2013年11月30日土曜日

トレンド⑥

今回の課題で、レイアウトを左右しそうなのは、共用部門の食堂と一体的に利用できるようにする屋外テラスと研修部門のアトリエ。空いたところにいれるというわけにはいかなそう。
この2つでマトリックスをつくってユープラを分類してみました。
屋外テラスーアトリエ
屋外テラス(北西)アトリエ(北西)・・1案
屋外テラス(北西)アトリエ(北東)・・10案
・・・・・

単なる組合せでいけば、屋外テラスの配置が8通り、アトリエのレイアウトが6通りあったので48通りになるなのですが、実際に案として採用されたものは半分の24通り。
複数案(2案以上)あるものでみると、さらに半分になって12通りになります。
総数107案に対する割合をみると、
多数派は?
となり、ユープラでの多数派は、
1階:中央エントランスホールを挟んで東側(〜北側)に研修部門、西側に食堂+前面道路に面して屋外テラス
2階:南側はアトリエ上部の吹抜けと眺望に配慮して浴室、宿泊室は大半を北側に並ベル案
約20%あります。
同じ分類の案を見比べていくと、何を大事にしてエスキースを判断したのかが浮かび上がってきそうです。
また、今回の敷地は一面接道で左右対称(東西は、隣地が企業保養所か樹林かの違い)なので、
屋外テラス(南西)ーアトリエ(北西)案と
屋外テラス(南東)ーアトリエ(北東)案(赤丸)は、
左右反転のゾーニングになるのかもと思いましたがどうも違いそうです。
ここも比較検討することで、エスキースの際判断材料にしたことが推測できるかもしれません。
何を判断材料にしたのか

選手権

11月も最後。世界遺産もチラ見できるいい天気が続いています。
世界遺産
今週末はイベント連ちゃんです。
今日は日産スタジアムでJの優勝の懸かった鞠のゲームでした。
観衆62,632人、国立では入りませ…^^;
Jは最後まで盛り上がりそうです(-_-;)
明日は今の国立最後の早明戦。
松任谷由実氏による「ノーサイド」独唱があるらしい。
おっと、ペンギン桜三銃士(通称:熱貫流率(W/㎡・k)(わーい / Mimi、マサ、katuzo))のお三方は、過去問王選手権ですね。

近所の公園の紅葉もそろそろ終わり。
発表までカウントダウンになってきます。
ユープラ検証もそろそろまとめに入らないと。これから頑張ります。

【追記】
2013.12.01 早明戦 a t国立
ユーミン『ノーサイド』ライブ
国立にも魔物が棲んでるらしい^^;;;

2013年11月26日火曜日

設備計画②

受変電設備に関しては、今までだと、屋上に設備スペースと書いてEPSが上下階通っていればオッケイだったと思うのですが、今回の課題では平面図に採用した設備計画に応じた設備スペースを記載するように求められていたので、計画の要点等に
幹線の横引きが短くなるよう・・
とか書いておいて図面ではEPSの位置が離れていたりするとまずかったのかもしれません。
ユープラで受変電設備の設置位置をどのようにしたかを見てみると
屋外地上設置:21案
1階設備スペース:48案
1階屋上:3案
屋上:34案
です。1階に設備スペースとして電気室を設けた方が半数くらい。
屋上設置でも、景観を配慮したのか北側設置案が19案、湖側から見えてしまう案が10案、未記載が5案です。
必要な事項として平面図に記載するよう指定されていたのですが、断面図に記載されていればいいのか、断面図では平面的な位置がわからないから欠落とみなされるのかは不明ですが、図面上でどこにも記載されていないのはまずいのかもしれません(要点との不整合?)
あと、EPSが設けられていない案がいくつかありましたが、H22の標準解答例①でも記載されていなかったので採点項目にないのか。
あるいは、たいした減点はないのかもしれません。
また、この年の標準解答例②では、なぜか大梁幅が600で、壁をRCで計画しているようなので、梁上に計画されているEPSでは幹線が通せません。何か意図があって解答例を作成したのか単に、『試験委員もペンの誤り』だったのか…^^;
H22_標準解答例_幹線経路??
350×700くらいの大梁なら、きわどいですが何とかなると思うのですが。
細かいことまで設計しているわけでもないので、この辺のことは試験的にはどうでもいいことなのかもしれない^^;;;

