違う感じ。
ハードル下がった?

その前に。

ユープラ参加者の属性はわかりませんが、KK発表のデータを見ると

・学科試験の合格者数・・5,103人

・製図試験の合格者数・・4,014人

となっています。

製図試験の実受験者数は9,830人(うち製図から4,903人)ということなので
学科試験からの実受験者数は4,927人となります。
つーことは、
学科試験の合格者のうち176名の方は何らかの事情で製図試験を受けなかった or 受けられなかった模様 (>_<)
(“保険”を掛けていた方もいるかもですが)

センター発表の合格者一覧表を見ると

・学科からの合格者数・・1,720人
・製図からの合格者数・・2,294人
なので、
全体の合格率は40.8%ということですが、

・学科からの合格率・・34.9%
・製図からの合格率・・46.8%

になります。
学科試験の合否は過去問の理解度で決まると思うので、
早い話、相応の勉強をしたかしないかなんだと思いますが、
製図試験は今の制度(ストレート合格をしくじっても、合格率50%近いチャレンジが2回できる)であれば合格率から考えてもそれ程難しくないはず。
(ワタシは何回も受けましたが(ーー;

ペンギンさん(のメルマガ/ブログ「
〜所詮,リスクありきの犠牲系プラン勝負」)に逆らうわけではありませんが、リスクを負わなくてもという気もします。
ワタシが考えているのは完璧を目指すというのではなくて、ラクに合格すること。
誤解の無いように書き添えておきますが、「ラクに」というのは手を抜くということではなくて、ラクにまとまる解答を選択するということですので念のため。
それと、ワタシはウラ指導さん主催の検証会には参加したことがないので「ユープラ」検証会の内容はわかっていません。ウラ技伝授があるのかも・・^^;;;