2014年12月19日金曜日

解答例は解凍中?

昨日「設計製図の試験」の合格発表がありました。
実施を取り止めた沖縄県会場の試験がまだなのですが、合格率は40.5%と例年通り。
ランク4が6.3%と少なめだったようですが、受験生のレベルが上がったのか問題が解きやすかったのか。
感じ方は人によるのかもしれませんが、最近の試験傾向である自由度の高い課題だったように思うので、いろいろな解答案が許容されたんだと思います。

採点のポイントはまだ公表されていませんが、合格基準は例年どおりで
「知識及び技能」を有するもの
が合格判定
「知識及び技能」が(著しく)不足しているもの
が不合格判定
です。
試験なので、提出した要求図書三点セット(図面、面積表、計画の要点等)に記載したことで採点されるはずです・・・そりゃそうだ 。
「不足する」という判定になるのは、描いて(書いて)ないから。
間違っている(or不整合)というミスもあると思いますが、よっぽどトンデモでない限り、そういう考え方も無くはないと受け取ってもらえそう。ただし、キチンと説明(記述)されていなければ伝わらないと思います。
2カ月で9,362枚の答案を採点するわけですから結構な作業、毎日140案(今日現在のユープラ公開数)を見るくらいでは無休で採点しても終わりません^^;;;

未公表の採点のポイントも
空間構成と意匠・建築計画、構造計画、設備計画とができていて、重大な不適合がないこと((キ◯を描いてないとかの)多少のミスは許容範囲)なんだと思います。
標準解答例の公表は延びるとは想定外、ユープラの締切が来年5日か。検証の検証も正月休みか。

【追記】
ウラ指導さんの解答例は?と見にいくと、コチラも足並み合わせてなのか準備中でした。
どーでもいいこと?かもですが・・・
今まで模範解答例だったものが、
勝手に転載 m(_ _)m
になっている。
こ、これも
ウラ指導も成長中みたい!?にひひ
ということなんだろうか。

【追記2】
試験委員のノリは、
ということはないと思う。

2014年12月17日水曜日

アブラカダブラ〜♪ (Abracadabra)

センターのH.P.に
とあります。予定通りのようです。
元締めのメルマガには、
とあった。
何だ、このノリは・・…^^;
「信は力なり」なのかな。

2014年12月15日月曜日

王様

今回の設計課題は「道の駅」。
元締めのH.P.に案内がありますが、
 KK H.P より転載
というものです。
整備主体(クライアント)は、

KK H.P より転載
となっています。
メインの施設は駐車場、なんですが〜・・・
設計条件では敷地内に駐車場を計画するのではなく、敷地に隣接する駐車場を公園の利用者たちと共用すると書かれています。(というか、親水公園用に整備した駐車場を利用して「道の駅」を計画するみたいな感じなのかも)

与えられた敷地内に計画するものは課題文通りなんですが、
道路管理者のオーダーに対しては、道路利用者のための24Hトイレを含む休憩・情報部門が、市町村等のオーダーに対しては、道路利用者や地域住民のための地域振興施設の店舗・料飲部門、温浴部門のうち、おそらくは地域特産品売場が王様に相当するのだろうと想定することもできると思います。
(ん?地域の連携とか個性豊かなにぎわいの場は???・・・ビミョーな主文です。)

で、王様にふさわしいのはどの位置なんだ。
長距離ドライブをしてきた利用者が
真っ先に行いたいのが
トイレにいくことと休憩する事 (by 島ママ)
というようなことは、ありそう。
このときに、わかりやすい施設にしようと画策すると・・
シンキング・タイム・・
利用者にとってわかりやすい位置とするためには、駐車場がガラガラなら北西なのかなという気もしますが、
駐車場へアクセスしたときに目に入りやすいのは・・
鳥が鳴いてる「道の駅」ならともかく、通常は入口付近には駐車車両が停まっているはず。
駐車車両でよく見えませんが、わかりやすい位置は・・
道路からアクセスしてきた来館者に対しては、車路で開けている北東側のほうが、わっかりやすーいということもあるかもしれない・・・本当ですか?