2013年11月25日月曜日

設備計画①

今回の課題の設備計画は、昨年と同じで、高天井(5m以上)の室の空調設備。
昨年の標準解答例では、空冷式ヒートポンプマルチ型エアコン(吹抜け部分の天井高は6,300ないし6,800)となっていました。
昨年は、
快適な温熱環境を提供する観点から・・
今年は
良好な室内環境とするための・・
という設問でしたが、無難なのは単一ダクトか空冷ヒートポンプパッケージ床置型(ダクト吹出しタイプ)だと思います。
ユープラをみると、
単一ダクト:21案
床置ダクト型:28案
ダクト接続型:26案
床置型:23案
他(HPパッケージ):8案
となっています。
ダクト接続型と床置型は、床置型(ダクト接続型)のつもりだったんだと思うので
床置ダクト接続型が75案で多数派。7割の法則が成り立ちます。
特に意味は無いと思いますが…^^;
キチンと見ると、この設置スペースでは狭いとかあるんだと思いますが、
おそらく試験の採点は要点の記述と整合しているかどうかくらいなんだと思います。
早い話が、工夫したことがどうこうよりもDSルートが取れているかどうか。
シロート目ですが、DSが取れていなさそうとかの案が結構ありそうです。 

単一ダクト:21案中5案
床置ダクト型:28案中5案
ダクト接続型:26案中8案
床置型:23案中10案
他(HPパッケージ):8案中4案
3割の法則??

床面近くに吸込口を設けることで・・と書かれていても、吸込口を取付ける壁面の裏が空調機械室もしくはDSでないと、ただの“エア”吸込口にしかならない。試験委員に受けるかな…^^;
物理的に成立しない案ではさすがに厳しいと思うので、どこか適当なところに機械室を計画して、吹出口・吸込口を設けるところまでダクトを通すルートが取れていればオッケイ(減点なし)くらいのところなのかもしれません。

2013年11月23日土曜日

要求室

採点のポイントに、
(2)意匠・建築計画
  ①要求室の機能性・快適性等
という項目があります。
フツーに想定しておけば特に問題はないんだと思いますが、
面積適宜のオンパレードだった手抜き?の試験課題。
ユープラで宿泊室をどのように想定したのかを見てみると・・。

宿泊室 A(洋室4人室)では、最小の設定をしていた案は15㎡。
入口の都合でどうしょうもなかったようですが、この案を除くと21㎡で設定された案が6案あります。4人室というのは少し狭そう。最大は48㎡。
宿泊室 B(和室・12畳)では、最小:21㎡、最大:49㎡。
宿泊室 C(洋室・個室)では、最小:10.5㎡、最大:42㎡。
ユープラのレイアウトを参考にミニマム宿泊室を想定をしてみると・・
ミニマム宿泊室
宿泊室 A:3m×7.5mで22.5㎡
宿泊室 B:6m×4.5mで27㎡
宿泊室 C:3m×4mで12㎡
このくらいが最小限度のような感じがします。
和室は江戸間(5尺8寸)で想定。団地サイズだともう少し小さくできますが、
スパンを6mの設定にしています。
ブーム?の柱芯無視でいけばもう少し狭くできますが。

ユープラの多数派を見るために、縦軸を面積にした散布図にすると、
宿泊室 A

宿泊室 B

宿泊室 C
宿泊室 A:42㎡、宿泊室 B:42㎡、宿泊室 C:21㎡とした案が多数派。
多数決で採点するわけではないだろうから、基本的にはレイアウトができれば問題ないと思います。
ちょっと気になるのは、4人室の宿泊室 Aより個室の宿泊室 Cの方が広い案とか。
宿泊室 Cは、教員及び講師用なんだから配慮して学生の部屋より多少広くするということはあるかと思いますが、全体のバランスを考えるとどうなんだろうという気もします。
あと、和室12畳はおそらく4人室想定なんだと思いますが、詰めれば6人でも泊まれないことはなさそう。
(家具が置いてあるわけではないので、6畳に3人寝るのはそれ程無理とも思えない)
なんてことを考えると、宿泊室 Aより宿泊室 Bの方が狭い設定というのも気になるといえば気になります。
ただ、採点ではこういったことの前に、課題文条件を充たしているかや、空間構成、構造・設備の大枠で合否は決まってしうんだと思いますが。

2013年11月22日金曜日

トレンド⑤

留意事項で、
・・・、明快な動線計画とするとともに、避難等に配慮する。
とされていますし、宿泊系の施設ということから考えても動線計画(避難計画)は、採点項目に入っているんだろうと思います。
一般論ですが、宿泊施設に多い中廊下タイプは両端階段が基本(重複距離が短くなる)
H20_標準解答例①
回廊型の廊下にすると、2つの階段が近くても重複しない経路がとりやすくなります。
H20_標準解答例②
避難のことからだけで宿泊室配置を考えるわけでもないと思いますが、
ユープラでトレンドを見てみると、
避難計画
2階を中廊下型にした案が30案、回廊型の廊下にするとかのコアからコアへの経路が複数取れる案が69案で中コア型にした案が多数派です。
下にある赤字はちょっとあれっという案の数。
アバウトに見ているだけですが、重複が厳しそうなものとかいくつかありそうです。減点になるのかどうかはわかりませんが。

【追記】吹抜け等にはシャッターを設ける方がほとんどのようなのですが、試験での表記はこれでいいのかもしれない。(減点が無いのかはわかりませんが)
H23_標準解答例②
特定防火設備のこと?

