2013年3月1日金曜日

普通に

ユープラも2月で終了ということだったので検証もこの辺まで。

昨日のウラ指導のペンギンさんのメルマガに
ウラ指導流合格戦術をご説明します.一言で言えば,「本番では理想系を追求せず,最低限の合格図面を目指し,見直し時間を確保する.」それだけです.
ユープラで昨年の合格図面,及び,その計画の要点をよーく見て下さい.合格図面のレベルなんてこんな程度です.
と書かれていた。

いろいろ検証してみたけれどそのとーりです、こんな程度でした、という感じ。

今回の課題で言えば、

フツーに考えて
図書は1階、上(2階)にはホールと会議室がある(月並みで平凡な)プランに
設計条件の、
・公園側にも出入口を設けること、
・吹抜けを設けること、
を守って1/200にまとめられていればオッケイ。
構造や設備(空調)も、RC造一部SRC(又はS)、単一ダクト方式というありふれたものを知っていれば何の問題も無し。実施設計するわけじゃないし。
学科が過去問マスターで合格圏なら、設計製図はフツーの考え方ができるなら合格圏か。

考えてみるまでもなく建築士の試験は、
設計、工事監理その他の業務を行うための技術者の資格試験なので、資格を取得したらそこが始まり、そのあとは各自勉強していくようにということなのだろう。
士法にも
(知識及び技能の維持向上)
第二十二条  建築士は、設計及び工事監理に必要な知識及び技能の維持向上に努めなければならない。
と書かれている。
こっちにも気をつけないといけないな。^^;;;
第二十一条の四  建築士は、建築士の信用又は品位を害するような行為をしてはならない。
オバカ発言とかシモトークは控えめに。



誰だったか,製図試験の採点をフィギュアスケートの採点に例えていた。
話の趣旨は、どう採点しているのかよーわからんみたいな感じだったと思うのだが、
ルールを知らないで見ていればそう感じるのかもしれないが実際には
技術点Total Element Score)、構成点(Program Component Score)、ディダクション(Deduction)の集計によると採点方法は決められている。
3回転ジャンプといっても、トリプルループとトリプルアクセルとでは基礎点も違うし、演技審判の評価(出来具合)も加点 or 減点される。評価とは言ってもミスについては詳細なガイドラインで細かく規定されているので誰がしても同じような点になる。

製図試験でも採点方法は決められているはずで、
ユープラを見ている限り、フツーの常識的な判断ができていればいい感じ。
足切り点があるという空間構成で言えば、
①建築物の配置計画 車いす利用者用駐車場をエントランスから離して敷地の反対側に計画とかはまずそう。
②ゾーニング・動線計画  大雑把なシミュレートをして通れなかったりする(カフェに行けない等)と問題ありそう。
③要求室等の計画 問題文に書かれている通りで、下表の室は、すべて計画するということなので計画されていないとダメそう。要求室ということなのでブックポストとかも採点基準に入っている感じ。
④建築物の立体構成等 ほぼほぼ100%の人がラーメン架構で計画しただろうけれど、架構(ラーメングリッド)が成立していないと知識が不足しているように見えそう。

“ぶる”までもなく普通のプランにまとめて、必要な事項として列記されていることを要求図書に描き込んでおけば採点基準をスルーできる試験なのだろう。
(ワタシは何回も受けましたが・・( ̄ー ̄;

8 件のコメント:

  1. ぶらなくても大丈夫、か。
    頑張ります。

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    1. こんにちは。
      “ぶらない”は、
      「設計するんじゃないんです。課題を解くんです。」
      ということですかね。
      ぶってもいいんですが、
      資格試験なので“ぶる”ことに気をられてにミスや書き忘れ(植栽とか地下とか…^^;)
      があると確実に減点されると思います。
      ワザと間違えて最低限の合格図面を目指したりしないで下さいよ。

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  2. sato先生、検証ご苦労様でした。
    普通にできることが普通に考えられませんでした。
    それ以前に、戦い方を知らなかったのが原因かも。
    と言いながら今もはっきりと戦い方の答えを出せない(汗)

    1.アプローチ,2.ゾーニング,3.ストーリーを
    意識してエスキース。
    UPS、AKBは覚えられないけどUPSは覚えます。

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    1. こんにちは。
      いろいろなとらえ方はあると思いますが、
      5人に2人が合格する試験なので
      変なことしないで、問題文(設計条件)通りの案をまとめる「知識及び技能」があれば
      いいってことなんでしょうね。
      (ワタシは何度もやらかしましたが( ̄ー ̄;)

      「建築物を設計する能力」⊇「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」
      と考えれば、資格試験の立ち位置も何となく見えてくるような気がします。

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  3. satoセンセー、試験後からの一連の分析と、このまとめ記事、興味深く拝見しました。

    角からの復活だったんですね。
    製図試験の苦労は、ほんと、通過したものでないとわからない?
    採点基準とかも、わかってしまえばそう難しくなかったりするのでしょうけど・・・

    「基準法」とか、「基本的かつ総括的な知識及び技能」とかってことで、
    国土交通省としても、試験合格を最終地点としてないことは重々わかりつつも、
    なかなかね。たいへんですよね。

    一級建築士同期生として、これからもよろしくお願いします!

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    1. こんにちは。
      >復活?
      ん〜、
      ワタシの場合は、たまたまカエル師匠と同期の受験だったので、
      いい具合に風が吹いてくれただけなのかもしれない。
      padmateaさんやカエル師匠の図面と比べると見劣りするもんなぁ・・

      >一級建築士同期生
      先日のカエルさんのブログ「I love padmatea」ではないですが、
      padmatea世代、通称“iPad”世代(相変わらずオバカ発言、士法21条の4)
      こちらこそよろしくお願いします。
      講習とかされるときは前もって(前日ダ〜メ)ブログで告知して下さいよ。
      こっそり一番前で聞いてみたいんだな(。・・。)ポッ

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    2. satoセンセー
      お疲れ様です。

      突っ込みしあいっこ(?)になってきましたが、
      勉強になってます、ありがとうございます。

      ありさんゴマさんには、いろいろとオバカがバレてるので、
      講習会でしゃべる機会があるかわかりませんが、
      そのときはブログで告知します~笑
      よろしくです~

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    3. こんにちは。
      今日のグンマーは夏日だったみたいですね。
      (padmatea_san、何かに燃えてます?)
      面が割れたら刺されるんじゃないか(orお仕置き?)
      と思ってドキドキしてましたが
      機会があったら勇気を出してみようかな…^^;

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