ゾーニングは、わかりやすさだけで決めるということでもないので、

快適性に配慮して、公園と渓流に面した南東側に休憩・情報スペースを配置し、購入品の持ち運びや販売品の搬出入といった利便性に配慮して駐車場から近い位置に地域特産品売場を配置するという考え方もあると思います。また、 快適性より利便性を優先させて、駐車場から近い位置にするという考え方もあるのかもしれません。

「設計製図の試験」は与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画することが求められているわけですから、いくつかある設計条件をそれなりに充たせていることを記述で説明してしまうのがゴーカクへのより道、オットマチガエマシタ、近道なんだと思います。

2014年12月9日火曜日

自然採光、自然通風&日射の遮蔽

先週末オープンした(すぐ近くに温浴施設のある)「道の駅」を見にいったら、
当初は計画になかったハイサイドライトが実施では計画されたようです。
完成イメージ(実際とは異なる場合があります)
便所にもやっぱり窓はいるよね、ってことかどうかはわかりませんが・・
工事中・・アッここは、ハイサイド追加してる目(日射の遮蔽に配慮してか、東に向いてます)
12月5日供用開始
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とするとともに、日射の遮蔽にも配慮する
とか
勾配屋根の形状を活かした室内空間となるように計画する
とか要求されたのだろうか…^^;

ついでなので中見もすると、

工事中
開店準備中
一部天井の高い地域特産品売場の空調機は天吊形で計画と。
維持管理に支障が無いようパネル下方の空間をあけて、天井開口も不要だから更新時の施工性にも優れているってか、なるほど。
図面を見ると、
施設平面図
駐車場正面・中央にド〜ンとあるのは、やはり特産品売場のようです。
特産品売場の前には、店舗オープン前には開く朝市用のコーナーがあるようです。
朝市
キロ380円の鯛とか売ってたりするのかな、早起きは◯◯の得・・本当ですか?

【omake】

レストランと一体的に利用できるように計画された屋外テラスもあります。
眺望に配慮したのか、海が見えるようです。

2014年12月4日木曜日

冗長性

昨日は、「はやぶさ2」が再々度の延期の末、無事に旅立った模様。
当初、11月30日(日)13時24分48秒打ち上げ予定だったものが、
延期で、12月01日(月)13時22分43秒に、
再度延期で昨日の12月03日(水)13時22分04秒に無事 打ち上げられ、予定の軌道に投入されたようです。
打ち上げ時刻は、秒単位の正確さが 必要だったらしい。
行き先はここ
軌道を計算って(汗)・・パーになりそうです(ノ゚ο゚)ノ
のようですが、なんせ大きさがこれしかない。
比較がユニークですがわかりやすい。
ちなみに地球の直径は、約12,742,000mです。
自分(地球)も動いているし、相手も動いているしで狙いを定めて発射!ゴルゴ13のようです、何のこっちゃですが^^;;;
JAXAのH.P.にイメージCGがあります。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=5shnvTgXPBg
当然H-2Aロケットで打ち上げっぱなしではなく、打ち上げられた「はやぶさ2」側でも制御はするようですが(そりゃそうだ…^^;)、積める燃料には限りがあるので1秒のズレでもエラいこっちゃで、場合によっては辿り着けなくなることもあるんだとか(;゜0゜)
計算ミスとか論外なんだろうな・・・( ̄ー ̄;

JAXAのH.P.にあるはやぶさ2特設サイトを見ていたらこんなシーン(→イオンエンジン)が。
水色がイオンエンジン作動中、1個は故障の想定なのか?<マテ
1基は故障しているわけではなく、もともと3基で使用する設計なんだとか。(1基は万が一のときの予備)ナルホド。その他にもクロス回路を組んだりして冗長性を確保しているようです。(画像は全てJAXA(宇宙航空研究開発機構)のH.P.から転載)

で、ムリクリですが、話をつなげて・・
給湯器(湯沸器)にマルチシステムというものがあります。
(メーカーH.P.
ノーリツ:http://www.noritz.co.jp/product/kyutoki/pro/multi.html
パーパス:http://www.purpose.co.jp/business/product/equipment/multi/
機器の故障等で休業とかすると大変な商業施設なんかではよく使われると思っていたんですが、ユープラでは不人気(通称:少数派)で浴室の給湯設備の熱源方式としては、ほとんど採用されていません。(1案のみ)
少数派にも慣れてきました^^;;;







アバウトなイメージですが、瞬間湯沸かし器を連結設置して台数制御やローテーション運転をする方式です。制御方法等の詳しいことはわかりませんが、イメージとしてはこんな感じ 。
浴槽(設計条件には書かれていないですが、浴槽ろ過機を設けるようです)のほうもシステムを組むのなら、
メーカーカタログより転載
ユープラ参加案の多数派はボイラーという解答で36案(29.0%)あります。これに中央給湯方式という解答案9案(7.3%)を合わせると4割近くは埋まるのですが、ん〜、そう答えられても・・
多数派はやっぱり偉いのか?という気もしますが、接待のオキテとかあったのだろうか・・・・本当ですか?