2013年11月21日木曜日

トレンド④

"こち鹿児"の竜さんこと竜馬さんがブログに留意事項のことを書かれていたので
スルーだった(次で書くつもりだったのかなm(_ _)m)ゾーニングと動線・避難のことを検証してみます。
計画の要点等(建築計画)では、
・研修部門の各室をその位置とした理由と動線計画において工夫したこと
・エントランスホールの計画について工夫したこと
を具体的に記述するように求められていました。
記述は利用者(地域住民)にとってわかりやすいように、とかで無難にまとめている方が大半だと思いますが、ユープラでトレンドを集計してみると・・
研修部門/エントランスホール01
西側案:24案
北側案:15案
東側案:45案
エントランスホールをはさむ案:8案
研修ゾーン1,2階案:13案
です。
東ないし東&北側案が半数近い(45案)。≒管理西ということになるのですが・・。

研修ゾーンが東側なのか西側なのかということもあるのですが、
エントランスホールを南北に通して通風にも配慮できそうな案ということで見ると、
研修部門/エントランスホール02
となって、半々くらいです。
計画の要点等は
エントランスホールの計画について工夫したこと。
ですが、
計画に当たっての留意事項に
自然採光及び自然通風を積極的に取り入れる計画とする
ともあるので、ここで留意しておきたかったのかも。
他の室で配慮しようとしても、レイアウト上難しいと思いますが、
エントランスホールだと風の通り道は簡単にできそうです。

(図面に「↓風」と書込まれている案がありました(^-^)//"" 名護市庁舎のような感じで好感度アップかも、いいな。

全力

代表キャプテンの長谷部さんのブログに
今回の遠征中、朝の散歩のとき観光名所のセルクラースの像
(フランダース伯の攻撃からブリュッセルの町を救った英雄、右腕を撫でると幸せになると言われているらしい→http://www.belgium-travel.jp/hotnews/2009/08/post-65.html
を訪れたときのことが書かれていて、
触ると幸せな事が起こるというので、みんなで全力で触ってきました(苦笑)
とあった。
常に全力、よろしくミチザネも気合を込めるとご利益が上がるのかも…^^;

2013年11月17日日曜日

トレンド(ウラ話)

課題文には、具体的な運営のことは書かれていないのですが、
サービス動線として
サービス用駐車場→通用口→事務室:リネン、清掃他
とか、
サービス用駐車場→通用口→厨房:食事・残飯
というのが頻度が高めであると思われます。
正面から入って、エントランスホールを通ってでもできないわけではないですが
敷地も余裕があるのであったほうが良さそう。
ウラ動線の話(通称:ウラ話)なのでさほど重要ではないかもですが。
ユープラを見てみると、
ウラ動線
管理を東なのか西なのかということもありますが、
多数派は事務室、厨房、通用口、サービス用駐車場をククル案。
おそらく7、8割の方は配慮したと思います。
管理を北側にして敷地をグルッと回る案でもククれなくはないのですが、
50mくらいの距離を遠いと思うのか通れるからいいとするのかはビミョウそう。
食堂と一体の屋外テラスはパーティ等多目的に利用するということなので
コンパクトにまとまっていた方がいい気はします。

採点のポイント②

見直しの際にリリースされた中央建築士審査会とりまとめには、
・合格基準の設定に関し、配点構成を「空間構成(*1)」と「意匠・計画(*2)、構造、設備」に大別し、「空間構成」に関し、足切り点を設定するものとする。
(*1):建築物の配置計画、ゾーニング・動線計画、所要室の計画、建築物の立体構成等
(*2):図面表現、所要室の機能性・快適性等
とあります。
H20までの採点のポイントで、
(1)計画一般
(2)設計課題の特色に応じた計画
となっていたことを考え合わせると、資格試験なのでファンダメンタルの部分(一般的なこと)は変わらないはず、設備なんか採点のポイントとして公表されているのはキャラクターの部分(課題に応じた特徴)のことだけなのかなという気がしなくもない。
採点項目03
採点項目を妄想して採点表をつくって検証すれば試験委員の手のうちが見えてくるかもしれない。