2014年12月2日火曜日

ユープラ_05

ユープラ参加案の部門のゾーニングの趨勢を見てみます。

KKのH.P.にある「道の駅」の施設イメージでは、
国土交通省H.P.より転載(ちょびっとだけ、いらん加筆…^^;
となっています。
敷地に接道する前面道路側に駐車場がL形に設けられていて、駅舎の建物は、中央の屋根を張り出たエントランスらしき部分を中心に、駐車場に開けた側(上図手前、L形のほう)に地域振興施設(前面には広場らしきものも見えます)、反対側に道路・地域情報提供施設と休憩施設があり更にその奥側、敷地の隅にトイレがあるのが公式イメージのようです・・本当ですか?
整備主体はこんな感じ。

ということで課題文を読むと、
(前略)本施設は、休憩、情報発信等のサービス施設に加えて、地域振興や地域住民の交流の場となるように、(中略)を設けるものとする。また、敷地に隣接する駐車場は、本施設の利用者だけでなく、親水公演や渓流で水遊び・散策等をする者も利用できることができるものとする。
公式施設イメージまんまの課題のようです。そりゃそうだ、ただの資格試験で特殊解を求めるような課題が出るわけない。
安易にテッパンゾーニングはコレっしょ
と思ったのですが、
         
ユープラの多数派は
ゾーニング多数派
のようです。

ウーム、またまた外してしまった^^;;;

【追記】
昨日の海保(第十一管区)の記者発表(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN11/osirase/2014/1201.pdf)に
うちなーの「初日の出」は日本一よんなーさー
というものが。
ヨンナーサー??
〈よんなー〉=ゆっくり
という意味らしい。
(訳:沖縄の「初日の出」は、日本一ゆっくり)
なるほど。
cf.【20245】プラスティシティーとは,容易に型枠に詰めることができ,型枠を取り去ると
 よんなー形を変えるが,崩れたり,材料が分離することのないようなフレッシュコンクリートの性質のことである.・・・マル、出ないな…^^;

うちなーの「設計製図の試験」はよんなーさー

努力は運を支配する
(勝手なこと言ってますm(_ _)m

【追記の追記】
来月の再試験は、課題文がうちなーくとっばで書かれている(;゜0゜)
んなわきゃーないですねm(_ _)m

2014年12月1日月曜日

ユープラ_04

設備計画について、地域特産品売場の空調機の設置場所を記述するように求められていましたが、ユープラでは設備機械室を設けてダクトタイプを採用する案が多いようです。

昨年のアトリエでも同様の設問がありましたが、
アトリエの場合は、
・平均の天井高さは5m以上、間口及び奥行きは心々10m以上とする。
ということだったので、暖房はダクトタイプでないと気流が床面(居住域)にとどかないということがあったのですが、地域特産品売場に吹抜けを設けたとしても吹抜けの大きさは、
まとまったスペースで80m2以上
という条件だけなので、フツーに考えたらパッケージエアコンでもよさそうな気はします。
(運転音等が気になるということもなさそうですし)

イメージだけですが、天カセ等のパッケージエアコンだと、気流の到達距離はせいぜい5m程度なので
メーカーカタログより転載
空調機からの気流が床面までとどかなく
ナカナカ暖まりません。
吹抜けの大きさが1スパン(7mくらい)なら
こんなん(一方向吹出し等、壁掛というのもあります)でも
何とかなりそうです。

2014年11月30日日曜日

ピロティ

「設計製図の試験」では、
この課題の床面積の算定においては、ピロティ、塔屋、バルコニー、屋外
階段等は、床面積に算入しないものとする。
というルールです。

「道の駅」の24時間便所の入口はほとんどがドアレスで見た目はピロティ形状が多いのですが、この部分は「設計製図の試験」的には床面積には入れてはいけないのだろうか?

キチンと引かれて面積計算されている方がいらしたので、ふと疑問が・・
ワタシは引いてない・・
またしてもやらかしたか(;゜0゜)
どうなんだろうという感じはありますが、
みはら神明の里
上の図では、床面積に入れてもいいような感じはしますが、下の写真だと入れない(ピロティの)ような気もします・・
奥久慈だいご

2014年11月29日土曜日

ユープラ_03

休憩・情報部門については、24時間利用できるように計画する。
という設計条件があり、他の部門(書かれていませんがおそらく夜間は施錠して閉鎖するんだと思います)と明確にゾーニングすることが求められています。
ワタシは休憩・情報部門をククっておいて、他の部門へは出入りができないよう施錠すればいいだろうと安易に考えたのですが、またしても少数派のようで121案中29案(24%)しかいないようです。
The 少数派だった
多数派はエントランスホールからの出入りとは別に出入口を設けて、夜間はエントランスホール側を閉鎖する案のようで87案(71.9%)あります。
他に休憩・情報部門を独立させてしまう案が5案(4.1%)。

11月末時点でのユープラ参加案(未受験・解き直しを除く)121案で、24時間便所のアプローチと重ね合わせて集計すると

花まる・・本当ですか?
といったトレンドのようです。
ユープラ参加案の多数派は、便所は外部、内部両方からの利用に配慮し、情報・休憩部門にはエントランスホールからとは別に出入口を設けるという案。
これと、駐車場利用者の便所利用には配慮しない(内部からのアプローチのみ)で、休憩・情報部門へのアプローチはエントランスホールからとは別の出入口も設けるという案
とで77案(63.6%)となります。

合否判定は来月までわからないのですが、例えばH24のカフェの特記の
・貸出手続き前の書籍を閲覧することができるようにする。
では、標準解答例はBDSを出入口に設ける案でしたが、カフェを図書館部門内にククって部門入口にBDSを設置でも条件は充たせますし、そもそもBDSを設けるという設計条件は無かったので(サービスカウンター等でセキュリティに配慮してあれば)スルーしても合格案になりました。

今回も、夜間利用に配慮するという条件が充たせていれば採点上は問題ないと思いますが、パターンによっては、他の条件をラクに充たせる案と知識及び技能を駆使(通称:力技)しなければならなくなる案とがあるように思います。

2014年11月26日水曜日

ユープラ_02

今回の設計課題は「道の駅」なので、設計条件に記載されているいないにかかわらず、
駐車場・便所・電話は2 4 時間利用可能であること
はマストです。
「道の駅」で一番多いのは分棟タイプで便所が独立して計画されているものだと思いますが、「設計製図の試験」では、1棟の建築物とするという設計条件があるので分棟での計画はできません。
とすると・・
ウラ模試のように外部から直接利用する。
という形がフツーっぽい。今回の課題も、敷地1,800m2と描かれたところへのハコを考えるわけではなくて、「道の駅」としては、二面接道の94m×84mの計画地に駐車場156台と駅舎からなる「道の駅」を計画するものです。
(要求図書に記載するのはハコの部分だけですが)
駐車場がないと
7秒で一級建築士になる!!
という感じになるのかもしれない。

なんてことを思っていたのですが、ユープラ119案を見ると・・
便所を外部から直接利用する計画は22案(18.5%)の少数派です。
しかも、22案のうち12案は通り抜け便所として計画されているので、外部からだけとしている案は11案(9.2%)しかありません。
やっちまったーなのか( ̄ー ̄;
どうやら多数派は、
エントランスホールとは別に通路状のスペースを計画し、そこに出入口を設けて便所へ入れる案のようで51案(42.9%)あります。
エントランスホールを
おっきい玄関でどうでしょうか.
といわれたのはP代表ですが、差し詰めちっさい玄関(通称:リトルエントランスホール)といったところなのかもしれません。
リトル◯◯は流行語大賞候補にもなっているようだし、トレンドに乗り遅れてしまったのか^^;;;

2014年11月25日火曜日

空気齢

メモです。

【22034】の解説の図にあるように
空気齢というのは、ある地点へ給気口からの新鮮外気が到達する時間のこと。
なので、
【13014】空気齢が高い  → 新鮮度が低い
【17014】空気齢が長い  → 新鮮度が低い
【24043】空気齢が小さい → 新鮮度が高い
です。年齢と同じで生まれたばかりのときが新鮮度100%のピパーチ、オットマチガエマシタ、ピチピチだとしたら時間が経つにつれて曲がり角を曲りーで、シワシワになっていきます。空気の場合は、室内の汚染物質と混ざって新鮮さが失われていくということですが。