採点のポイント①

今回センターから合格基準等についてとして公表される採点のポイントで、
(5)設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
は、
 ①「要求図面のうち1面以上が欠けるもの」、「計画の要点等が完成されていないもの」
  又は「面積表が完成されていないもの」
 ②地上2階建てでないもの
 ③図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
 ④床面積の合計が、「1,500㎡以上、1,800以下」でないもの
 ⑤次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
  セミナー室A、セミナー室B、セミナー室C、アトリエ、和室、
  宿泊室A、宿泊室B、宿泊室C、談話スペース、浴室
  エントランスホール、食堂、事務室、設備スペース、エレベーター、便所
 ⑥その他設計条件を著しく逸脱しているもの
とされていると思います。
ここだけは見直し前から変わらない。該当項目があるとランク4です。
とすると(思いつきですが…^^;こんな採点をしてるのかも・・
採点項目01
更に妄想が膨らんで、
採点項目02
なんてことなのかもしれない。

採点欄

試験の答案用紙に印刷されている50個のマス目。
答案用紙
おそらく採点欄なんだと思いますが、採点項目が50個あるのか、多重チェックで5人の試験委員が10個の採点項目を採点するためのものなのかとかはわからない。
センターが公表する採点のポイントから採点項目を推測(いや憶測か^^;;;してみると・・

試験制度の見直しがあって、公表される
「設計製図の試験」合格基準等について
の内容(採点のポイント)も少し変わりました。
以前(H20まで)は、
(1)計画一般(敷地の有効利用、配置計画、ゾーニング・動線計画、各部門・各室の計画等)
(2)設計課題の特色に応じた計画
(3)構造・設備に対する理解
(4)設計図書の表現
(5)設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
ということだったのですがH21からは、
(1)空間構成
  ①建築物の配置計画
  ②ゾーニング・動線計画
  ③要求室の計画等
  ④建築物の立体構成等
(2)意匠・建築計画
  ①要求室の機能性・快適性等
  ②図面表現等
(3)構造計画
(4)設備計画
(5)設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
とされています。
見直しの具体的対応について
で、
*平面図に耐力壁、設備機器・設備シャフトの位置等を図示
*梁伏図を作成
*計画の要点等の記載項目、記載内容の充実
とされていたことがそのまま採点項目になっている様な感じです。

2013年11月16日土曜日

チーム

欧州では、来年のサッカーワールドカップ予選で
CR7(Cristiano Ronaldo)のポルトガル対イブラ(Zlatan Ibrahimović)のスウェーデン
とか
人口30万のアイスランドが初出場かも、
とか盛り上がっていますが、
昨夜(日本時間の早朝)は、遠征中のラグビー日本代表がロシアとテストマッチ。
とあるスポーツライターの試合記事に試合会場のプレスルーム
(普段はトレーニングルームらしい)に掲げてあった標語が載っていた。
チーム「ペンギン桜」期待大です( ^ ^ )/□
【追記】
ジャパン

代表

2013年11月14日木曜日

構造

構造はRC造一部SRC or PC梁の純ラーメンにした方が多数派。
試験なので無難にまとめてしまうのが得策なんだと思いますが、
ユープラ提出案を見ているといくつか気になるものもあります。
(構造はシロートなんで問題ないのかもですm(_ _)m

アトリエ上部をS梁という案もあるのですが、
or

屋根S大梁
ウラ指導さんの公開資料(ラーメングリッド)を見るとどうなんだろうという気もしますが
よくわからない。できないことはないのかな。
とかー、
南側に下る片流れ屋根で北側1スパンを陸屋根にする案も多いのですが、

R階床梁
床梁(赤)はあったほうがいいかも。
陸屋根部のスラブもたわみそうだし、立上がりの壁ももたせられない気がする。
断面図の再現間違いなのかもしれませんが。

要求室_利用できる

今回の課題では、要求室の面積は適宜ということで特記事項から計画するわけだったのですが、ほとんどは、
・・・◯人程度が利用できるようにする。
という指定の仕方。
浴室だけが、
・男性用、女性用として、それぞれ5人程度が入浴できるものとし、各浴室に脱衣室を設ける。
とされていました。
「利用できる」ではなく「入浴できる」としたことに何か意味はあるのかな?
強いていえば、浴室に三人脱衣所に二人とかではなくて、五人が入れるくらいの浴槽を設けて下さいということか(考えすぎ…^^;
資料集成(コンパクト版)を見ると、
浴槽の寸法
内のり幅は、・・・、多人数の場合は45〜60cm/人である.
となっている。5人同時に入るとして225〜300cm、外寸で3m×2mくらいの浴槽を描いておけば間違いなさそう。