問題文に「空気の新鮮度」とか「新鮮外気の供給効率」と書かれているのは、ある地点(上図P)の換気を行う空気の「新鮮さ」、つまり空気齢の小さい新鮮な空気 のほうが換気の効率はいい(少ない空気で換気できる)ですし、年寄りの空気、オットマチガエマシタm(_ _)m 、空気齢が高い(長い)空気だとたくさんの空気が必要になり換気の効率が悪くなるということだと思います。

換気の計算問題では、「発生した汚染物質は、すぐに室全体に一様に拡散するものとする」などと書かれていますが、実際はそんなことはなくて、P点の空気を換気するには、給気口からP点までたどり着いた空気によるしかないのですが、当然P点までくる間にいくらか室内の汚れと混ぜ合わさり新鮮度が下がってた空気になります。つまり新鮮外気100%より効率が下がっているということ。

で、
【22034】ですが
空気齢は,時間の単位をもつ換気効率に関する指標であり,その値が小さいほど
→新鮮なので、その新鮮な空気を使うと換気効率はよくなります。が〜、
発生した汚染物質を速やかに排出できることを意味する.
世の中そんなに都合良くいくのだろうか・・
換気された空気(もともとP点にあって、若い空気に追い出された空気、←あくまでイメージです。実際は混ざり合わさって希釈されます)が部屋から素直に出ていくかどうかは、空気齢によっては決まりません、たぶん。
おそらくですが、給気口と排気口との相対的な位置や気流量、気流速度とかの影響が大きいんだと思います。
例えば、下図の1や3のような空気の流れでであれば
すごすごと引き下がり、リフレッシュしてリベンジすることもあるかもしれませんが、
2とか4のような空気の流れだと部屋に淀んで長生きをするということもあるかもしれない・・本当ですか?

試験問題は、一定の空気の流れがあって部屋の空気が全て換気されるような気流中での空気寿命(空気齢+空気余命)の問題とかでは無くて、ただ用語の意味を聞いているだけなんだと思います。
出ないと思いますが、流体解析したりもできるようです。ワタシの頭では理解不能ですが^^;;;
http://www.cybernet.co.jp/ansys/case/analysis/324.html

【追記】

過去問を検索すると・・
【13011】熱損失係数
【13012】夜間放射
【13013】露点温度
【13014】空気齢
【13015】新有効温度 ←正答枝(×問)

【17011】新有効温度 ←正答枝(×問)
【17012】A特製音圧レベル
【17013】光束
【17014】空気齢
【17015】総合熱伝達率

とH13が初出だったようですが、計画科目(H20以前は計画と環境・設備でセットで25問)の最初の問題というのは用語とか単位とかの知っているかどうかだけの問題です)明らかな×問(正答枝)があるので、知らなくても正答できます。

H22[N0.3]
換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
【22031】温度差換気
【22032】置換換気
【22033】気密化
【22034】空気齢 ←正答枝(×問)

H24[N0.4]
換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
【24041】常時換気と気密性
【24042】温度差換気 ←正答枝(×問)
【24043】空気齢
【24044】必要換気量

で昇格?して、通常の問題入りしていますが、コレにしても換気の用語として意味を知っているかどうかだけです。
室の換気効率とかを知ろうと思っても実際はかなり難しそう。流体力学(オイラー方程式とかナビエ・ストークス方程式とか出てくるヤツです)で解析したりするのでしょうけれど、通常の実務では、設備やさんとかも便覧とかで経験的に設計するだけ(換気回数何回とか収容人員から毎時何m3とか)なんだと思います。

2014年11月24日月曜日

ユープラ_01

KK発表では、
今年の学科の試験の実受験者数は、25,395人、合格者数は、4,653人。
昨年の学科の試験の実受験者数は、26,801人、合格者数は、5,103人。
です。
学科の試験合格者全員が設計製図の試験を受ける訳ではないようで、
昨年の設計製図の試験を受験した実受験者数は、9,830人でしたが、
うち製図から4,903人
ということだったので、
9,830 − 4,903 = 4,927人が学科からの受験者数。
つーことは、
5,103 − 4,927 = 176人(3.44%)の方が、何らかの事情で製図試験を受験しなかったのか、できなかったのかのようです。
等ということを考えると・・・

おそらくですがH26年の製図試験の実受験者数は、
学科試験合格者4,653人のうち4,500人くらい
 &
2回目:昨年の学科合格者5,103人のうち製図合格者数は1,720人だったので3,300人くらい。
 &
3回目:データは無いでのですが、昨年の製図からの受験者数が4,903人で合格者数が2,294人だったので、4,903 − 2,294 = 2,609人のうち、○,○○○人?
更に、沖縄県の受験者(100名くらい)を除くと、9千人台前半といったところだと思います。

11/22現在のユープラ参加者数は、未受験・解き直しを除くと116案、受験者数の1%ちょっとが参加しているといったところです。
母集団が少ないので、ユープラ参加案を分析しても統計データとしての信憑性には疑問がありそうですが、
(そもそも全解答案の無作為抽出ではないので、最初からかなりの私意性が入っていそう)
他に方法も無いので、ちょっとだけトレンド分析をしてみます。


通常の課題だと、ApZ(アプローチとゾーニング)でパターンが分かれることが多いのですが、今年の設計課題は「道の駅」。答案用紙の制約から駐車場が決められている敷地内での設計課題だっ たので、アプローチは北入り(駐車場側)で決まりです。多分100%の受験生がそう考えたと思います。
ゾーニングも、1階:休憩・情報部門、2階:温浴部門で決めつけて、別パターンを考えた受験生はいなさそうです。
さらに、試験課題には、地上2階建ての1棟の建築物とする。という条件があるので、面積バランスから、店舗・料飲部門(地域振興施設)を1階、2階に分けて(1階:店舗、2階:料飲)と考える人が多かったようです。
ユープラ116案中には、1階に店舗・料飲部門をまとめた案が12案(10.3%)、2階に店舗・料飲部門をまとめた案は2案(1.7%)ありますが。

ApZに関しては、ほとんどの方が同じように考えたと思われるのですが、要求室の表に
と記載されていた条件に関しては、どのように充たすかでパターンが分かれたようです。

「設計製図の試験」は、与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画することが土俵に上がるということだと思いますが、まとめやすいパターンと難しくなりがちなパターンとがあるように思います。
多数派になるようにして、泥仕合を生き残るという戦略もあるとは思いますが、知識及び技能を有しているかどうかあやしいワタシは、ラクにまとまる案で要領よくということを考えるので、合格しやすいパターンがどういうものだったのかを探ってみることにします。

2014年11月22日土曜日

太陽光発電

太陽光発電パネル設置の最適角度は、大雑把には緯度くらいの角度といわれています。
NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のデータベース(過去29年間の日射量)で見ると、
東京の最適傾斜角度は32.8°(あくまで過去の気象データからの推定値です)
北緯35度41.4分
一般的には南にいくほど傾斜角は緩くなるのですが、こち鹿児の竜さんのところで27.7°
北緯31度33.2分
島ママのところでも14.0°です。
北緯24度20.2分

屋根の勾配角度(tan)を計算すると
勾配ー角度換算


























最適角度を屋根勾配で表せば、東京だと6寸5分(6.5/10)くらい、鹿児島で5寸(5/10、昨年の標準解答例2です)石垣まで南下しても2寸5分(2.5/10)くらいです。
(*2寸勾配が最適角度になりそうな緯度11度といったら、気象条件にもよりますがフィリピンやベトナムくらいになります)

実際の日射量がパネル角度でどのくらい違うのかを調べると
水平
♪傾斜10度の・・
傾斜角30度
水平面の年平均日射量は3.32kWh/m2くらいなのですが、傾斜角度10度で3.53kWh/m2、30度だと3.73kWh/m2 になります。発電量と日射量との相関関係はわかりませんが、単純に比例するとしたら
水平面に対して、傾斜角10度で6%アップ、傾斜角30度で12%アップ
ということになります。2寸勾配の勾配屋根に、“なり”でパネルを設置するのと、陸屋根に最適角度で設置するのとを比較したらどっちがいいのだろうかという気もしたりしなかったり。太陽光発電を想定した勾配屋根にするなら、ある程度の勾配にする配慮があってもいいのかもしれません。

【追記】
上記はあくまで東京のデータを元にした試算です。
課題文とは関係ないですが、雪国(日本海側)だと冬季の日照時間が少なくなると思うので(カントーの冬は晴天日ばっかりです)
東京と同じくらいの緯度の松江の最適角度は24.2度、
北緯35度27.4分
日本海側をずっと北上して設計やさんのところでも最適角度は26.2度。
北緯39度43分
雪国では、日射量の多くなる夏の発電量を増やすようにしないと割に合わなさそうです。あまり緩勾配にしたりすると雪下ろしとかも考えないといけないのか・・( ̄ー ̄;