【追記】
資料集成には洗い場の寸法も書かれていて、
洗い場の寸法は1人当たり100㎠が必要.
となっている。
ニングルやコロポックルじゃないんだからという感じ^^;;;
日本建築学会編=編 第3版コンパクト建築設計資料集成

2013年11月13日水曜日

要求室_適宜計画

見直しのイメージで、
ビフォー
アフター
室名は、主要な室のみを与えるものとする 。
ということで、表も所要室から要求室となり、H23までは表の最後に
・上記の室等に関連して必要と思われる室等は、適宜計画するものとする。
という特記がつくようになりましたが、おそらく便所、倉庫のことだったんだと思います。
H24からは
・便所及び倉庫については、適切に計画する。(H24〜)
となりました。
それと、
・その他必要と思われる室等は,適宜計画するものとする。
という特記が書かれています。
受験者が適宜計画することとなった室を標準解答例をタテ読みして探してみると、
H21_①
H21_②
H22_①
H22_②
H24_①
H24_②
便所、倉庫以外では、
H21:「貸事務所ビル」
ゴミ置場、自販機コーナー、控室(カフェ用)、メールボックス、給湯室
オマケで坪庭
H22:「小都市に建つ美術館」
給湯室
H23:「介護老人保健施設」
ナシ
H24:「地域図書館」
自販機コーナー、ホワイエ、給湯室
ということで、こちらも常識の範囲でいいんだと思います。
H23の老健で細かく要求室が指定されていたのは課題が特殊(おそらく利用したことがある方が少数派)なためだと思われます。
今年の課題で適宜計画をしておくとよさそうな室としては、
管理部門に更衣室なり休憩室(事務、厨房スタッフ用)くらいは欲しかったのかも。
あとは、自販機コーナーなり研修部門用に休憩コーナーなりをスペースが余ったらといったところか。
保健室や物置なんていうのもあっていいのかもしれない^^;

【追記】
外部に“物置”を計画って、もしかしたら2棟ということになってしまう>_<
参考→http://www.kenkihou.com/tips-pre-fab-monooki

要求室_面積適宜

今回の課題では,床面積が適宜というのが多かった要求室。
雪国の設計やさんには、
なんだろ、あの「適宜」オンパレード…手抜きか!
と不評だったようですが(ジョークですよ〜m(_ _)m
元々は試験制度見直しの際に出題のイメージがアナウンスされていました。
http://www.mlit.go.jp/common/000043813.pdf
ビフォー
アフター
室の床面積については、与条件として設定する部分を減らす。
ということのイメージ通りなのですが、
建築設計全般に関する基本的な知識・能力等を確認するために
行われた見直しだったわけで、試験元がどの程度のことを要求しているのかがわかりそうです。

過去問の要求室の表をタテ読みしてみると、
H21_「設計製図の試験」
H22_「設計製図の試験」
H23_「設計製図の試験
H24_「設計製図の試験」
床面積が適宜として要求されているのは、
H21:「貸事務所ビル」
事務室、ショールーム、ショールーム事務室、喫茶室、玄関ホール、守衛室、荷解きスペース、設備スペース
H22:「小都市に建つ美術館」
ホワイエ、エントランスホール、レストラン、事務室、館長室・応接室、学芸員室、ボランティア室、休憩室、警備員室、設備スペース
H23:「介護老人保健施設」
談話室、汚物処理室、リネン室、厨房、会議室、相談室、洗濯室、ボランティア控室、職員控室、エントランスホール、館長室・応接室、事務室、設備スペース,倉庫、便所
H24:「地域図書館」
サービスカウンター、AVコーナー、情報検索コーナー、小ホール、小ホール控室、会議室、エントランスホール、事務室、作業室、館長室・応接室、職員控室、通用口、設備スペース
ということで、常識の範囲で判断できるところ
(フツーに社会生活を送っていれば一度くらいは目にしたことがありそうなところやとりあえずあればオッケイな室)のような感じです。
なので、今回の課題「大学のセミナーハウス」であれば、
セミナー室、和室、宿泊室、談話スペース、浴室、リネン室、エントランスホール、食堂、事務室、設備スペース
と適宜のオンパレードになっちゃうけれどわかるっしょ、
使い勝手を指定しきれないアトリエやアトリエ準備室はちゃんと指定しておきますから。
ということだったのかもしれない…^^;